第X回ー神様会議
この日(時間の概念は無いけどね)
神々の住まう世界は大騒動だった。
理由…
それは、
彼らでさえ抗う事の許されぬ絶対のシナリオ、
運命をねじ伏せ、
あろう事か自分の都合の良い様に書き換えてしまった魂が現れた故だった。
☆☆☆
「どう責任を取るおつもりですかな?『世界の運営と運命を紡ぐ』女神よ」
重い、重い静寂を貫く声が会議場に響く…
この会議の命題は私…
『世界の運営と運命を紡ぐ』女神の犯した、
犯してしまった赦されぬ大罪にあります。
「しかし、責任と言っても彼女に否があるのかね?」
『物事の失速と壁の穴の象徴』の翁神が私を庇ってくれます。
責任…
えぇありますとも…
「否があるか、だと?言うに事欠いて聞いて呆れる!『物事の失速と壁の穴の象徴』の神よ!あなたも知っているだろうに」
…
私の犯した罪、
それは、
魂を消滅させた事、
しかし、
それだけではありません、
その魂こそが我等、
全世界の監視者たる神々も打ち破る事叶わぬ『運命』を打ち破ってしまった事。
「そう…即ちその魂が悪しき精神の持ち主である場合、我々神ばかりでは無く、『原初』の神も消されてしまう」
『反射と重なり合った箱』の女神様?
「『創造と営み』の神よ、やはり我々神はその魂に対して何なかのアクションを行うベキでは?」
再び静まり帰る会議場、
「アクションとは?」
『豊穣なる稲穂と歯ブラシ』の神様が恐る恐る、
と言った感じに聞きます。
「抑止力…ですかね?」
⁈抑止力?
どういう事ですか?
「なるほどそう言う事か…」
『物事の失速と壁の穴の象徴』の神様、
そう言う事ってなんですか?
「毒は毒をもって制す、か?」
「はい、しかし、此方もその『毒』を用意する必要があるでしょう」
会議は急速にまとまり出す、
『原初』の神より各々与えられた役目…
そしてその根源は全世界の安定、
しかし、
その絶対の神々の理が…
『原初』の神にすら破れなかった運命を破った魂によって壊されようとして居た。




