おばさんこわい
よう、パラケラスス・ゴット・ダートンだ。
1歳の誕生日を迎えた所だ。
何? 飛び過ぎだと? 仕方が無いじゃないか、別に言う事なんか特にない。
強いて上げるならハイハイが出来る様に成ったのと、乳離れした事ぐらいだ。
そんなこんなで1歳の誕生日を迎え、めでたくパーティーを開いてくれたのだが……
「ほーら、パルちゃんたかい、たかーい」
何故出席者が全員オバさんなんだ!
そして母よ、さり気なく息子自慢しないで。
そしてオバさん達も張り合うな‼
などと、軽く心の中で愚痴っていると、我等が当主パルパトス・アキリナ・ダートンの登場で有る。
が しかし父の事など誰も気にせずに母も喋り続けて居る。
父はそんな事に顔色一つ変え無いでこちらの方に向かって来る。
まがりなりにも貴族だよね? 当主だよね?
そんな何時もの様に愚考して居ると。
「パル、一歳のお誕生日おめでとう」
あぁ、先から聞き飽きた言葉をありがとう。
もうすぐ耳にタコが出来るな。
こんな親不孝な事を考えているだなんて露程も思って居ないだろう父は。
「ほら、パル 誕生日のプレゼントだよ」
マジか⁈
プレゼントをくれたのあんただけだよ父さん。
で? どんな物をくれるんだ?
「お父さんからの誕生日プレゼントはね、お父さんが錬金術で作ったローブだよ」
おぉ! コレは凄い。
だが俺にはデカ過ぎる!
こんなにデカイローブ着れないやい。
今世の初めての誕生日プレゼントがいきなり使えないという悲劇に落ち込んで居ると。
「あぁ、まだもう一つ有るんだよね」
おぉ! そうか流石父だな、一瞬上げて落とす最低な男だと思ったが間違いだった様だな。
さぁ何をくれるんだ? 父よ?
「はい、ほらお父さんのキスだよちゅー」
訂正、やっぱりこいつ最低でした。
まぁ良い父親なんだけどね?
誤字直しました(^^)
一様→一応
何だけどね→なんだけどね
ご協力感謝します。