42話 証拠を釣り上げたもうぞ!!
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我ら、正義の三銃士 (笑) はゲーム世界へワープ。朝食は簡単にサンドイッチで済ませたので意外と早くゲームの中に入れた。
ワープした場所は当然森の中。見つかったらやばそうな場所に突っ込むほど頭はお花畑になってないので安全重視で行動することになったのだが。
「さて。行こうか。」
「何処にですか?」
ヒスイは分かっていないらしく首を傾げて困惑しながらこちらを見る。
そういう顔にはなるよな。私だって調べた時は目がひんでそうになったからな。まさかあそことはな。
「ミルミは分かってそうだな。」
「うむ。奴隷の話が出ればあそこしかなかろうと、ある程度は察しておったのじゃが。まだ合ったのか。」
「え?」
私とミルミが二人で納得しながらウンウンしているとヒスイが涙目になって来るのを見て流石に悪いと思い喋ることにする。
「まずは動こうか。」
「うむ。そうじゃな。」
私の言葉にミルミは同意しヒスイも私達に着いていく。まずは事情を説明する前の事を話さないといけないしな。
「ヒスイ。奴隷って聞くとどう言う場所を思い出す?」
「えーと。奴隷商会とか。奴隷市場とかですか?」
うん。確かにそれは合ってる。合ってるが少しスケールが小さいんだよな。これが。
「ヒスイよ。奴隷とは無から有になる訳では無いのじゃ。なら一旦集めなければならないのは分かるな?」
「えぇ。」
「奴隷商会とて、店は店じゃ。当然後ろ盾が無ければ続かぬ所も当然出てくるとは思わぬか?しかし実際はそんなことは起きずに色々な所に迷惑を被っておる。」
「まさか··········!?」
ミルミの言葉で分かったのか驚いた表情で答えを出した。
ある意味ヒスイに取っては場所は違えど似たような感想は出そうだな。
「まさか、国…ですか!?」
「「正解!」じゃ!」
そう。後ろまで突き詰めてしまえば、そこまで行くという、ある意味で犯罪者の大将まで取らなければ行けない事になる。
めんどい事になるのは目に見えて分かる実例だな。
とはいえ、今回はそこまで難しくはない。国が相手になる以上、出来ることと出来ないことがある。
私達はチマチマした商会を1〜2個程度注意して改心させれば被害は減るはずだし、向こうさんも向こうさんでやる訳だからな。
そんな大変なことにはならないはず。
「私達はちょと手伝って情報を集めれば何とかなるだろ。」
「うむ。奴隷とて人は人じゃ。自ら行動すると思っておった方が楽じゃぞ。」
「ですが……イヤイヤは辛い……です。」
「ヒスイ……」
まぁ。ヒスイも似たような場所にいた訳だしな。
人一倍責任や共感は強いのだろう。
「ヒスイよ!今から行くのは何処じゃ?」
「え?奴隷の国ですか?」
「うむ。ならやることも分かっておる。助けるのじゃろう?助けたいのじゃろう?」
「うん。」
「なら。行こうではないか?ヒスイが思うようにやればいいのじゃ。のぉー?お主。」
「あぁ。ヒスイの思いたい様にやれば良い。」
「ルース。ミルミ……。うん。頑張る。」
さて。それぞれが孤獅奮闘する訳だが、出端を挫くような光景や場面が出なければいいが。
「行こうか。奴隷の国……イグサルへ。」
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イグサルへは歩いて二時間程度。近いと見るべきか遠いいと見るべきか迷う所ではあるが……
前ニュースで真っ直ぐ線路を引けば日本と韓国へは新幹線で二時間ぐらいで付くと言っていたからもしかしたら近いのかもしれん。いや。遠いか。
そんな事を考えつつも道中では商会の商隊に出会ったり小さな村や街へ行って楽しんだり、時にはモンスターを倒したりしたので同じ景色でも苦にはならなかった。
そして二時間……。とうとうイグサルの玄関前。城壁の前に来た訳なんだが見て分かる。アカンやつや。と。
何処を見てアカンやつや。と言えば守っている衛兵?傭兵?憲兵?か分からないが、その近くに首輪の着いた奴隷が三人ぐらい塊って後ろに着いてきている。
どの人も目がいっちゃている。ヤバいのだが。どうも周りはそれが普通だと思っているらしく特に、疑問を持たずに先へ進んだりしていることに不気味に感じる。
ただ、私達も仕事があるのでここの門を通らなければならないのだが、なんというか行きずらいな。
「ヒスイ。ミルミ平気か?多分苦しくなるとは思うが。」
私の忠告にミルミは平然とヒスイは少し怯えているが決然と頷く。
二人の頷きに私も頷き中に入る。幸いお金はモンスターやら道具を売ったりしてあるのでそこまで気にする必要はない。
高い道具買うならば考えなければならないが。
スキルに関しては今は貯めている。いざの時、可能性は広げてあった方が良いしな。
衛兵?まぁ…衛兵でいいか。
衛兵に近づく。幸いそれほど並んで居なかったのですんなり合うことはできた。
「ん?君達はここが初めてか?」
ん。どうやらこの人は顔を覚えられる人らしい。
違うか?後ろにいる可愛い少女達に視線を向けている辺りこの人も腐っているのかもな。
見るのは仕方ないと思うが……ガン見は良くないぞ。おっさん。
ほら。ヒスイもミルミも不愉快そうにしているし。
「この街に入りたいと思いまして。とうしてくれませんか?」
この衛兵。守っているという訳ではなく何となくいるという感じに見える。
周りを見ると衛兵ぽい人はいるがどれも似たような感じ。この国平気か?
「この国に入りたければ銀貨2枚だ。それか……」
そう言って首で私の後ろを示す。
なるほど。本当の屑だな。なぜゲームにこんなクズ要素を入れたかは分からないがこれでは小さい子が遊べないだろうに。会社は何を考えて居るのだか。
とはいえ、今は衛兵の返事をしないと行けないだろう。少し不満そうに待っているしな。
「銀貨2枚ですね。」
私はそう言って手の平置くと同時にそのままこちらにグイッと引っ張る。
当然衛兵はこちらに引っ張られ私の右肩に顔が来て、通り抜け耳が近くなる。
「すいませんが、あんまりジロジロと見ないでくれますか?間違えて刺してしまいそうになりますよ?」
威圧のスキルをつけ脅すと肩の隣から「ヒィィ!?」という男としては情けない声を出して離れようとするが手の平でガッチリ捕まえているため逃げられない。
私はできるだけ笑顔で首を傾げつつ答えを待つ。
「どうしましたか?」
「クッ。化け物!離せ!!」
クッって。男からのクッは要らんのよ。
それに向こうから仕掛けて来て八つ当たりとは困るんだけど。こっちプライバシーを侵害されてるんだけど?少女達が。
もう会いません。という確証が欲しいわけで……
「どうしましたか?」
「離せ!糞ガキ!!」
とうとう堪忍袋の緒が切れたのか手に持っていた槍をこちらに向けて刺してくる。
私は冷静に反対の手…左手でスっと槍の持つ。
これで私も衛兵も動けなくなる。流石にこれには焦ったのか顔から汗が出ていて目も泳いでいる。
「チィ!おい!奴隷共。この男を俺から離せ!!」
そして動けないとさとると奴隷に頼る。はぁ。こういう奴がいるから世の中は困るんだろうに。
私のため息は当然相手には聞こえる訳がなくジリジリと詰めてくる。
後ろを少し見るとヒスイが心配そうに行動しようとしていたが、ミルミが抑えているらしい。ありがたい。近くにいると危ないしな。
さて。どうしますか。普通に衛兵を縦に使えば良いかな?
そう考えつつ行動することにした。
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