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どうでもいい事

お気に入りが100件を超えたので本当は出そうか悩んでいた妹サイドです。

作者もあるぇって感じの歪み具合になってしまいまいました。


サイド:ミカエリナ

今日私のお兄さんが家に来た、

何でも呪の被害に有ったヒトを連れて来たらしい、

どうでもいい事、

そしてその呪の被害に有ったヒトはまだ目を覚まさ無い、

名前はマーシュと言うらしい、

どうでもいい事、

このヒトが入って来た時は肩から剣が生えて居た、

現実味が無かった、

いや、

私にとって最初からこの世界は現実味など有りはしない、

所詮この世界は神の視た夢、

書き終わった詞なのだ、

そして私達は命と言う参加権を持って人生と言う幻想の舞台を興じるのだ、

ふぅ、どうでもいい事、

生きれば生きるほど世界は色褪せていく、

ヒトとヒトは人間と言う束縛され、限定された生を永久に勘違いしながら、

生きて居ると幻を視ながら何も残さず骸と化す、

そこには愛も何も無い、

隣の部屋で両親とお兄さんが語り合う、

無関心がただ広がるこの世界で

私の親は何を勘違いしたのか私を愛して居たと言う、

思わず笑って仕舞った、

愛、

それこそどうでもいい事の最たる物、

何を持って愛とするか、

下らない、

愛などヒトとヒトがお互いの理解し有って居ると盛大な勘違いをした時生まれる幻想だ。


「ぐぅ…ここは?」


私がどうでもいい事を考えて居るとそのヒトが目を覚ました。


「あら?漸く起きましたの?

待ち続ける此方の身にも成って欲しいわ」


そしてまた私は私と言うヒトを偽る、

他のヒトは私を知らない、

私ですら知らないから、

それなのに…


「あ、あぁ済まない、それにしてもお前如何してそんな泣きそうな顔してるんだ?」


如何してそんな事を言うの?

私は今泣きそうな顔なんてして居ないのに。


「あら、起きて何を言うと思ったらそんなどうでもいい事?

まだ寝ぼけて居るんじゃ無くて?」


本当にどうでもいい事だ、

この男のヒトは何を云って居るんだろう。


「そうか…自分でも気付いて無いんだな、じゃあお前何でそんな空虚な眼をしてるんだ?」


空虚な…眼?

何でそんな事を言うの?

今までそんな事を言うヒトは居なかったのに。


「何で貴方がそんな事がわかるんですの?私に向かって分かった様な口を効かないで頂けますか?」


ああ、

何故私はこのヒトとこんなどうでもいい事をしゃべって居るんだろう、

それは私が一番知りたい事なのに、

なのに。


「分かるさ、お前はあの時の俺と同んなじ眼をして居るから、

分かっちまうんだよ」


どうでもいい事、

そう彼の言う事は総てどうでもいい事、

所詮それはこのヒトの過去でしか無い、

自分の過去を他人に当てはめるなど自己中心的だ、

おこがましいにも程が有る。


「貴方の過去と万人の過去が総て同じだとでも?それとも貴方の過去と言うどうでもいい事を私に聞けと?」


ああ、

私は何故このヒトと話す事がこんなにも…

違う!所詮こんな感情は紛い物だ惟一時の幻想何てどうでもいい事は…


「どうでも良くなんかねーよ」


私は一瞬思考が読まれたのかと思った、

そんなはず無いのに、

しかしそれこそ違っていた。


「大方この世界を幻想かなんかと思って全てをどうでもいい事とか思ってんだろ?」


な…何で。


「何で貴方なんかがわかるのよ‼お父様もお母様も分からない事が、見ず知らずの貴方何かに‼」


一瞬…

本当に一瞬だけ世界に色が戻った、

その刹那だけこの空虚な心に渦巻く理解不能などうでもいい感情の正体を掴み掛けた気がした。


「お前は貴族で二人目何だろ?だったら分かるさ、お前が無関心な愛にさらされて来た事ぐらいな…お前 名前は?」


言ってはいけ無い、

このヒトに名前を呼ばれたら私は還れなく成るだろう、

それは私がヒトから人間に成ると言う事、

なのに…


「ミカエリナ、ミカエリナ・ヒドラ・ダートンよ、

愛称はミカよ呼ばれた事は無いけど」


名乗って仕舞った、

もしも私がこのヒトから名前を呼ばれたならこの感情は抑えられ無いだろう、

私を唯一私と言うヒトとして視たヒト。


「そうか、いい名前だな、ミカで良いか?」


あぁ呼ばれてしまった、

もうダメだ、

このヒトに抱いたこの感情、

こんなどうでもいい事なのに、

これはただの勘違いなのに、


「えぇよろしくてよ、まぁいきなり愛称で呼ぶのはどう…」


言えなかった、

言う事が出来なかった、

目の前のヒトを見る、

そのヒトは困った様に笑って居る、

そんな一つ一つの動作が私をこんな風にさせたのに。


「な…んでこんな物が」


目の前のヒトの姿が曇る、

嫌だ‼

ずっと視て居たい、

私は慌てて眼をこすろうとする、

そんな私を視てそのヒトは慌てる。


「おいおい、眼をこすんなよ、

赤くなんぞ」


言うとそのヒトは私の両手をその大きな手で包む、

結局ソレは床に落ちて染み込んで行く、

思わず顔を上げる、

するとそこにはそのヒトの綺麗な顔が有った、


「へっ?ひゃあ⁈」


顔が赤く成るのがわかる、

目の前にはそのヒトの形の良い鼻先が見える、

恥ずかしくて眼が合わせられない。


「眼はこすんなよ?」


そのヒトが注意して来る、

そうだ、

このヒトにとって一連の行動は総て眼をこらせないようにする為にすぎ無い、

そこには勘違いのロマンチニズムなど微塵も無い、

私は成るだけ素早く思考を切り替える。


「そんな事貴方に言われなくてもわかっていますわ」


さっきの様に自信満々には言え無い、

何故なら眼が合わせられ無いから、

視たいのに見れない、

もどかしい、

そんな私の心を見透かした様にそのヒトは微笑う。


「ほんのついさっきまで擦ろうとしてた癖に、あと俺の事はマーシュで良い」



そのヒト…マーシュは言うと私の手を離す、

少し名残惜しい、

今でも両手に彼を感じる。


「わ、分かりましたわ私はコレから貴方の事は ま、マーシュと呼びます」


分かっている、

今私が感じているこの感情はどうでもいい勝ってな勘違いの幻想だと、

だけどこんなにも暖かく心地良いもの何て知らなかった、

今は少しでも長くこの勘違いを味わって居たいと思ってしまう程に。


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