『カノナス・パラディソス』
カノナス・パラディソスが楽園の掟とは友人から聞いたものです。
本当かな?
吾はアルファにしてオメガ、
究極的存在、
万物を統べる者…
よう!
いきなり中二病で入ったパラケラススだ、
最近ようやく新しい暇つぶし方法を思いついた、
その名も『カノナス・パラディソス』《楽園の掟》だ!
概要は簡単、
その名の通りに楽園を創造する!
場所は『ガフの部屋』最下層、
アッシャーだ、
『ガフの部屋』は擬似精神世界であるが物質を顕現出来ない訳では無い、
まぁ簡単な事では無いけどな、
『ガフの部屋』全システムをもってして始めて行える儀式な訳だ。
先ずは『ガフの部屋』そのもの、
当たり前だな、
さらにその第二階層ブリアーに置かれた『タルムード』は勿論ながら『トーラー』内『アポカリキュス』『エヴァンジェル』更には『セフィロト』まで必要に成るって訳だ。
「ま、暇つぶしだから時間がかかるのは大歓迎なんだけどな」
では『トーラー』ー『エヴァンジェル』に…肉体創造のプロセスを『セフィロト』に接続、
同じく『トーラー』ー『アポカリキュス』物質創造のプロセスを『セフィロト』に接続、
同じく『トーラー』ー『セファー・ラツィエル』人格をコピー…『セフィロト』に接続、
『タルムード』絶対無意識、
アカシックレコードを『セフィロト』に接続、
『セフィロト』を『ガフの部屋』に接続、第一から第六のセフィラ『セファー・ラツィエル』からコピーした人格形成物と『タルムード』からの絶対無意識をパスにて融合、
第八 第九のセフィラはそれぞれ『アポカリキュス』『エヴァンジェル』から接続されたプロセスを管理、
第七のセフィラは全バックアップ。
「これからが本詰めだ!」
『セフィロト』根を『ガフの部屋』第三階層イェツィラー、第二階層ブリアーに接続、
枝を第四階層アッシャーに接続する、
ブリアーから情報を、
イェツィラーから魂を、
それぞれを第四階層アッシャーに流動、
ここで『セフィロト』に接続した全システムを作動、
第一階層アツィルトの権限にて情報を流失許可。
『ガフの部屋』第一階層から第三階層まで使う、
ここまで壮大な暇つぶしは今の今まで無かった、
精々が『コードオブセフィロト』の生命の創造程度だ、
しかし!
今の俺は擬似精神世界何てちゃちな物では無く、本当の意味で新世界を世界に創造させる、
まさに神の御業を行おうとして居る、
本当の意味で物を創りあげる事が可能なのは正に神のみだ、
されど、
俺が今より行わんとする楽園創造『カノナス・パラディソス』はそんな天上の神々の創りたもうた絶対の理に反する行為だろう、
何せ楽園のみだが俺は魂の創造すら許されるのだ、
魂とは原初の神…
概念的存在にのみ創造を許された不滅の物質、
『コードオブセフィロト』の様に既存の魂を利用して生命を生み出すのとは格が違う
ただ…この『カノナス・パラディソス』楽園創造は時間がかかる、
普通に行って35億年ぐらい、
超頑張って500年程、
能力と併用して200年、
つまり最短で俺の生きた時間程ある。
「ま、長けりゃ長い程いいか」
こうして俺の世界一長い暇つぶしが幕を開けた。
☆☆☆
「『アンゲロス』ミカエルに『万物の霊長』として命ずる、
エルフ討伐隊を徹底的に殲滅せよ」
よう、
今はミカエルに『万物の霊長』として命を出したところだ、
何故か?
まんまだ、
ついにヒトどもが生意気にも我が愛し子の一種族であるエルフを本格的に殲滅する動きが有った、
ふふふ、
ヒトよあの時はベヒモス一体だったが今回はその比では無いぞ?
総計12体の『アンゲロス』と77体のベヒモス、
更にダンジョン内の魔物も3333体召喚した、
到着し次第コロス。
しかし保険を入れない訳が無いだろう、
故に今『アンゲロス』の一体ミカエルに殲滅を命じたのだが。
「しかし主よ『マルアハ』ではヒトはみなエルフの消滅を願っております」
ちっ、
変な知恵つけやがって、
てめえ如き俺の被造物は黙ってへいこらしときゃいいんだよ!
「勘違いをするな、吾は今神として貴様の父として命令しているのだ」
チェスの駒が一々マスターに意見していたんでは遅々として進まない。
☆
世界は何事においても平等だ、
ヒトは決してヒトを超える事は無い、
絶対に頂点など存在し得ない、
故にヒトは自分に出来ない事を他者に行わせる、
その最たる物が『アンゲロス』心無き神の駒、
その存在の根幹は自己犠牲、
自身の労働をもってして自己を確立する脆弱な存在、
ヒトの祈りに応えなければ消えてしまう儚い存在、
故に『アンゲロス』はヒトの言葉に答え応える。
「その最大の願望がエルフの討伐…」
この作戦は不安要素が多すぎるな…
俺が直々に出向くか。
☆☆☆
サイド:討伐隊
エルフの討伐、
これは一般的に栄誉ある業とされる、
冒険者ギルドに属する物としては是非始めての二つ名持ちのSSランク冒険者の『月輪』の伝説にあやかりたいのだろう。
「もし『月輪』の伝説通りだったらここで魔物が出るんだったよな?」
「オイオイまたその話かよ!例え『月輪』が実在してたとしてもエルフが助けてくれるはず無いだろ?」
そう…
一部では『月輪』ダートン家がネームバリューとして作った人物であり実在して居なかったとされる、
だが俺は実在して居ると確信している、
居ないとしたら説明がつかなく成る、
そして俺が最も尊敬している冒険者だからでも有る。
「何にせよいつか超えてやんよ月輪!」
しかし俺の誓いは血と怒りによって埋れ闇にとだされる、
それをしるものはない。




