神様って普段何処に住んで居るんだ?
俺は今、最大級の混乱を味わっている。
何故なら、俺の視界に広がっているのは、普通に見ると黒で目を凝らすと白く見える。
更に良く見ようとすると黒く見えるという。気が狂いそうなる場所に居るのだ。
だが、俺の混乱の原因はそれだけじゃ無い、むしろこちらの方が大きいと言えるだろう。
目の前に『泣きじゃくる美少女』が居るのだから。
「うぅ~グズクズ ひっく! ひっく! ……」
暫くその少女を眺めていると。
「ごめんなさい‼ あなたの事間違って殺しちゃいました‼‼ 」
☆☆☆
聞く事によると、彼女は神様で
世界の管理と運命の紡ぎてとやらをしているらしい。
でも基本的に運命何て物は勝手にできて行く物らしく、名前だけの役職らしい。
当然、そんな仕事を真面目にやろう!
なんて事はせず、チョットどころか、だいぶ目を離していたら、俺とは違う不幸な少年にそのツケが回り死んでしまった。
其れで、この神様は少年に殴られ覚悟で謝罪をした所、その少年は怒るどころか、笑って許し、この少女にフラグを建てテンプレ宜しく転生したという。
「で? なんで俺がここに居るんだ? 」
この疑問は至極全うだろう。
何たって、俺はその少年の事は知らない、
その少年はピチピチの十代で、俺は枯れ果てた社会人だ。
接点なぞあろうはずが無い。
「じ 実は、彼からあの後、もう目を離すんじゃ無いぞ と言われまして……」
顔を赤らめて語り出す。
うむ、コレは惚気か? 惚気なのか! 24年間、産まれてこのかた喋った女性が母親のみという俺への当てつけか⁉
「それで仕事を頑張っていたんですけど……」
お?
俺が暴走して居る間にも説明は続いていたらしい。
自分で聞いて置いてなんだそりゃと呆れてしまった。
「それで、運命を弄くったらあなたの事、間違って消してしまいました! 本当っっっにゴメンなさい‼ 」
は?
「はぁ~‼‼ 」
話を纏めると
神様 目を離す
↓
少年が死ぬ
↓
謝罪で慰められる
↓
フラグを建てて転生
↓
神様頑張る
↓
頑張り過ぎて俺死亡
「何じゃそりゃー! 」
綾羽 令 二十四歳、
今世にて喋った女性が母親だけで消滅。
誤字直しました(^^)
チョと→チョット
ご協力感謝します
2013/1/13 改行&スペースをつけたしました。