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戦争

最近戦争の気配が濃厚で来て頭が痛いパラケラススだ。


何故戦争の気配が濃厚か…

これは単に俺のせいだ。


「はぁ~~~」


「おぉ我等が偉大成る主よ、その様に溜息など吐いて如何為されました?」


うん、

アダム・カドモンよ、

心配してくれるのは良いけどため息の理由の半分はお前だぞ?

半分は『あの暇つぶし』のせいだけどな。


ここは擬似精神世界『ガフの部屋』の最上界アツィルトだ、

伝承通りならガフの部屋には無いんだけどな、

兎も角俺が何故『ガフの部屋』居て戦争何かに頭を悩まして居るかと言うと、

アダム・カドモンがこの世界に有る魂総てを『ガフの部屋』に接続してタルムードーーーアカシックレコードーーーが生まれた事に起因する、

いやそれ以前に『あの暇つぶし』がいけなかったのか?

だが『オリジン』は既に封印した筈だ、

それ以前に…


「何で宗教戦争に成るかなぁ?

…」


その通り、

今の世は宗教戦争が起きるっぽい雰囲気なのだ。


「いっその事ペンテコステでも行って一気に終わらせるか?」


「おぉ素晴らしい、主御自らのペンテコステですか⁈ならば直ぐに『ガフの部屋』全システムを使って…」


余計にややこしく成りそうだから辞めよう、

て言うか俺=神だったら

ダートン家=天国だぜ?

笑えねぇ、

現在お空に浮いてる絢爛豪華なお城だ、

予備知識の無い奴が見たら先ず現実か同かを疑うな。


うん、

マジで笑え無いわ。


このままだと必ず俺のせいで宗教戦争が起こり地上はメチャクチャに…

ん?

地上?

Qここわどこ?

Aお空のお城。


うん、

悩む必要皆無だったな、

え⁈

非道?

外道?

知るか!俺はいざと成ったら家族を見捨ててでも逃げるわ!

多分、

まぁ元々戦争は其の内に起こす積りだったから良い、

何故か?

戦争は文明の母だ、

争いによりヒトは進化した、

当然文明のレベルを上げたい俺としてはどちらかと言うと肯定的だ、

俺が悩んで居たのはどうすれば戦火の火の粉がこちらに来無いかだった、

そして今はヒトを乗せて飛べる生き物など我が愛し子たる魔獣達だけだ、

魔獣は凶暴で危険では有るが俺の命令には絶対服従で純朴だ、

例えヒトに見つかり捕まえられても絶対に危険は無い訳だ。


「イヤー悩んで損したな」


そして俺はこの時完璧に忘れて居た、

この世界には物理法則にケンカ売って居るとしか思え無い魔法の存在を…




☆☆☆




「総員退避ー‼」


軍人の怒号と共に巨大な炎弾が敵軍に着弾する…

するはずだった炎弾は突然現れた滝によって鎮火、

と思えば今度は地面が盛り上がり巨龍の顎と成り差し迫る。


「まるで物語のようだな…」


庭園から覗き見た想像以上の光景に思わず言葉が漏れる。


「あら?お兄様いらしたの?どうでも良い事ですがてっきり神様らしく踏ん反り返って居ると思いましたわ」


分かると思うが隣にはミカエリナが居る、

この数年でも大きく成長して居て容姿も女神のそれだ。


「あぁミカエリナ、つい先ほど来たばかりだよ、俺が原因で起きた戦争を見届ける為にね…」


因みに俺が神様?な事はもう話している、

まぁタルムードで無理やり認識させた。


「でも信じられませんわ、魂を持つ物が根源的に繫がって居る何て…」


それはそうだ、

実際に『ガフの部屋』でタルムードと接続して初めて分かるだろう、

それにしても…


「ギルド登録者迄居るのか…」


うん、

マジでギルド登録者がわんさか居るらしい、

らしいと言うのは『アゾット』を通じてギルド総本部(ダートン家)への連絡の際に聴いただけだからだ。


「えぇ、どうでも良い事ですがあのヒト達はギルドポイントさえ貰えれば何でもやるみたいですね」


はぁ~、

確かに依頼の受託は個人の自由では有るが…

ここ迄見境が無いとは、


「それにしてもエルカナン王国はまだそんなにギルドポイントを持って居たのか」


ギルドポイントの発行が出来るのはここダートン家のみだ、

そしてギルドポイントは世界中で一定されて居る、

更にギルドポイントなどの総括システム『セファー・ラツィエル』で何所にどれだけ有るか分かる様に成って居る、

それで同じ所に固まり過ぎ無い様に時々取り上げたりするのだがそのシステムの穴を潜って今回の様に隠して居る金持ち連中が居る訳だ。


「まぁ仕方無い今回はエルカナン王国に勝って欲しいしな」


俺は我が愛し子たる魔獣達に殲滅命令を下した。





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