大失敗?
「喉乾いた」
そう言って俺はベットからモッソリと起き上がる。
よく有るだろう? 夜中に目が覚めて喉が乾いて居る事が。
今の俺は正にその状態だ。
父の研究所が地下室から台所に移ってから数日が経っているが魔力が安定しないため今でも台所で研究をして居る。
でも今は深夜だ、父とて既に寝ているだろう。
俺は水を求めて台所に向かう、台所には母が魔法で集めた水が保管されているので、喉が乾いたりしたらそこへ行く。
その行動が俺の人生を無茶苦茶にする事に成るなんて微塵も思いもせずに……
「うーん、やっぱり暗いな、でも明かりつけたらバレるよな」
真っ暗の廊下を1人愚痴りながら歩く。
あれで母は魔力に敏感だ、まぁ 何時屋敷を爆破するか分からない男と暮らして居たらそう成るよな。
と、暗さについて悩みながらも着いたらしい。
「みず♪みず♪みず♪み~ず♪」
即興で作った歌を小声で歌いながら台所で水を探す、昼間など明るければすぐに見つかるのだが……なにぶん今は深夜だ、月光も届か無いから勘に従い、記憶を辿って机の下と思われる辺りを探していると……
――チャポン……
ん?
今水音が聞こえなかったか?
「ここら辺だったか?」
と さっき水音が聞こえた机の上かもしれ無い場所を探したら、手に何かが手にあたったと思ったら、タッぷん という液体がはねた音がした。
「お? これかな?」
探し始めて15分程経って漸くそれらしき物が見つかった。
やっと見つかった目的の物に俺は疑いもせずに飛びつき、一気に飲み干し2階に有る寝室にばれ無い様にコッソリと戻って行った。
……ここが父の研究場所になっていることも忘れて……
誤字直しました(^^)
着いて→ついて
ご協力感謝します。