表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/97

アヴェ・マリア

タイトルのアヴェ・マリアには今日はマリアのような意味合いが在るそうです。


2012 / 12 / 2 パラケラススの心理描写をちょいと増やしました。

おれの前に瞬間移動でもしたのか⁈

な、勢いの速度で現れたナツヒコくん、


てかテティス、

君どっちの味方だよ?


……ナツヒコくん何だろうなー、

『愛』って怖い!


「ナツヒコくん……またおれの邪魔を……するのかい?」


結局はナツヒコくんもあの男の被害者なのかな?


母さんも、

おれも……そしてナツヒコくんもさ、

一人の男に人生狂わされてるんだよね、


あぁ、

腹が立つ、


「俺は……兄さんの……」


迷ってる……かな?

おれとしてはねぇ……


「大人しく殺されてくれ!」


ーーもう、

覚悟はできれるよ……(ナツヒコ)


おれは一本の槍を創造してナツヒコの心臓部に向かって突き刺す……筈だったんだけど……


「何故『ゴーレム』が……?」


そう、

『十三使徒』を含めた『ゴーレム』達がナツヒコくんを庇ったらしい。


『オリジン』か……


そしてその隙を、

と言わんばかりに攻め込んで来たナツヒコくん、


手には何時の間にか細身の剣が握られて居た、


どっから出した、

ってか君は本当に何がしたいのかなぁ?


まぁ、こちらだって大人しくは切られんがね、ーーせめて、な。


振り下ろされた本気の太刀をおれは念動力で受け止めた、


これ本当に便利。


だと思ったのに……


「何故止まらない⁈ 」


うん、

何でか知ら無いけどナツヒコくんの動きは止まらなかった。


これは幾らなんでも『オリジン』でも不可能な筈だけどなぁと思う。


あれ?

確かこれと酷似したのを昔見た気がする……


う~ん……

20億年ぐらい前だっけ?


あ……


「『50番染色体』……だと……? 」


現代(イマ)から20億年ほど前、

『49染色体』によって発現する超能力の研究のために色々やった事が在る。


その色々やった事でわかったのは『50番染色体』は『49染色体』を抑止する力が在る……


と言う事だ。


え? ちょっとマテ! ?

おれが超苦労したりして頑張って来た『50番染色体』をこいつは産まれながらにして持っていると……?


だから超能力が発現しなかったと?


おれの苦労はどこいった……


「ますます許せん…!」


ーー流石……か。


母を……母さんを捨てた男よ息子……

でも原因を造ったのは……


『愛』を壊す原因に成ったのはこのおれ、

『絆』を壊す原因に成ったのはナツヒコくんだ。


そして、

防ぎきれなかったナツヒコくんの刃はおれの腕を切り裂いた。


まぁ、何とも感じんがね、

痛覚は造って居無い、

痛いのは嫌だから。


「はぁ…君は本当になにがしたいの?主導性の無い行動はコウモリと同じだ」


ーー()に似た。(コウモリ)だ。


だからこそ、

おれはまた魔法を使うべく陣を展開する。


「燃え失せろ!」


おれの放った炎は邪魔以外の何者でも無い『ゴーレム』を焼いた。


そして、

もっかい槍を創造、


今度は邪魔者も居無い、

さぁシね。


「そうは……させない!」


……テティスの事をすっかり忘れてた。


「兄さん! 父さんはあんたの事を愛していた! 」


ーーッ! ?


はぁ?

突然何? ってかそれがどおした ?


「父さんはずっと……謝りたがっていた居たんだ! 」


ーーそう……か。


……だからそれが何なの?

おれ24年間中一回として謝られた覚え無いんだけど?


「だから父さん、兄さんの成人式見に行ってたんだぜ? 」


うわぁ、

全然気づかなかった、


おれ成人式の前後は友達と母さんぐらいとしかじゃべって居なかったけど?


「目元が母さんにそっくりだって……そういってた、一目でわかったって……」


ーー母さんのか顔、覚えてたんだ……


そりゃあ名札つけてたしな。

目元が似ているってのは良く言われたな。


「だからそれが何なの?」


なんだかなぁ……

もう……



「愛されてたんだよ!」


ーー! !ッ


どうでもいい……


「兄さんの事を」


ーーそう、「どうでもいい事」だ……


全部壊してしまえばリセットされる、

そもそも()は魂の軌跡を全て消されて居る、


愛もへったくれも無い。


さて、

おれがこれから創造する物は太陽、


それもこの宇宙を熱死させれるレベルのな。


もういい、

おれは…例え愛されて居たとしてもそんなのは求めて居無い。


ーー求めては……居無い!


求めるのは……

安らぎだよ……


「させ……ない!」


突然テティスが叫んだかと思うとなにやら魔法を発動した。


テティスよ、

空気を読もうか、


ってか⁈


「ディラックの海だと⁈ 」


何で君そんな物騒なもん出せんの?

海つながり?


おれが創造した太陽はバラっばらにされた。


「一体どこまで邪魔を……」


言ってる場合では無かった。


目の前にディラックの海が迫って居た。


ディラックの海は虚数世界、


この表の世界と、

『マトリックス』の中間に位置する次元だ。


そんな物が……

おれの身体を飲み込んだ。


おれの手や足が解け、ほどけて行く。


最後に見た物はナツヒコの苦しそうな顔だった。


ーー甘いよ……せめて一回くらいは、笑った顔を見たかったかも……



おれは……

きっといま母の中に居る、


だからおれはこの世界……

『マトリックス』を…

『ガフの部屋』を造ったんだ……


ゆっくりとおれの意識、

精神は魂から離れて行った。


剥がれ落ちる様に、

ディラックの海……その先に在るマトリックスにおれの魂は包まれた。


何故おれがこの世界……『母体宮』の存在を生み出したか、


その意味、その真意が今だからこそわかった。


そう……()は産まれた時からこそ聖書に対するアンチテーゼを刻んで来た。


ならばこそおれの終焉の時も同じくだ……


神の子にも成らないおれ……

結局は女の胎から産まれる事こそがソレなんだ。


さぁ、よくわからない終わりを彩ろう。


……お久しぶりです、

母さん……


☆☆☆


☆ナツヒコくんの目線☆


「兄さんは……死んだのか?」


俺は兄さんが飲み込まれて行った空間を呆然と見て居た。


「わから……ない、でも叔父様は『マトリックス』まで行った……そして『マトリックス』は質量の生きられない世界だわ……」


それに……

と、彼女は続ける。


「叔父様の精神が魂から離れたのを見たわ……叔父様自身の意思だった……叔父様が自ら選んだんだわ……」


死を……か、

なんだよ……


「すっげぇ後味わるいじゃんか」


結局俺は兄さんに……


「夏彦君……叔父様がどう思ってたかはわから無いけど……貴方の事…嫌って無かった……そう思うわ……むしろ、自分自身が許せなかったとおもうわ……」


まぁ、わから無いけどね、


そう締めくくられた。


兄さん……

ちゃんと謝れなかった、


俺のせいで父さんとの絆も、

父さんと兄さんのお母さんも、


ーーごめんなさいーー


めでたし、聖寵せいちょう充満てる(みちみてる)マリア、

御身おんみと共にまします。

御身は女のうちにて祝せられ、

御胎内の御子おんこイエズスも祝せられ給う(しゅくせられたもう)。

天主の御母(おんはは)聖マリア、

罪人なるわれらのために、

今も臨終の時も祈り給え。

アーメン





おしまい。

今まで読んでいただきありがとうございました!


なぜあのような最後にしたかと言うと胎内回帰と、三位一体に対するアンチです。


胎内回帰はそのまま、

三位一体は父成る神、その子イエス、そして聖霊の三体が唯一神であると言う思想です。


つまり主人公は父親と一体と成ることを拒んだということです。


ここまで読んでくれた方、

本当にありがとうございます。


→次話は生まれ変わった綾羽 令は……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ