ダンジョンへ
冒険しよう!
うん、
何かいきなりごめん、
いや!
だってさ、
俺の史上最大の暇つぶし『コードオブセフィロト』はアダム・カドモンが色々やっちゃって話になん無いもん、
「新しい生命?其れがどうしたんだい?ハハハ」って感じに成っちゃったもん、
と言う訳で…
ダンジョンにれっつごー‼
☆
やって参り出したアバベルア帝国、
世界一高い塔が在って有名らしい、
俺が創ったわけじゃ無いから詳しくは知ら無い。
「よっしゃー!ではダンジョンに殴りこみに…」
「坊や迷子?」
☆
またこの流れかー!
はい、
今現在おれは冒険者ギルドアバベルア帝国 帝都支部に居ます、
原因?
其れは勿論…
「はい、ダンジョンの前でウロウロして居たんです」
「うーん、この間見つかった若い男女の死体の子供かもしれんな…」
え?
ダンジョンで誰か死んじゃってた?
色んなヒト殺した俺が言えた事じゃ無いけどごめんね?
「なぁ坊や…君のご両親は何処に居るのかな?」
はい?
あぁ俺に話かけてたの?
「お父さんとお母さんは…」
やべぇ、
何て言うか考えて無かった。
「やはり…」
え?
何がやはりなの?
そこのお姉さんも痛ましそうな顔して無いで!
「良いかい、よく聞くんだよ?
君のご両親はね…ダンジョンで死んで仕舞ったんだ…」
何を今更…
死んだのはダンジョンじゃ無いけどな?
「其れでこれはご両親が君の為にとって来た物だ…」
そして手を広げるおじさん、
そこには金色の腕輪が…
くぅ、
涙を誘う話だ、
俺が本物の子供だったらだけどな!
あー…
今更「僕違いまーすてへ☆」何て出来無いしな…
此処は大人しく従っておくべきか?
それとも前回視たく『タルムード』に接続しとくか?
今回は俺の事を抹消させて。
☆
うん、
何にも無いよ本当だよ?
さてやって来ましたアバベルア帝国!
真っ直ぐダンジョンへ‼
「坊やま…」
☆全 力 疾 走
ハァハァ、
三歳児の体力は辛いぜ、
其れにしても俺には何が呪いでも掛かって居るのか?
まぁ良いや、
無事?ダンジョンにつけたし。
「まてまて!此処は坊主視たいなガキンチョが来る場所じゃねえぞ!」
神は死んだ⁈
クソ!
何でダンジョンに門番が居るんだ‼
いや?
門じゃ無いから違うのか?
じゃあこの場合は何て言うんだろ?
「いいか、坊主?此処はな冒険者たちが…」
☆
ふ…
あれからお説教食らったぜ…
ぐすん…
泣く子も黙るパラケラススだもん‼
坊主じゃ無いもん‼
は!
イカン、
見た目通りの精神年齢に成って居た。
「うーん、どうやってダンジョンに入ろっかな?」
うーん…
………ハッ‼
姿を消してこっそり行けば良かった‼
☆
やっと入れたぜ!
目指すは最奥!
「グルルッ…」
出た!
犬みたいなの出た!
ふふふ俺の華麗成る薙刀の舞を観るがいい!
「グル …」
あれぇ、
おかしいな?
何で頭を下げて居るのかな?
「主よ…偉大なる我らが創造主よ…この時を永らく待って居りました…」
そして何で喋って俺を主って呼ぶかな?
思い当たる節。
「アダム・カドモン~!」
「お呼びですか!主よ」
呼んでないし!
もうお前が主になれば?
「お前か?こいつ等に俺に従う様にしたのは?」
「はい、此の世の全ては貴方に仕えるべきです‼たとへ其れが魂の無い肉塊であろうとも、いえ
むしろこの物は魂無くとも主の被造物である事を悦ぶべき…」
こうして俺は冒険もせずに暇が潰れたのでした。