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俺、爆誕



 どうやら俺は無事?転生したかも知れない。

どうしてどんな言い方かと言うと。目は開かないし、手も足も動かせない上に声も出ない。


 ……詰まりの所確かめようが無い訳だな。


 だが1つ言えるのはここがとても暖かく、安心するという事だ。

 まるで母親の胎内の様に…


 ちょっと待て俺。

 さっきとんでもない事考えて無かったか?


 もしそれが当たって居たなら、俺、何時ここから出れるか分からんぞ? 幸い四肢の感覚は有るから、そんなに時間 が掛るとは思わないが。


 まぁ良い、ここで待って居れば何時か出るだろう。

 ここは、気持ち良いしな、少し眠って居よう。



☆☆☆



 ……どれだけ眠って居ただろう。

 何だか今まで感じた事の無い身の内がざわめく様な衝動がして

夢から覚める。


その次の瞬間に俺は、眩しい光の下に、無事産まれた感動を噛み締めながら産声を上げた。


 降り注ぐ閃光、

 今までに無かった騒音、

 痛み。


 暖か闇、死の温もりから引き剥がされ、生きている証を裸の身に包まれ、


 俺は愛の中に産まれた。

「おぎゃぁ おぎゃぁ おぎゃあ」


 おうおう我が事ながら元気の良い事だ。

 俺は男の子として産まれたらしい、何か上で「元気な男の子ですよ」とか言って居るから間違いないだろう。



 それにしても息がし難いな、このままだと過呼吸になるんじゃ

 という感じだ。


 そんなバカな事を考えて居ると上の方からドタドタと慌ただしく、音が聞こえて来た、と思ったら


 「う 産まれたのか⁈」

 と言う意味の言語が聞こえて来た。

何故こんな回りくどい言い方をするかと言うと、言葉通りだからである。

 何やら意味は分かるのに、言葉が分からないのだ。


 正直、気持ち悪い。て言うかこの声の持ち主が俺の父親か?

クソ 目がまだ開かない。


 どんな顔して居るか気になるじゃ無いか。


 あぁ、また強烈な睡魔が襲って来た。

まぁ出産は母体の方も体力を使うらしいしな赤ん坊の方もそうなんだろう。

 何か腹の方で切られたけど、「ヘソの尾」とか言って居るし問題は無いだろうな。さて寝るか。





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