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テティスよ、お前もか!


いけない!

叔父様は夏彦君を殺そうとして居る⁉


「さぁ、ナツヒコくん…覚悟は良いかな?」


もとの穏やかな口調に戻った叔父様はしかし、それでも言いようのない狂気を纏って居た。


「おれが手を下すのは簡単だ、だけどより惨たらしく死んで欲しいんだ」


その言葉と共に現れたのはリームを筆頭としたあの十二人のゴーレム達だった。


「何を…する気ですか…?」


枯れた声で叔父様に話しかける私…

まさか…


「気づいたかね?テティス、なあに簡単さ、おれはナツヒコくんのをね…」


叔父様は…本当に夏彦君に苦しんでもらいたいらしい…


確かにこれから叔父様がリーム達に行わさせようとして居ることは酷い屈辱と成るだろう…


でも…


「そんなの叔父様のかってな自己満足だわ!」


そんなことはわかっている、

結局私がこう叫ぶのも独りよがりな正義感から来るだけの自己満足だ…


しかし、叔父様はそれを聞いて動きを止めた、


「そうだな…テティスの言う通りだ」


わかって…くれた…?


だけど、次に叔父様の口から出た言葉はそんな希望も打ち砕く物だった。


「やはり罪には死を以って報いねば成らない、ならば今はココロを壊す前に肉体的苦痛を与えようじゃ無いか」


瞬間、

ゴーレム達が顔をこちらに向けてきた、


「そうだな…ナツヒコくん、此処で君を試そうか、これは試練だと思ってくれれば良い…天国へ行く為のな」


するとゴーレム達が夏彦君に向かってかってくる、


手に持って居るのは…包丁⁈


だというのに夏彦君はほうけたように動かない。


「っぶない!」


私はゴーレムに刺される寸前よ夏彦君をギリギリで助け出せた。


「何で動かないのよ!」


しかし夏彦君は私の言葉にも力なく「良いんだ…」などと言って諦めた様に動かない…


そんなのは無性に腹が立つ、

それが私の自己中心的な考えで在るのはわかって居る…

だけど…!


「私は夏彦君と叔父様がどんな関係かなんか知らない…!だけど、此処で叔父様の言う通りにして死ぬのは贖罪でも何でも無い!体のいい諦めただわ!結局それは怠惰以上の何者でも無いわ!」


それでも尚黙ってうつむいたままの夏彦君…


このまま放っておけば彼は死を甘受することだろう…

諦めの境地で、


そんなことは私が許さない…

例えこれが運命で決まっている事柄で有ったとしても私はそれを覆して見せる。


私は目の前で並ぶゴーレム達を見据える。


その中には長年私の母で有り友だったリームも居た。


「…テティス…何がしたい?」


分かっているであろう癖に叔父様は聞いてくる。


これまで私にとって保護者で有った叔父様…


そんな叔父様と対立するだなんて考えても居なかった。


でも…そんな絶対者だった様な叔父様が今はこんなにも近くに感じる…


夏彦君のせいかな…

夏彦君も大概に凄い力を持って居たみたいだし…ね!


☆☆☆


☆パラケラススの目線☆


目の前でチカラを振るう少女を見ておれは思案に暮れる…


彼女は我が妹の娘…

唯一(・・)の肉親だ。


故にゴーレム達も彼女を攻撃しない…


ただ一体を除いて、


「リーム…」


彼女の乳母を任せて居た個体…リームだ。


何故アレだけが彼女に向かうのか…

それが大きく疑問だ。


長年彼女の養育係りをしてきた故のなんなかの反応だろうか?


まぁ、良い、

テティスが始めておれに逆らった…


これは反抗期の訪れだろう…

保護者として少し寂しい思いに成るのはやはり巣立ちの時が近いからだろうか?


と、突然リームが爆発を起こした、

肉体のベースはヒトと同じため直ぐに結論へと至った。


これは生卵を電子レンジに居れた時と同じ現象だ。


即ち…


母親(リーム)を壊したのか?」


おれの見たテティスの顔はひどく悲壮感に満ちていた。


しかし、その目に燃える闘志はくすぶる事なく尚煌々と輝いて居た。


反抗的だ…

だからこそ成長を嬉しく思い、

おれから離れるだろう姪娘を寂しく思っている。


「叔父様…お願いが有ります」


ん?

この後に及んで何だ?


そして次の瞬間、

テティスが信じられない事を言い出した。


「私が…夏彦君の罪を全て受けます!」


はぃぃ?


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