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『ゴーレム』


ぃやっほーい!


陸上生命体が…

動物が現れてテンションが異常に上がってるパラケラススだ。


無論がっつりとバイオテクノロジーな水槽でボコボコしている。


まぁ此処の部屋では無いけどな、


この部屋の名前は『アクアリウム』、

英語なだけで様は水族館って意味だ。


そんな所に陸上の動物を入れれるか?


入れれると思うけどなんかプライドが許さ無い。


許容できるのはペンギンぐらいだな。


入れないけど、


それにしても…


「気怠いなぁ…」


うん、

虫とかが出て来てテンション上がったのは良いんだけどね、

それだけなんだよね。


身体重いし、

本能が出て来たお陰でお腹は減るし、眠たくなる。


そんで持って身体が幼児なもんだから食事を一回でも抜こう物なら涙が出る程ひもじい思いをする。


しかも…


身体が手に入って一番最初に能力使って創造したのが空気だぞ

エア、


植物でもできるわ!


それで持って錬金術師として不老不死の研究もしたいが…


眠い!

気怠い!

お腹が減る!


の、三拍子が揃ってくれてるので食事と睡眠以外はグデーンとしている。


ゴーレム達は良く働いてくれているから来れと言って不満は無い。


強いてあげるなら無感情だ、


これまで説明していなかったがゴーレムの容姿はヒトのそれとは似ても似つかぬ姿をしている。


丸い玉に四肢を生やしたらあんなかんじに…


てきなだるまさんスタイルだ。


そんなんで感情を期待しているおれが愚かしいのだが…


そこはおれ様創造主、

ゴーレムの姿を変えちゃうぜ☆

な、

大作戦を決行した。


理由?

深い意味は無い、

上げるなら先に言った無感情を少しでも和らげるのと、

暇つぶしだ。


うん、

後者の理由の方が圧倒的にでかいよね?


まぁ、

そんなとこだ。


で!

気になる結果だが…


「ゴシュジンサマ、ゴハンデキタ」


側仕えしているゴーレムがおれに飯を持ってくる、

頭があたりチクチクする。


言葉をしゃべる様になりましたとも…


ゴーレムに指を生やしましたとも…


頭が当たってチクチクするのは髪の毛のせいですとも…


だけど…

これは無いんじゃ無いかなぁ!


目の前に居るのは目映い黄金の髪の毛を頭の上で二つに纏め、

象牙色の肌に小さなお鼻と翡翠のクリクリお目々が在る。


服は清楚な出で立ちだが前々世の記憶に在るフリフリが沢山ついて居たりする。


もう遠回しな言い方はよそう、


それはメイドさんだった…


身長はおれの一つ頭大きく、

腰元まで届く金髪ツインテールが歩くたびに揺れる。


そうだよ!

何故かしらんゴーレムの連中の容姿を改善したら全員が全員、

小さいメイドさんになりやがった!


しかもフリフリつきの!


此処に誓っておくが断じておれの趣味で在ったりはしない!


例えそうだとしてもこんな風な中途半端な身長にゃせんわ!


なんだよおれが創造主なのにおれよりも背が高いってどう言うことだ!


そして…


「ゴシュジンサマ、ドウシタ、ゴハンタベナイ?」


無表情でいうな!

攻めてあと二ミリで良いからそのモニモニな唇を開こうか!


はぁ…

これじゃよっぽど前のだるまさんスタイルの方がマシだ…


幼女な形も半端フリルも気に入らんが…


何より…なにより 気に入らんのが…


「何故おれよりも背が高いん

だ!」


「ゴシュジンサマ、ガ、ソウユウフウニ、ツクッタカラ」


お前にゃ聞いてないよ!

ってか聞き取りにくいよロートーンボイス!


「アト、ゴシュジンサマ」


あん?

なんじゃ?


おれは常に座っている玉座に居ても目線が上に在ることに改めて腹を立てる。


「ワタシタチ、ミンナ、ナマエナイ、ツケテ」


「はぁ?」


おもわずデカイ声を上げてしまった、

まぁ思いっきり三歳児ボイスだったけどな!


「なんだ、突然?」


いきなり名前欲しいとか…

バカじゃ無いの?


生命も無い様な消耗品の分際で名前が欲しい?


酷いことを言っていると思われるかも知れないがそうでもないぞ?


もし此処でおれがゴーレムの連中に名前をつけたなら…


例えるならばティッシュに名前をつけてから噛む、

見たいな感じだ。


そんなアホらしいことできるか?


少なくともおれはやらないね、

だって名前をつけたら愛着が湧くだろう?


そして愛着が湧いてしまったらそれだけ手放しにくくなる。


「オネガイ、ゴシュジンサマ」


そんな無感動にお願いって言われてもねぇ…


それに正直名前なんかつけても固有識別以上の何者でも無いし、

固有識別をする必要性が見当たらない。


暇つぶしにも成らない徒労だ、

お話にもなりゃしない。


だが…


ここでチラリとそのゴーレムの翡翠の瞳を盗み見る。


感情など無いはずなのに其処には強かな覚悟が浮かんでいやがる。


はぁ…

これは着けるまでかえらないかんじか?


「…わかった」


「ジャア、ナマエ、ツケテクレル?」


は、

甘いな、


おれがそんな無駄に退屈な事をするわけがないだろう?


「条件が在る!」


「ソレハ?」


感情が無い奴に迫力満点的な事を言ってもおれが虚しいだけか…


「二百年だ…二百年一秒足りとも休まずおれに尽くせ!」


やましい意味はないぞ⁈


ゴーレムの耐久性は持って100年だ、


つまり二百年を休まずに働くなど不可能に近い、


だったら名前なんかいらないでしょ?


な、

グレイトな思考だ。


さぁ、

『ゴーレム』よ…


期待はしてない、

が、

せめて150年はおれを楽しませてくれよ?


いつもならここで終わる所…


だというのに、

おれの平穏を打ち壊し、

それでいて新たな暇つぶしを持って来てくれる…


来訪者が現れた。


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