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門番さんとの出会い

今エルカナン王国の王都の上空を飛んでいるパルケラススだ、

地上からは分からないだろうし見えても鳥だと思うだろう。


何故俺が王都の上空を飛んで居るかというと、

余りにも飯が不味い‼

それに移動手段も尻尾の長い馬もどきと辛うじてあれ屋根?な馬車ボロ馬車だ。


と言う訳で全体的な文化レベルを上げたいと思って城に来たのだが…


「何度言えば解る⁈ここは坊主見たいな小僧が来る場所じゃ無いんだぞ!しかも、そのフードで顔が見えんのが怪しいわ!」


とまぁ、若い兄ちゃんの門番さんが取り合ってくれ無い、

空から直接行っても良いんだが城はそんなに高く無い為例え夜でもバレる可能性が高い、

全く俺見たいな見た目純粋なお子様のお願いを断るとは…

純粋じゃ無いけど。


うーん 他に無いかねぇ文化向上が出来そうなところ、

先ず第一条件としては多くのヒトに話すことが出来る人間、

それも信頼と影響力を持ってい無いと、

当然そうなったら貴族や王族になる、

大商人とか宗教とかでも良いけど商人に何か知り合いはい無いし、宗教も同じ、

王族は先の通りで貴族に頼れる人間なんか…


居たよ、

最早貴族と思え無い生活だったからすっかり頭から抜けてたけどあの人たち貴族だよ⁈

って言うか俺自身貴族だったよそうとは思え無い九年間だったけどな⁈

だけどもなぁあんな事しちゃったし、

もしかしたら弟か妹が居るかもしれ無いし…

もしもそうだったら俺はただのお邪魔虫にすぎるし…



☆☆☆




「うーん、全然良い案が思い浮かばない」


結局アレから悶々と考え続けたが良い案など思い浮かば無かった、

空はスッカリ夜の帳がおりて居て気温も落ち込んで居る、

今は季節的には夏だが夜になれば寒いし風邪だってひくだろうな、

まぁ賢者の石が体内に在って年中適温の俺には関係無いけどな、


と、父親の研究の研究の成果を実感し、自嘲して居ると。


「ん?昼間の坊主じゃねえか?

こんな所に居ると風邪ひくぞ」


あの昼間の若者門番さんがそこに居た、



☆☆☆



「それにしてもよく俺だと解りましたね?このフードで素顔は見えない筈ですが?」


あの門番さんに出会って数分、俺は今門番さんの自宅にて不味いシチューをご馳走になって居る。


「バカか?そんな怪しいフードを付けて城に来る奴を忘れるかよ⁈寧ろフードを付けて居ない方が解らん」


まぁ、子供がこんな時間に1人で居たら王宮の兵士としてほって置けん、と続けながらシチューを食べている門番さんはどうやら良いヒトらしい。


「そんな事より坊主、お前部屋の中でもフードを取らないんだな?」


そんな事より、って…

普通は何でこんな時間に1人で居たのかを聞くんじゃ無いかね?

まぁ俺も答えられないけどな。


「えぇもう六年間こうやってフード着けて過ごして居るので殆ど自分の身体の一部です」


まぁ嘘は言っていな…


「ちょっと待て⁈坊主今お前六年間って言わなかったか?」


しくじったぁぁ~‼‼

そういや俺エターナル三歳ボデイだった‼


「あ、いや、その…」


ぐおお唸れ俺のやれば出来る子の頭ぁ!


「ふぅ…まぁいいお前が誰でも今はこの王都に居る等しき王民だしな」


おぉ!すげぇ元からイケメンな門番さんが心の底からイケメンに見える!

こんな室内でも目元が見えないローブを着て不気味発言をした俺を【等しき王民(笑)】とは⁈


そんな事より旅をしてから早六年、

久しぶりのヒトとの会話が面倒で欠伸をしたら沢山の涙が出て来た。


「お、おい⁈坊主どうした?腹でも痛く成ったのか?」


欠伸をした時に口を開けない様に唇を噛み締めたのと涙のせいだろう、


お約束な慌て方をした門番さんが聞いて来た、


「いえ、嬉しいんです、とても久しぶりにヒトとの暖かさに触れられて」


取り敢えず当たり障りの無い事でも言っておこうと軽く言ったつもりだったが…


思いの外門番さんは重く受け止めたらしく無言で抱きしめて来た、


「そうか…辛かったんだな…

もう良いんだぞ我慢しなくても…」


も、門番さんが盛大に勘違いしている…

騙した様で引け目を感じつつ門番さんの胸に身体を預けて居ると心地良い睡魔がやって来た、


「眠たいか?」


門番さんの声が頭の上から聞こえてくる、

俺は答える事もままなら無い程眠たい為門番さんの胸板に擦り付ける形の頷きで答える。


「そうか、じゃあこのまま眠っと…」


門番さんが全部言い終える前に俺は夢の世界に入って行った。


最後に見た門番さんの顔がいつかの母の顔とダブった。









誤字修正しました(^^)

合って→在って

ご協力感謝します(^^)

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