初めてのメイド喫茶2
時は過ぎて、下校時刻となった。
今日はこれからの学校生活等に関しての話のみで、特に何かしたとかもなく昼過ぎに終わった。
僕は裕と共に帰宅する事になった。
「竜はメイド喫茶て知ってるか?」
さっき自販機で買ったコーラを飲みながら裕が聞いてきた。
「そら知ってるけど、メイド喫茶がどうかしたか?」
僕はあまり興味が無いのでぶっきら棒に聞いた。
「ここから駅で一駅で行けるメイド喫茶があるんだが、最近入った新人がアイドル並にめちゃくちゃ可愛いって噂なんだよ。まあネットでの噂らしいけどな」
「そうなのか。メイド喫茶すら行った事ないから知らなかったわ」
「メイドの土産ってお店らしいんだが」
「ネーミングセンス凄いな。ご老人に訴えられそうだ」
そんな話をしながら僕の家の前まで来たので、そこでいつも通り裕と別れた。
僕はそういう噂が好きなので、部屋に戻るとすぐにネットでメイドの土産を調べてみた。
検索してみると直ぐにひっかかった。
メイドの土産のサイトに入るとメイドの方達のプロフィールが載っている。
流しでプロフィールを見ていると、目が留まった。
名前はうるるで身長152センチ。髪の長さは少しロングでツインテールの黒髪である。サラサラヘアなのが写真でも分かる。顔は凄く小さく、そして天真爛漫の笑顔で確かにアイドル並である。というか、アイドルより可愛いかもしれない。
なにより僕が好きなアイドルの、横山ルイちゃんに似ていて好みである。
僕はこの子が噂の子であろうと思いさっそく調べてみた。すると案の上うるるでヒットした。
ネット上では、うるるちゃん可愛すぎやら、やば杉内、俺のマーメイドラブフォーうるるちゃんやら色々と書き込みがあった。
うるるって名の子がダントツで騒がれているようである。
やはり、この子が噂のメイドさんのようである。
僕は昔から好奇心が旺盛な方なので、こういうのを見ると凄く気になってしまう。
そして僕はそのメイド喫茶を知ってから、自分の好奇心との葛藤と勝負していたが自分の好奇心に負けてしまい、初めて僕の中での未開の地メイド喫茶に足を踏み入れる事を決心した。
そして、その運命のXデーがやってきた。