43話 衛兵&奴隷VSルースと騎士&奴隷VSルース
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私は衛兵を盾にしつつある程度ボコしたら奴隷を気絶させることにして動き出す。
とはいえ、身体的、身長的にこちらは下。しかも技術的にも年齢的にも負けている。敷いてあげるとすれば握力で勝っているぐらいか?
奴隷は合計で三人。ガチムチの人間の奴隷だ。足はそこまで早くは無さそうだが見た目と釣り合って居るのなら力は普通に強そうだ。
奴隷Aがこちらに向かって走る!そしてフルスイング!!それを衛兵ブロック!!
「ぐはっ!!」
綺麗に顔面ヒット!!
いやはや。上手くいくもんだ。
しかしそんな余韻に浸っている時間はそんなになく奴隷Bと奴隷Cが左右からのパンチ!!
それを当然の如く衛兵を間に入れつつ私は隣に退避。そうするとどうなるかは良い子の皆なら分かる事だろう。
前と後ろからの時間差攻撃!!お腹と背中の強烈パンチにさしも衛兵という人でも痛いものは痛いらしく地面に膝を着いてしまう。
その隙に槍を回収。ただ今回は槍を使う気は無いのでミルミの方に槍を投げると意図に気づいたミルミは受け取ってくれる。
ヒスイも何だかんだこちらを見てくれている辺り優しいんだろうな。心配そうで行動しそうではあるが。
さてさて。次はどう来るかね。
私は三人の奴隷の動向を見つつも衛兵とは楽しくお手手を握り中。
野郎と手をずっと繋ぎたくはないがなんせ守ってくれそうなのがこれしか無いので仕方が無い。
そこから数分間。相手の体力が無くなるまで付き合っていたのだが先に盾の方が崩れてしまう。
(あ。やり過ぎたか?)
衛兵の顔面はボロボロ。服を来ているので身体の中は見えないがそっちも打撲や切り傷がいっぱいだろう。
仕方の無い事だ。そっちから攻めてきたんだから正当防衛ってお願いしたい。
ただ、勝負は当然終わるはずもなく三対一物凄く不利ではあると思うのだが、行動を見てきた辺り単調で隙も多いので一人でも何とかやれそうだ。
どういう経緯でコミュニティを取っているのかは分からないが妙に連携だけは取れた行動をしてくるのでそこが厄介な所ではあるが、隙が無下にしているので何とも悲しきかな。
と……言うわけでちゃちゃと腹パンで沈黙させる。
…………とそこで気づく。どうやら注目を浴び過ぎたらしい。周りが人だかりが出来ており結構の人がそれを見ている。
(やってしまった……さっさと逃げて潜伏しないと仕事が出来ない!!流石に二回目はキツイ。)
私は少し焦りつつも周りの状況を見て抜けられる隙間はないか探そうとして諦めた。
どうやら遅かったらしい。向こうも向こうでそれ相応の対応というものが来てしまった。
それ相応の対応と言うのは··········騎士
それも美女を侍らせ、男の奴隷も入れた上でのという言葉が着くが……。ここにはもっとやばい奴がいるんだな。はぁ。
ため息を吐きながら軽く後ろを向くとミルミとヒスイはそこにはいなかった。うん?あれ?私だけ?
(あれ?もしかしてスラッと消えた感じ?あはは。マジか。めんどくせぇェェエエ工!!!)
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「おい、そこの平民。この俺が来たからにはどうするか分かってるんだよな?」
「はい?」
急な上から目線。それが当たり前だと言う態度。それが急に来たことに私はつい質問に質問を返してしまった。
騎士は私のその態度にお気に召さなかったらしく不機嫌そうに舌打ちする。
「さっさと渡せ。」
「何をですか?」
急に言われても困る。中身を言ってくれなければ何を渡すかも分からないのだが……と一人勝手に考えていると。
とうとう騎士もブチ切れる。
「おい!!愚民!!さっさと金と女を寄越せ!!」
「は?」
余りにも意味が分からなすぎて私は困惑。周りはいつもの事かと諦め気味。
騎士はワーワーわめ散らかして激おこプンプン丸。
城壁の外でのカオスな現場に私は少し心の中でため息を吐いた。
私が嫌そうにしていても向こうには関係ないらしく何かを喋っている。
私はこれまで培ってきたスルースキルという右から左へ流すスキルを使って無視。
と。当然聞いていないことに激怒……あとはもう·····。
「おい!!奴隷共アイツを釣り上げてこい。」
··········デジャブ。
だが、次は盾が居ないので守る物ものが無いのに対して向こうは10人の男の奴隷。数が力とは言うが確かにここまで多くなるとちょっとヤバいかも知れない。
まぁ。さっきもやった通りではあるが腹パンを約10回……二人ぐらいミスって強くしすぎて口から泡が吹いていたりするが、それは自分が不幸だったという事で……すまんな。
そんな感じで倒してしまったために騎士はもっと激怒。言葉にするならこんな感じだな。
「貴様ァァァアアア!!!俺の奴隷を潰しやがって!!貴様だけは生きて帰らせん!!死ね!!」
と。本人が乗り込む事態に。
デジャブな光景に乾いた笑みしか出なかったとこの時は思う。
ただ、違う点は衛兵よりも全然騎士の方が強かったので油断は出来なかったが怒りに囚われて単調になっていたのが救いで気絶させることは出来た。
もし冷静に対処せれていたら本当に殺すしか倒せなかったかもしれない。まだ、私は人殺しには成りたくないので勘弁願いたい。
さて……衛兵と騎士を倒したが流石に次は出てこないらしくやっと解放されて近くの路地裏に隠れるように逃げる。
追ってこようとしてた人もいたが撒くぐらい簡単なので出来たことは出来たのだが、その代わりヒスイ、ミルミペアーと別れてしまった。
こんな危ない場所で本当は余り別れたくは無かったが、結局の所…別れるか?と思い直して辺りを見回すことにした。
なんというか雰囲気が暗い。大通りは活気はあるのだが全体的に暗い。路地裏には孤児や路頭に迷った人、お金を払えなかった人などがここに居るのだろう。
私の見る目が狩る人の目になっている。
……と目の前から子供が通りそうになるのでわざと一歩大きく避ける。
……と当然向こうもこっちに傾けて転ける仕草をしつつお金が入っているであろう場所に的確に手を突っ込む。
そしてそのまま急いで何かを持って逃げる。
「はぁ。こういう光景がこっちの世界では当たり前なのか。」
私は誰にも聞こえないように小さく喋り倒れてきた小さい子の方に向かって視線を送る。
さっき何かを取られたが、その取られたものはだいたい把握できる。
特に高くもないネックレス。スリ用に用意していたもので普通に店で値段を聞いたら銅貨だった。
それでもあの子に取っては今日一日分の食事にはなるのだろう。
世知辛い世界だ。
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