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死に至る病

主人公の性格が良くわからなく成って来た…

あははは!

巡れ巡れよ星々よ!


ハロりん!

驚きのあまり言語中枢がまたまたぶっ飛んだらしいパラケラススだ。


え?

なにに驚いたかって?


隕石だよ!

特大の!


それが狙ったかの様に『ビオロギア』をかすって、

観察対象の星にぶつかったんだよ!


おかげであの星の生命の88%が全滅だぞ!


コレクションして居て良かったわ!


まぁこれからは生き残った連中がなんかやっていくだろう。


その気に成ればこの星以外にも生命は在るし、

そう言う星の月とかには必らず『ビオロギア』をおいて在る。


死に絶えるも良し、復興するも良し、

と言う訳だ。


まぁおれとしては持ち直して欲しいところだ。


引越しめんどくさい、

たのしくない、

身体の交換めんどくさい、


だな、

なんにせよそんな無駄に退屈な事はしたく無い主義だ。


取り敢えず、

星の復興は手伝う事は無いにせよ、

観察は続ける、

どういった過程で治ってゆくか興味がある。


なにより暇つぶしにもってこいだと思う。


あ…

暇つぶしと言えば…


「ゴ…シュジ…サマ、ゴハン、デキ…タ」


側仕えのゴーレム…

既に199年はたらいている。


ただ、

残りが365日だというはけでもない。


残りは…

後2分だ。


「ゴ…シュジ…サマ?ドシタ?ダベナ…イ?」


これってさぁ…

名前つけても壊れるよね?


一応作り直したとしてもそれって違うよね?


と言うより今でもはたらいている事に驚きなんだが…


前にもいったとおりに『ゴーレム』の耐久期間は100年だ。


それを二倍近く持っているのだからな…


そこには敬意を払う、


それで持って何故こいつはここまで持ったのか分からない。


こいつ以外の当時の連中は全部活動限界を迎えている。


ゴーレムは絶えず生産され続ける、

そしてゴーレムのリーダーはその時最も長生きをして居る個体…

今はこいつだ。


不思議だ…

何故こいつだけが残ってるのか…


驚きでも在る。


なにより痛ましさを感じている自分に対してだ。


ところどころにガタが来て居て錆び付いてしまった様にギクシャクした動きしかできないそんなゴーレムに、


おれは感情移入して居る、

名前をつけてあげたがっているのだ、


くだらん感情だが同情しているな、

おれの従僕としてのみの生き方しか知ら無いゴーレムに対してな。


それで居てもおれの同情だっておれの自己満足だがね…


そう、

感情の無いおもちゃに対して御主人様が同情して差し上げているのだ。


なんて優しいんだろう、

ってな?


そして残り一分ほどで期限に至る、

そしてさっきいったとおりにこいつは既にガタが来ている。


いつバラバラに壊れてしまってもおかしくない。


「なぁ…」


思わず口から言葉が漏れた、

しかし一度でた言葉は二度とは引っ込める事はでき無い。


「ハイ、ナンデショウ?」


驚くほど滑らかにその言葉はゴーレムの口から紡がれた。


「お前は何故そこまで働き続ける?」


わかり切っている筈なのに甚だ疑問だ。


「…ゴシュジンサマ、ハ、ヒドイオカタ、デス…ワカッテオラレル、クセニ、シラナイフリ、ヲ、ナサル」


酷い?

知ら無い降り?

どう言う事だ?


「ワタクシ、ハ、コンナニモ、アナタヲ…」


其処で言葉が止まるゴーレム、

止めた…


何かを抑える様に、

抑えなければ成らない様に、


「コンナニモ…ワタクシハ…」


耐える…

あり得ない事だ、


ゴーレムに感情は無い筈だ、

あったとしてもおれに対する忠誠心だ。


それがなんて事だろうね…

こいつにはそれ以外の感情が在るとでも?


ならばメンテナンスが必要だな…

おれに対する忠誠心以外の感情は危険だ…


万が一でも芽生えている様ならば即刻消さなければ成らない。


例えそれが貴重な暇つぶしに繋がるモノだとしてもね…


「ゴーレムよ…お前は名前が欲しいか?」


面白くなり…


………

こういう時…

諸君ならどうするかね?


おれの目と口がゴーレムによって塞がれているんだが…


おれは御主人様、

ゴーレムは従僕、


その従僕がおれの目と口をふさぐってどゆこと?


口に至っては湿っぽい様な気がするのだが?


「ゴシュジンサマ…ワタシ二、ナマエヲ、クダサル、ノ、デスカ?」


目と口を抑えていた何かが離され、

ゴーレムが聞いてくる。


あげ無いならこんな事言わないと思うけどね?


「そうだな…何が良い?」


おれにネーミングセンスは皆無だしな、

なにより考えるのがめんどくさい。


「…ワタシハ、ゴシュジンサマ二、ツケテ、ホシイデス」


あ、

ってかその前にさ、


「先ずはその老朽化した体の方を直した方が良いな」


別に逃げた訳じゃ無いぞ⁈


天井と床から筒状のガラスがせり上がりゴーレムを包み込み、

其処に液体が注ぎ込まれる。


「エ…?」


おれの部屋…『アクアリウム』には常にバイオテクノロジーな水槽が出る様に設計されているのさ!


つまり…

今はこいつはバイオテクノロジーな水槽に閉じ込めたとも言える。


こいつもその他のゴーレムも大元はおれの作品だ。


おれが()せ無い通りは無い。


ただ、

直す何て事は考えて居無かったから時間はかかるな。


どのぐらいも前例が無いから知り様が無い。


それもこいつはとびっきりの失敗作らしいしな。


おれへの忠誠心以外の感情、

主人たるおれへの不可解な行動、

理解するつもりが無いから当たり前だが理解でき無い。


「ゴシュジンサマ…コレハ?」


中でも喋れる事に対して驚きだがまぁ良い。


「お前を修理しているんだよ、壊れでもしたら名前を付けても意味が無い」


「シュウリ…コワレル…ソウデスヨネ…ワタシタチハ、ゴーレム…」


ん?

何を当たり前の事を…


その消耗品に過ぎ無いゴーレムを直すだなんてな、

おれ優し!



しかしそんなおれの感動をよそにゴーレムが水槽の中で騒ぎだした。


「ゴ、ゴシュジンサマ?フクガトケテキマシタ⁈」


ん?あぁ…

そういうもんだもの、


「それがどうかしたのか?」


「ハ、ハズカシイ…デス」


恥ずかしい?

あり得ない…あり得てはいけ無い、

だってそれは…


「何がだ?他のゴーレムと型は同じだ…それとも、何か別の理由か?」


そうだ、

他のゴーレムの中に紛れてしまえば見分けも付か無い様な『ビオロギア』の歯車、

それに感情?


ははは…

『アンゲロス』思い出した、

自由意志…危険だ。


「ソ、ソウジャナクテ、ゴシュジンサマ二、ミラレルノガ…」


心なしか顔が赤く成っている…

これはマズイな、

…異常だ、


おれが前世で感じた中で最も危険だと思った感情…


複雑 其れ故単純、

イヌでもネコでも感じる本能と理性の狭間…


『愛』…

古きは聖書にも記され、

クロマニヨン人すら持っていたとされる剣にして盾…


消さなければ成らない…

危険因子は排除せねば成らないだろう?


そもそも消耗品が『愛』だと?

愚かしい…


いや、

愚かでは無いな…


『愛』は否定しないよ?

だが、危険だ…


尊く、気高く、くだらない…

恐ろしさすら感じる。


このゴーレムが何を愛していようが危機には変わりが無い…


あぁ…どうしてこんなにも、


どうでもいい事


に悩まなくてはいけないかなぁ?


「ゴシュジンサマ?」


おれが悩んでいる事が伝わったのかゴーレムが小首を傾げる。


おれは玉座に頬杖を着いたまま水中に浮かぶゴーレムを見上げる。


今や衣服は全て溶けて一糸纏わぬ姿と成っている。


その白魚の様な肌に部屋を照らす灯りが反射して大理石の様により白く輝かせる。


感情が浮かばない筈の顔には形の良い眉を顰め、

口を少しだけ開けて、

僅かに疑問の表情がありありと見える。


「記憶、思い出、全てを…消そう」


宣告であり、通知であり、命令だ。


言われたゴーレムは目を見開き凍りついている、


「ナゼ…デスカ?」


何故か…

おれの保身と…


暇つぶしだよ…


お前という消耗品(おもちゃ)の未来を使ったね


素晴らしいだろう?


お前が誰に何故愛しているか知らないがそれは脅威だ。


だから…お前の記憶は封印させてもらうよ、

何、名誉もやるさ、名前もな?


お前はこれから『オリジン』の専属乳母を約束されるんだ…


愛するなら吾が姪っ子にせよ!



ゴーレムの名前どうしよう(´-`).。oO

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