爆発は止めて‼
それは唐突だった、いつも通りに魔法などの練習をして居る時だった。
地下室から父の魔法の乱れを感じた、まぁ、父が錬金術を失敗した時と同じ乱れ方だったので別段気にしては居なかったが。
突然の大爆発と地下室の崩壊が起こったのだった。
「ぶはっ! 一体何が? あっお母様大丈夫ですか?」
地響きと床がぶっ壊れたため周りはホコリや砂で大変なことになって居た、取り合えず母の安否の確認だ。
「えぇ、パルちゃんママは大丈夫よ、 それにしてもパルパトスさんたらまたお屋敷を壊したのね」
母は傷一つ無く、そこにたって居た、ホコリすらついて居ないぞ? どうなっていやがる?
あぁ 魔法か……俺は時々魔法の存在を忘れる、多分母は水属性の浄化の魔法で着いていたホコリなどをとったのだろう、鍋の時活躍したあれだ。
そんな事よりも今“また”と言わなかったか?
「お母様、お父様は前にもお屋敷を壊したことが有るのですか?」
まぁ 屋敷何て大層感じでも無いけどな。
「えぇ、そうよまだパルちゃんが生まれる前……2回程ね」
2回もかよ! 心配して損したわ!
などと不毛な事を考えていると
「イタタタタ」
と 間の抜けた声と共に泥丸けの父が瓦礫の下からでけ来た、不死身かよ! 怪我一つ無いとか不思議過ぎるわ。
因みに俺は父親の造ったあのローブを着ているおかげかどうか、ともかく無事だ。
「いやあ、また爆発させちゃったなこれで暫くは地下室で研究が出来ないなぁ」
まぁそうだろうな、地下室の魔力が安定して居ないからこんな所で魔法何か使おうと思ったら、魔法が乱れてさっきの様に爆発するのが関の山だ。
因みに魔力とは世界に飽和状態で存在して居る物質で其れを介して魔法という現象を起こすらしい。
「さてまた家を建て直さないとなぁ」
と 母に浄化の魔力を掛けて貰ったのだろう、綺麗になった父がそこに居た。
「まぁ 暫くは上の方で続けるしか無いか~」
は? 父よ今なんと言った?
「お父様、今 研究は上のお部屋で行うと、仰いましたか?」
頼む、聞き間違えであってくれ! 割と真摯にに祈っていたのだが、現実は非情らしい。
「あぁ、大丈夫だよ研究で爆発するの寝室じゃあ無くて台所だよ」
あ た り ま え だ !
心配してるのは寝室の問題じゃ無い、
それ以前に何で爆発するのが前提なんだ!
はぁ もういいや、幸い寝室は2階で台所は1階だ、直接爆発に巻き込まれる事は無いだろう。