門番さんの事情?
高校の入学式に行って来ます(^^)
頑張ってみますがもしかしたらコレまでの様に投出来無いかもしれません(ーー;)
「は~あ」
うん、初めでいきなりの溜息は無かったな、
だけどそれだけ門番さん…マーシュさんのあの態度はヤバかったと言える、
先ずマーシュと言う名前と年齢だ、
九年前…詰まり俺が産まれた年に十歳の伯爵家の三男が出ていったと言う話を前お母様から聞いた事が有る、
その少年の名前がマーシュ…
偶然とは思え無いな、
まぁ、あの貴族で有って貴族で無い様な両親がそんな事を知っていた事が驚きで覚えて居ただけだけどな。
あと俺の名前を聞いた後のあの態度…
もしかしたら初対面で得意属性を聞くのは常識かもしれ無いが火と金何て言ったら最初に出て来るのは国中で一番の錬金術師であるダートン家が出て来るだろう、
火と金とは案外珍しいものだからな、
あ~あ あの時いきなり過ぎて本当の事を言っちまったからなぁ
まぁ久しぶりの対人会話で不安だった事も有るけどな。
だがまぁ悪いことだけじゃ無かったしな、
『属性特化型』これの存在を新しく知る事が出来たのは大きいだろう、
それとかなりどうでも良いが属性を聞く時は自分も言わ無いとマナー違反になるらしいな、
やったね!これでまた賢くなったよ!
…うん自分で行っておいてなんだが色々虚しくなった。
うーん、他の会話はどうでも良いな、
じゃあ俺はマーシュ君(精神的にこちらの方が年上だからな)が帰って来る迄に何か作っておいてやるか、
家系的にも能力的にもものをつくる事は得意だしな♪
☆☆☆
こ、これは酷い、
収納庫(この世界に冷蔵庫などという高度な物は存在し無い)の中に酒とツマミそして糸を引いた何かしかない…
って言うか未成年が酒飲むなよな、しかも元とはいえ貴族だろう?
あっ、でも異世界だからOKか?
それにしても…
「あいつ どんな食生活してんだよ…」
と、思わず声に出てしまう程なわけだからな。
「ふぅ…仕方ないな、買い物しに行くか…」
幸い金(世界にお金のいう概念さえ無いと聞いた時は泣いた)は自分で創る事が出来るし、
昨日の内に商人達のたまり場は覚えて居るからな。
☆☆☆
結局、マーシュは日がとっぷり暮れた時に帰って来た、
満身創痍とはいか無いがかなり疲れている様だ、
艶やかな黒髪が汗で額に張り付いて居る、
普段(と言っても昨夜と今朝だけだが)整って居る顔の表情も優れ無い、
まぁ そうなるとは思って居た、
マーシュは昨夜『兵士』と言って居た、
そう『騎士』では無く『兵士』
だ…
これらは似ている様で大きく違うのだ、
その最たる物が身分だろう、
本来『騎士』は有志の貴族からなる集団で王都の守護を司る武装集団だ、
まぁ最も最近では貴族の坊ちゃんの箔付けが目的らしいが、
しかし『兵士』はそうでは無い『兵士』は『騎士』とは同じ様に有志の若者達で構成されて居るが貴族では無く平民からなる武装集団で有り仕事は何でも屋にちかいだろう、
しかし、王都の平和を守る筈の『騎士』達は場合によって甘やかされた貴族の坊ちゃん達だ、そんな『騎士』どもが真面目に仕事をするだろうか?
否、彼等はその自分達の持つ司法の権利を持って気に入らない人間を言われ無い罪で投獄するのだ、
当然そんな連中に仕事は任せられない…
そこで白羽の矢がたったのがマーシュ含む『兵士』達だ、
彼等は何でも屋で有り警察なわけだ、
そしてそこに『兵士』の責務で有る訓練も入る、
それで疲れない奴は化け物だろう、
さらに『兵士』は『騎士』に元が平民故に馬鹿にされるは日常茶飯事、
仕事を押し付けるのは当然の事の様に振舞われる、
結果いらん仕事が増えストレスが溜まると聞く、
そしてマーシュは十歳までとは言え伯爵家のお坊っちゃまだったのだ、
ヒト一倍の心労と努力だろう、
それに俺に貴族と名乗らなかったという事は恐らく職場仲間にも言っていないのだろう、
ヒトとは違う自分…
それだけでマーシュの神経はガリガリと削られだろうな、
と ソファーでブーツも脱がず泥まみれの皮の鎧を無造作に床にブチまけて眠りこけるマーシュを見る。
「はぁ、折角作ったビーフストロガノフが無駄になっちまった」
マーシュの髪を撫でながら呟く
「それにしても、何で伯爵家…実家から飛び出したりしたんだろうな」
寝たまま顔の見えないマーシュに向かって独り言を呟き続ける。
「それは兎も角マーシュ汗で手がぐっしょりだな」
俺は独り苦笑しながら手を洗いマーシュのシャツ一枚の背中に乗っかる様に寝た、
久しぶりのヒトは暖かかった。
誤字直しました(^^)
居無い→いない
ご協力感謝します。