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パパ親

お父さんが無駄にイケメンに…

サイド:パルパトス

ど、どうもこんにちは!

私はダートン家当主パルパトス・アキリナ・ダートンと言いましゅ!


し 失礼しました、慌て過ぎて噛んでしまいました。


まぁそんな事より私たち夫婦には子供が居ます、

先ほども言った様に当主である私たちの子供である、と言う立場を良く理解している聡明な子です!

他にも赤ん坊の時からまるでこちらの言葉を理解しているかの様な行動をしたり、

夜泣きも無いと言う余り手のかから無い子供でした、

まぁ、子供はその子しか居ないのでよくわからないですけどね。


そんな私たち夫婦はその最愛の息子、パラケラススの残した置き手紙を読んで居たところです。


曰く、賢者の石が無いのは自分が飲んでしまったこと、

その結果私の研究をダメにしてしまった事の謝罪、

罪悪感で顔が合わせられず、旅に出る事、

それらの事を直接言えない事の懺悔、


そして最後に『産んでくれてありがとう』 と…


その言葉を見たとき妻は泣きながら崩れ落ち、

私も眼から涙が止め無くながれてきました。


私が賢者の石を創らなければあの子が出て行くことは無かった筈だと、

私が地下室を爆発させなければ賢者の石を飲む事が有る筈が無かったと。


しかし私が泣いて居るのはそれだけの理由では無い。


何故、頼りになってあげなかった無かったのか


何故、私はあの時気が付けなかったのか


そんな後悔の言葉が巡り周り頭の中が真っ白になって行く。


あの子は今三歳にして賢い、

否 賢過ぎる、

普通の三歳児ならば普通に謝罪をして終わる。


しかし、あの子は賢過ぎる故に錬金術師が研究の際に盗まれる事を恐れ、

研究の過程、資料などを残さ無い事を知ってしまって居た、

そこに漏れず私もそうで有ると言う事を。


だからと言って子供よりも研究を優先するヒトはそうはいないそもそも、そんなヒトは子供何かいないだろう、

錬金術師で子供が居るのは養う覚悟があり、子供を愛する事が出来る者のみだ。


当然、私は覚悟して居たし、愛して居た。


つもりだった…

あの子がこうして私たちの元を去ったと思ったら、自信が無くなる、

本当に私は覚悟をして居たのだろうか?

あの子の事を心から愛してやる事が出来て居ただろうか?


あの子の兄妹になる筈だった妻のお腹の中に居る子を覚悟を持って愛する育てる事が出来るだろうか?


私は待とう、

いつまでも、

来る臨終の時を迎えるその瞬間まで、

あの子を愛し続けよう。







誤字直しました(^^)

居無い→いない

物→者

ご協力感謝します。

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