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散髪しよまい


「お、お客様はこういうお店は始めてですか⁈」


お前こそ俺が始めての客だろ?

だいぶ緊張してるだろ。


「と、当店では主に散髪・髪染め・顔剃りを実施しています」


俺のえたーなる三歳ぼでいに顔剃りの余地があると想うのか?


「おい…」


取り合えず何か言おうとしたところ…


「ひゃあう!く、苦情はこちらでは承っておりません!ご了承ください!」


ツッコミどころ満載のお返事がやって来ました。


「…髪を切りたいんだが?」


「か、かしこまりました!」



で、

今お椅子に座ってる訳だが。


「だ、大丈夫よ私…今までいろんなお仕事を経験して来たんだから…」


ハサミを握りながらブツブツ言っている、

多分サービスギルドに登録してるんだろうな、

言動の端々にそれが感じられるしな。


「よ、よし!お待たせいたしました!只今より精神誠意をもって…」


その言葉が最後まで言われる事は無かった、

何故か?

舌噛んだらしく床にうずくままってる。


「大丈夫か?ダメなら日を改めるが?」


「ひゃいじーぶですゅ!」


絶対大丈夫じゃ無い。


「お願いです!次お客さんを逃がしたらクビになるんです~

しかもこの仕事クビになったらギルドからお仕事紹介してもらえなくなるんですぅ」


…仕方ないか、

大概に俺も愛し子には甘いな。


「ならば早くしろ!」


「はぅい!おかき様はどの様な髪型に致しますかぁ⁈」



あの後無事に終わったのが奇跡の様だ、

ハサミで首を切られかけたり、

何故か顔剃りをしようといて来たり…

などなど。


「いくらだ?」


失敗した自覚があるのかうずくまっている従業員。


「え…えぇ~‼」


うん、

自分でも驚く程失敗してたんたね?


「い、いいんですか⁈あんなに失敗したのに?」


…まだわかって居ないのか。


「吾が何故にお前に対価を支払わぬ必要がある?」


今はパラケラススでは無く『万物の霊長たる主』として我が愛し子に語る。


「ま、まさか…神…様?」


「いかにも…吾は神、万事見通すデオス、汝の心が吾を呼んだのだ」


嘘だけど。


「な、何故主が散髪に?」


なんだよ、

神様が髪切りに来ちゃならんだと?


「何、余興だ」


大人の態度でおーるおっけー、

俺ってマジ神様。


「汝に幸多からん事を」


『ガフの部屋』に接続『ルミナリー』を展開、

逆召喚 ダートン家。



「さっぱりした~200年ぶりの散髪だしな、ちゃんと頭も洗わ無いと」


あ!

あんな事言ったのに対価を払ってなかった。


「まぁいいか…」


☆後日


床屋はかなり繁盛してました。














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