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門番さんと空中散歩




轟々と風を切る音が聞こえる、

ローブも大きくはためいてフードはとうの昔に外れて居る、

背中の翼は無理な飛行のせいか既にズタボロだ、

よくこんな状態で飛べるなと自分ながら感心する、

しかしそう長くは保た無いだろう、

細くでは有るが多部に渡りがたが来ている。


それでもスピードは緩ま無い、

緩め無い、

身体の下ではマーシュが俺の能力で創造した鎖『ドローミ』に力無くぶら下がって居る、

今だに呪によって剣が生えて居る状態だ、

ここに来るまでに一度剣を引き抜いたがマーシュの魔力を大量に奪う形で再び生えて来た、

やはり永続的な物だろう厄介だ。


今はエルカナン王国の辺境…

俺の産まれ故郷ダートン家の領地に向かうところだ、

本当ならもう少し上空を飛びたいのだが寒い、

賢者の石の力で常に適温出有る俺と違い、

マーシュは真人間だ、

普段の状態なら耐えられるのだろうが今はタダでさえ集団リンチを受けて傷だらけなのにそこに悪性の呪が有る、

今はマーシュの家に有った包帯で無理矢理止血をして居るだけの上俺は素人だ身体には良いとは言えない、

しかも先にも言ったが現在は低空飛行をして居る為に見つかる危険が有る、

見つかっても俺だとバレる事は無いだろうがヘタをすると『化け物が近づく家』としてダートン家に不名誉な事になる、

それは俺が望む事では無い、

だから仕方無いが大きく遠回りをし無くては行けないのが現状で中々たどり着か無い。


「くっ‼」


小石だ、

さっきからよく飛んで来る、

俺は恐らく音速には劣るがかなりのスピードが出て居る、

そんな状態で小石が当たればどうなるだろう、

正解はライフル並の脅威だ、

マーシュの方はドローミに付けた反射の力で大丈夫だろうが俺の方はそうはいか無い、

普通ならゴーグルを着けたりするのだろうが、

何分焦って居た、

当然そんな物着ける時間も創る余裕も無い、

普段から付けていなかったのがこんな時に最悪な形で帰って来やがった。


メリ…メリ…メリ

嫌な音がする、

多分も何も無く翼だろう。


「ぐぅ クソったれ…」


本来なら風圧で声など無いだろう筈の喉を引き絞るかの様に声を出しながら新しい翼を創造する、

ゴーグルも創れ無いのに翼が創れるなんておかしな話だ、

恐らく慣れだろうそれも最初に作った時の様な質は無い。


「質が無ければ量で補えば良いじゃない」


いかん、

焦り過ぎておかしくなって来てる、

だけどこれは一応喋るだけの余裕が出て来たからかな?

さっきまで弾幕かと思うような小石が有ったが今はそれも無いからな、

総数十二枚の翼を動かす、

最初に出した翼は天使と見まごう程だったのにな…

今は点でバラバラだ、

コウモリっぽいのとか、

毛も生えてい無い無機質な羽も有る、

兎に角今は大急ぎだな、

ここが何処かは知ら無いがここから東の方へ半時も行けばあの家…

ダートン家に着くはずだ。



☆☆☆



あれから20分程だろうか?

見えてきた、

ついに俺の誕生して最高の三年間を過ごし、

最低の別れを味わった

俺の産まれた家、

没落貴族でありながら国最高の錬金術師の家系、

本来なら俺がその性を継ぎ、

栄さして行く筈だった誉ある一族、

こじんまりとしたそこ等の家と比べて少し大きい程度の屋敷…

我が生まれ故郷ダートン家が見えて来た。


ダートン家に帰って来ました(^^)

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