神の居無い世界
初?アダム・カドモンくんの目線入り?
この日…
すべての権力者、
さらには、
魔獣達もが、
その心を震撼させる、
届け、
一方的な通達が届いた。
曰く、
汝らが神、
吾はヒトに失望した。
吾は世界との契約を放棄し、
この世界に溢るる、
数多、自然万物の守護を打ち消す。
吾は、
唯一、
我が祝福を受けし、
愛しき子と共に、
世界を渡る。
あるモノは恐怖し、
あるモノは歓喜した。
そして、
これにより、
ヒトとエルフ…
魔獣との戦争とは避けられない事柄となった。
時の崩落と、
慕って来た主からの愛の喪失、
悲しみに打ち子がれたエルフ、
我等こそが地上の真の支配者と荒ぶるヒト。
更に、
ヒトには『アンゲロス』までもついている。
どちらが勝つか…
それはあまりにも簡単な事だった。
それは、
この世界の支配者であり、
神として猛威を振るった童児、
それの残した多くのシステムと、
それに愛され、
神の寵愛をデタラメなまでに受けた種族。
エルフの圧勝だった。
そして、
ヒトは敗戦と共に、
数を激減、
エルフは何度とも無く、
共に歩もうと手を差し伸べたが、
ヒトの多くがガンとして聞き入れなかった。
☆☆☆
「カドモン様…」
「シオナか…」
私は目の前の娘を見る、
今や私の副官を務める優秀な片腕だ。
「ヒトは?」
「はい、我等の再三の要求を受け入れず…」
はぁ、
またか、
と言ってもわかっていた事だ。
彼らはエルフの作った菜を食するぐらいなら、
飢えて死ぬ。
それぐらいの事はやってのけるだけの魂を持っている。
主もそこは評価していた。
しかし、
それとこれとは話が別か…
「して、いかがなさいますか?」
「いいさ、放っておけ」
我々は主にこの世界を任されたんだ。
つまり、
ヒトの支配も任された事に成る。
はぁ、
主がさられた今、
秘密を知るのは私のみ、
それゆえ、
エルフとヒトの歴史の丙等までは死ね無いなぁ。




