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ヤドリギ 〜極上のkiss〜  作者: 曖昧 もこ
3/4

〜2%〜

髪は前日、自分でボックスブレイズで完璧に仕上げた。


ボックスブレイズは髪をボックス型に分割してひとつひとつの毛束を丁寧に三つ編みしていく。


今回は気合い入れて髪を24分割してそれぞれを編み上げた。完成まで約4時間掛かってしまったが仕上がってみたらもの凄い迫力、インパクト大で演奏会には

相応しい?ヘアスタイルになった。


ボックスブレイズの編み方をyoutubeを観ながら必死で練習した日々。


『自分で編んでるの?!』


あれから半年、気がつけば仲間たちから驚かれる程までに技術が向上していたのだ。


自分の器用さと根気強さに改めて感動していた。



今回の演奏会の参加者は私よりはるかに年上の方々が多く、お目当ての男性もいないからこんなに気合い入れなくても良かったのだが、目黒という街に出向くトキメキが私を奮い立たせた。



自分の現在の年齢を受け入れながらも年上の男性に恋愛感情は全く持てなかった。


こんなわがままだから私は婚期を逃し未だ未婚のまま。


親や親族、仲間たちも私が結婚することには既に諦めていると思っているのかもしれない。


世の中の調査でも私の年齢で結婚出来る確率は2%と出ていて愕然とした。


2%…笑笑




笑いながら再び鏡の中の自分を見た。


ボックスブレイズ、黒のジャケット、

銀色に光るスカート、真っ赤スニーカー。


鏡の前の自分に満足して思わずにんまり。

 


2%だって奇跡起こしたるわ!!

不慣れな大阪弁で自分を励ましてみた。


すると、LINE通知が鳴った。

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