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「アルト4」究極の選択

如月 直樹が、1年間女の子に変身する魔法薬の女装役剤の効果が切れる日がとうとうやってきた。

究極の選択だ。

このまま男に戻り、元の暮らしに戻るのか?

それとも・・・・・・




┈┈••✼••┈┈晴蘭自宅茶の間┈┈••✼••┈┈



「ご馳走様でした」


「はい! よいしょあがりぃ!」


「え? 如月君、お代り要らんのん?」

 晴蘭が直樹に聞く。


「あ、うん 大丈夫」


「そっか 背ぇ高いからもっと食うかと・・・」


「晴蘭!」


「ひゃっ ごみんちゃ」




 晴蘭は、直樹がお代りしないので、遠慮しているのだと思っただけ。

 なのに、母親に怒られてしまった。

 まあ、これも俺の偏見かな。

 背が高いから、身体が大きいからと、誰もが大食いだとは限らない。

 

 直樹は、晴蘭ん家で晩飯を馳走になった。

 すると、良子が帰って来て、なんと直樹のご両親を連れて来ていた。


 焦る晴蘭。

 同じく焦る直樹。



「どうぞ、入って!」


「「お邪魔します」」



 良子さんは、まるで自分の家に招くように話しているが、そこはあえて突っ込まない。

 今の晴蘭には、そんな余裕など無かった。



「直樹! 大丈夫なん?!」



 慌てた様子の女性。

 直樹の母親のようだ。



「直樹!! 怪我は?!」


「あ、うん 大丈夫やよ」


「そうか・・・って、その身体・・・ホンマに女の子に?」


「あ、う、うん ごめん」


「ああいや、お前が誤ることじゃないやろ! 悪いのは・・・」


「!!・・・・」



 ビクッ!とする晴蘭。

 ソワソワする海音。

 今日、不良グループによって大怪我をさせられ、完全治癒できる回復薬だが、副作用で女に変身する魔法薬を飲ませたのが、晴蘭と海音であり張本人である。

 怒られるだけで済むだろうか。。。

 晴蘭と海音は、ビクビクしていた。



「今日は、うちの息子を助けてくれて、ホンマにありがとうな!」


「「えっ?・・・」」


「本当に、ありがとう! ありがとう!」


「「・・・・・・いえ」」



 てっきり怒られると思ったのに、逆に感謝されてしまった。

 何故に?

 後から聞いた話しによると、良子さんが直樹のご両親に会いに来てくれたときに、血まみれになった直樹のシャツを見せ、事の次第を詳しく説明してくれたのだとか。

 今回、直樹が魔法薬を飲んだ事により、命は助かったものの、魔法薬の副作用により、女の子に変身してしまったと話しているらしい。

 しかも、魔法薬を飲んだ事により、魔法使いとしての能力が開花したと言う。


 まるで、本物の女装剤みたいな効果じゃないか?


 なにせ、直樹の流した血は、首元から背中全体に染み渡り、誰が見ても失神しそうなくらいの出血量だ。

 とても助からないと思えた。

 だが直樹は、元気に生きている。

 それだけでもご両親は、心から喜んでいるのだと。

 女の子になってしまったが。。。


 この日の遅くまで、直樹のご両親と、良子さんとで話し合いが行われていた。

 聞くところによると、如月家の先祖と、母方の先祖にも魔法使いは居たらしいが、今の直樹のご両親の代になると血は薄れ、健在の身内には魔法を使える者は居ないのだとか。

 でも、普通の人よりも、若干長生きするようではあるみたい。

 直樹の母方の高祖母も130歳を超えるが健在だそうで、見た目年齢は50歳前後にしか見えないとか。

 血は薄いとはいえ、魔法使いの血は引き継いでいるのは確かなようだ。


 そして、次の日の朝。



┈┈••✼••┈┈晴蘭の部屋┈┈••✼••┈┈



「セーラちゃん! 朝やで!」

 虹音が晴蘭を起こす。


「ん! う~~~ん・・・」


「ほら! 顔洗いに行こ!」


「ふぅん」




┈┈••✼••┈┈海音と千春の部屋┈┈••✼••┈┈



「ミント! 直樹君! 起きて!」


「う、おお・・・はいはい」


「!・・・・・・はぁ」


「直樹君、眠れんかったぁん?」


「うん・・・・・・」


「まあ、そうやろなあ?」


「・・・・・・」



 結局、直樹は晴蘭の家に泊まった。

 ご両親は、昨夜の内に帰ったらしい。

 そして今日は、良子と直樹は、買い物に出かけるため、学校を休むらしい。

 



┈┈••✼••┈┈夕方 茶の間┈┈••✼••┈┈



「「「ご馳走様でした~~~」」」


「はいはい よいしょあがり!」



 晴蘭と海音と千春と虹音は、もう制服に着替えていたが、直樹はスウェットのまんまだ。

 他に着る服が無いのだから仕方がない。

 今着ているスウェットも、晴蘭の母親が急遽用意したものだ。

 

 昨夜での話し合いの結果、直樹はこれから1年間は女子として学校に通うらしい。

 表向きは交換略学生的な感じで。

 だが、既に学校関係者には、良子さんから連絡しており、受け入れ体制も2、3日で整うとのこと。

 はやっ!

 今回直樹の場合は、1年後に男に戻れるので、戸籍の名前や性別の変更はしない。

 色んな思惑がありそうだが、良子さんに任せることになった。

 


 そして、3日後の夜。

 


┈┈••✼••┈┈晴蘭自宅┈┈••✼••┈┈



「あれ? 片桐先生、俺別に荷物とか残してませんよ?」



 片桐先生は、俺の家を通り過ぎて、好湾さんの家に車を走らせた。

 だから、片桐先生は、俺が荷物を好湾さんの家に残してあるのを、取りに来たのだと思った。



「んや、そうじゃない お前さんは、今日からここで住むんじゃ!」


「え?・・・・・・はあい?!」


「お前さんのご両親にも、ちゃんと話してある!」


「ちょっと待ってください! そんな勝手に・・・」


「勝手も何も、お前さんはもう、普通の暮らしはできへんぞえ?」


「え? ちょっ、なんで? 俺が女の子になったからですか?!」


「それだけじゃない もうお前さんは、魔法使い見習いみたいなもんじゃ!」


「・・・・・・はあい?」


「ええかい? よお聞くんやで? アンタは・・・」



 何を言ってるんだこの人は?

 俺が魔法使い見習い?

 んな訳あるかよ。

 確かに、俺の先祖には魔法使いが居たとは親から聞いていた。

 でもそれは、もう何百年も前だと聞く。

 そもそも俺は、自分の先祖に魔法使いが居たなんて、信じちゃいなかった。


 海音さんに出会うまでは。


 憧れの海音さんは、魔法使いだ。

 数日前に、初めて一緒に出掛けたときに、不幸にも他校の不良グループと揉め事になり、海音さんが連れ去られそうになった時、俺は必死に海音さんを庇ったまではいいが、返り討ちに遭い、瀕死の大怪我を負ってしまった。


 実は、「瀕死」とは大袈裟な話で、ちょいと傷口が大きかったせいで、出血が思いの外、多かっただけだった。

 それにより俺は、自分のあまりの出血の多さに、我ながら情けないが、失神しかけただけなのだが。


 だが、海音さんが飲ませてくれた魔法薬で命を取り留めた?のは良いが、魔法薬の副作用で女の子に変身してしまったのだ。


 その持続効果は『1年間』だという。


 その魔法薬の効果のせいなのか、片桐先生が言うには、俺の魔法使いとしての覚醒のきっかけとなったと言う。

 だとしたら、俺の先祖が魔法使いだったと言うのは、本当の事だったって事か。



「・・・・おい おーい!」


「え?! ああ、はい?」


「私の話し、ちゃんと聞いとったかえ?」


「あ、すみません! ちゃんと聞いてませんでした(汗)」


「たっはぁ━━━・・・・・・まったく ええかえ? これはお前さんにとって、どてこい大事な事なんやぞ? お前さんの選択次第で、お前さんだけでなく、お前さんの家族の人生も変わってしまう! それ、どう思ってんのんや?」


「そんな事、急に言われたかて(汗)」


「まあ、そりゃそうやわなあ? 今度の事はお前さんには何の責任も無いんやけど、魔法使いに覚醒してしもうたんわ、しゃあない! それに、前さんのご両親も、覚悟は決めてるみたいやしな! お前さんの覚醒で、ご両親の覚醒も有り得る そこは、お前さんの選択に任せるって言うとったぞえ?」


「?!・・・・・・そんなん、重いわ」



 なんじゃこれ?

 究極の選択やわいて!

 こんな重い責任を担う選択を、子に押し付けるんか?

 なんちゅー親だ!

 魔法使いになったら、長けりゃ1000年以上生きるってか。

 もし俺が魔法使いになるって決めたら、俺の家族も魔法に関わる事になるから、もしかしたら、お父はんも、お母はんも、魔法使いになる可能性があるって事か。


 だから、重いって!!


 でも、思った。思ってしまった。

 もし魔法使いになったら、ずっと海音さんと一緒に居られるかも?なんて。


 でも・・・でもお・・・・・・



「そんなん、直ぐには答えは出せませんよ」


「うむ じゃろうな まあ、これから女の子として、この家で如月 直樹とは別人として生き、暮らし、そして学校へ通うんじゃ 魔法使いになるか否か、1年間じっくり考えてみい?」


「魔法使いになるんと、女の子として暮らすのんと、何の関係あるんですか?!」


「バカじゃな! お前さんが1年間暮らす家の者はみんな魔法使いじゃぞ?」


「ぅおお! そうなんですか?」


「そうじゃ! しかも、この家の娘の好湾 晴蘭は魔女じゃぞ?」


「?!・・・好湾 晴蘭さんが? 魔女?」


「そうじゃ! 私も魔女じゃが、あの()は特別じゃ! 魔力量、魔力操作、魔力制御を見れば、『大魔女』と呼ばれても不思議はないくらいじゃ」


「・・・はぁ だから、それが何か?」

 ぜんぜん解らない。


「じゃから、魔法使いの家に1年間住むんじゃから、お前さんも嫌でも魔法に関わることになるじゃろう?」


「・・・・・・そうですねぇ?」


「・・・・・・だから、解らんか?」


「だから、解りません!」


「だから、今のお前さんはまだ正式な魔法使いとは言えないが、魔法使いの血筋の者が、魔法使いの家に1年間も住めば、嫌でも魔法使いとして育つのは当たり前じゃろが? 」


「そうなんですか?」


「そうなんじゃよお!」

 

「・・・・・・はい 分かりました」



 まだ答えは出ていない。

 ってか、まったく解らない。

 天才が、バカと付き合うと、バカが伝染して、天才もバカになるって意味だろうか?


 それと、建前上男の俺「如月 直樹」は、「交換留学」って事で、とある離島に行ったって事になってるらしい。

 そして代わりに今の女の子の俺「七海 歩音」と名乗り、今の学校に通うって事らしいのだが、少し無理があるのではないだろうか。


 それより、今日初めて知ったのだが、海音さんも実は夏休み前までは、男だったと。

 名前も、相良(さがら) 義斗(よしと)だったのだと。


 驚いた。正直、ショックだった。

 憧れの海音さんが、元は男だったなんて。

 女装剤という魔法薬を飲んでしまって、女の子に変身してしまったのだと。

 とても、信じられなかった。

 信じたくなかった。

 海音さんの、男勝りな言動は、このためか。

 それに、いつかは女装剤の解毒剤を作って、男に戻りたいと言うが、できれば男になんて戻ってほしくない。

 気丈に振舞ってはいるが、時々女の子らしくしおらしさが垣間見えて、堪らなく可愛く美しく眩しい。

 とても素敵だ。本当に堪らない。

 当の本人には自覚が無いようだけど、まったく不思議な人だ。


 もっと好きになってしまった。


 海音さんと、ずっと一緒に居られるなら、魔法使いにだってなったっていい!

 男に戻れなくたっていい。


 この時に俺の気持ちは、もう決まっていた。



┈┈••✼••┈┈1年後┈┈••✼••┈┈



「アルト いよいよ今日、女装役剤の効果が切れる」


「うん・・・・・・そうやね」



 俺の名は、七海(ななうみ) 歩音(あると)

 女の子の姿をしているが、1年前までは男にで、名前も如月(きさらぎ) 直樹(なおき)だった。

 苗字も名前も、海音さんと、海音さんのお姉さんの虹音さんから一字ずつ貰って付けた。

 もうこの時点で、海音さん達と深く関係している者だと、バレバレである。

 それでも良かった。

 表向きの建前上は、俺は交換留学生って事になってはいるが、我が中学では全校生徒が、俺を誰だか知っている。

 マンモス校ではあるものの、今現在の生徒数はとても少なく、俺達2年生も2クラスしかないが。

 俺が元は男だった事を。

 俺は本当は、如月 直樹だって事を。

 もちろん、全校生徒から全職員もみんな、この事実を秘密にする事となっている。

 ある意味俺は、海音さんよりも有名かも知れない。

 なのに、みんな仲良くしてくれる。

 普通、男から女になったとしても、心は男の子まんまなのだから、体育やの授業や着替えやトイレなどで、他の女子達は嫌がると思っていたのに、まったくそんな素振りはなかった。

 みんな、なんて柔軟なんだ。

 まあ、俺としては有難いが。


 さあ、とは言え、この身体も名前とも今日までだな。

 実に楽しかった1年だった。

 また、海音さんと一緒にお風呂に入ったり、海音さん達と買い物に行ったり、プールに行ったりした。

 海音さんと一緒に、お姉さんの虹音さんの着せ替え人形にされたりもしたな。

 寝る時は、海音さんと虹音さんが使う同じ部屋で、海音さんと同じ布団で寝ていた。

 いつしか抱き合って寝ていたときもあった。

 誕生日には、化粧なんかも体験した。

 毎月来るアレには、少し嫌だなとは思ってはいたが、そんなのは大した事では無い。

 既存の鎮痛剤よりも、気味が悪いほどに効く魔法の鎮痛剤があるから。


 本当に、小さくて、可愛くて、人形みたいな綺麗な海音さんと一緒に居られるのも、一緒に寝るのも、一緒にお風呂に入るのも、一緒にご飯を食べるのも、それらはもう今日で終わり。 

 何もかもが、元に戻るだけだ。

 そう思ってたし、少し寂しくもあったが。

 今日まで、「アルト」と呼ばれて慣れ親しんだだけに、もうそう呼ばれなくなると考えると、なんだか胸が苦しくなるほどに寂しいものだな。


 いや、こうなる事は解ってたはず。

 また元に戻るだけだ。そう戻るだけ。


 下っ腹がゴロゴロしてきた。

 今までそこに存在していたはずの物が消えていくのが解る。

 そして、そこに存在しなかった物が出来上がっていく。

 とうとう、女の子の身体とも、おさらばだ。



 ・・・・・・なんでだ?

 なんでこんなに不快なんだ?

 なんでこんなに無念に感じるんだ?

 俺の心の奥底の本心では、元に戻るのが嫌なのか?



 海音さんとの楽しかった暮らしも終わる。

 元に戻るだけ。元の身体に戻るだけ。

 元の暮らしに戻るだけ。

 男の如月 直樹に。

 どうって事はない。



 なのに・・・・・・

 なんでこんなにも損失感と寂しさと悲しさに苛まれるんだ?

 



「お! 男に戻り始めたな!」


「う・・・くっ・・・・・・」


「ん? どーしたアルト?!」


「え? あ、え? ええ? 涙?」


「なんや? なんで泣いてんの?! どした?!」


「・・・・・・なんでやろ?」


「・・・・・・」

 眉間に(しわ)を寄せ難しい顔して歩音を見詰める良子。


「うう・・・ぐうう・・・・・・」

 涙が止まらない歩音。



 そんな時、海音さんは何かを俺に手渡した。



「これは?」


「女装剤 一生女に変身する魔法薬とでも言うか、女装役剤の上位互換的な魔法薬かな?」


「?!・・・・・・ほな?」


「うん もし、これからも女として生きるつもりやったら、完全に男に戻ったとき、すぐにそれを飲め でも、もう二度と男には戻れやんぞ?」


「!・・・・・・」


「それか、やっばし男に戻りたいんやったら、それを俺に返してくれ」


「・・・・・・」


「どうする? 男に戻るか、それとも一生女として生きるか」


「・・・・・・俺」


「ん?」



 俺は、すごく悩んだ。

 小さな小瓶を手に持ち、見詰めながら、本気で悩んだ。

 これほど悩んだのは、生まれて初めてではないか?と思うほどに。

 まさに、究極の選択だ。

 昨夜も、両親とも話し合った。


 どちらを選ぶかは、俺に任せるとだけ言われた。

 今の俺は魔法使いだ。

 もちろん、男性魔法使いとしても生きてゆける。

 でも、究極的に、「これじゃない感」が非常に強く、なぜか自分に対して腹立たしく思うのは何故だろうか。

 

 お母はんは、俺に抱き付きながら泣いていた。

 お父はんは、後ろから俺の肩に手を置き、ただ黙ったまんま何も言わなかった。

 少し震えながら、涙を流さずに泣いていたようにも思えた。


 それは、どっちの涙なんや?


 男に戻ってほしいのか。

 それとも・・・・・・


 気が付いたら俺は、女装剤を飲み干していた。

 身体がみるみる縮むのが解る。

 たしか女装剤とは、魔法使い本来の姿にするとも聞く。

 つまり、魔法使いとての年齢13歳とは、まだまだ幼年期であり、普通の人としての肉体年齢5~8歳程度らしい。

 178cmあった俺の身長は、145cmあるかないかってほどに縮んでいた。

 随分と、海音さんが大きくなったように見えたが、実は俺が小さくなっていたんだな。



「ええんか?」


「うん 俺もそうやけど、お父はんも、お母はんも、たぶんこれを望んでたと思うから」


「・・・そうか・・・そうか」


「・・・海音さん?」


 ガバッ!

 突然、歩音に抱き付く海音。

「きゃあ!」


「そうか! そうかー! アルトぉ!」


「な、海音さん?!」


「・・・・・・アルト」


「・・・・・・海音さん」



 どうやら海音さんも、俺が男に戻るのが嫌だったようだ。

 その気持ちというか、具体的な心境は、言葉として伝えてもらっていないから解らない。

 海音さんが、俺に対して与えてくれのこの気持ち。

 それは、恋愛感情なのか、愛なのか、友情なのか、それも解らない。


 でも、後悔なんて全く無い。


 俺は、これからも、女の子として、海音さんと一緒に生きていく。



「女装剤 ~アルト編~」 終わり。

女として生きる事を選んだ歩音。

また晴蘭達に、新しい仲間が増えたのだった

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