自己嫌悪
「うわぁぁぁ~~~‼‼」
俺の眠りはそんな悲痛な悲鳴で目覚める。
「どうしたんですか?パルパトスさん朝っぱらから?」
ん?何だ父さんの悲鳴だったのか、母さんの言うとうり朝っぱらからどうしたんだよ?
「なっ!無くなってる『賢者の石』が無くなってるんだよ!」
ん?賢者の石?
あぁ父さんが前々から研究していたってあれね。
「お父様、『賢者の石』は完成して居たのですか?」
まぁ完成していないにしてもだ大体は出来てたんだろう、
じゃなきゃココまで取り乱さないよな?
「そうなんだよ!漸く完成して今日やっと見せようと思ったのに!台所の机から消えて居たんだ‼」
フーン、それは大変だ…な?
あれ?今マイダディ気になる事言いませんでした?
「あの…お父様?『賢者の石』は何処で創って居たのですか?」
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイィィ!
これは本格的に絶対やばいぞ、
「何処って、台所だよ?もっと言うなら机の上だが?」
あがぁぁぁぁ‼
やっちまったぁぁぁ
道理で昨日飲んだののコップ?
の口が細いと思ったら~!
あっあれ?でも俺が飲んだのは液体であって断じて石何かじゃあ無かった筈だよね?
OK 俺 落ち着いて聞くんだぞ?
唇は別に震えて何かい無いぞ。
「お父様、その『賢者の石』はどの様な形をしていたのですか?」
頼む!石と言ってくれ!この際人形だと言ってくれても構わんから液体は辞めてくれ!
「あ、あぁ15センチ程のフラスコに入った液体だよ…って!パル大丈夫か?顔色が悪いぞ?」
父が心配そうにコチラを見てくるが何を言っているか耳に入らない
いや、耳に入って居るが理解出来ないのだ。
やっちまった、やっちまった、やっちまった
これは父さんの長年の研究を棒に降った事に成るよな?
俺って軽く人間失格だよな?
「大丈夫です、お父様、少し昨日遅くまで起きていたので、
もう少し寝てきます…」
何とか喉の奥から絞り出す様に声を出す、
父さんが後ろから何か言って居るが今はそれどころじゃない、
自分が父さんの研究を棒に降った事の罪悪感とそんな俺を心配してくれて居る父さんに嘘を吐いた嫌悪感で押しつぶされそうだ。
「はぁ 俺はどうしたら良いんだ?」
俺はほんのついさっきまで寝ていた寝台に腰を掛けると1人呟いた、
下の方で父と母が探している音がする。
☆☆☆
あれからどれだけの時間が経っただろう?
暫く思考していて漸く自分なりの最良の方法を思い付いた。
結局、両親よりも自分の方を優先する方法しか出てこない自分に嫌悪しながら…
やっとこさ一万文字を越えました。
誤字直しました(^^)
い無い→いない
石の→石と
ご協力感謝します。