閑話 魔王様のはじめて!! 前編
ミルミ視点
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少し時は戻りルースと別れ二人で遊びへ行った時のこと·····。
「ミルミ?どこか行きたい所ある?」
「そうじゃのー。あれじゃ!なんだったかの。あの。機械?がいっぱいある場所で、こう動くやつじゃ!」
膿は身体を使ってヒスイに左右を曲げて掴み取るようなポーズをする。
初めはよく分からないようで首を傾げていたが何かに閃いたらしく手の平と甲で分かったようなポーズをした。
「ゲームセンター?」
「多分それじゃ!あれは興味を惹かれるものが合った!」
「ふふ。わかった。一緒に行こう。」
「うむ。」
「あ。その前にミルミ?姿を変える魔法とかってある?」
「うむ。あるぞ。変身魔法じゃな。そんなもん朝飯前じゃ。」
「なら黒髪の黒目にして少し地味な感じでお願い。ミルミもそんな感じで変身して?」
「うむ。わかった。」
ふむ。この世界も注目されておると言うことかの?
その後、服をヒスイの借りて行くのじゃが。
「のぅ。ちっとでかいの。」
「我慢して欲しい。」
「うむ。仕方の無いことか。何故か膿の時空倉庫には服がないからの。」
何だかんだありつつも予定通り進みいざ!お外へ。
そしてどうやら行くべき場所は膿とヒスイは自宅からアキハバラ?という都市の某ゲームセンターとやらに行くのじゃが、そこに行くまでに驚きの連続じゃった。
「のぉ!ヒスイ!!」
「どうしたの?」
「あの奇っ怪な物はなんじゃ!?」
鉄の塊が動いているではないか!?それに角にあるオレンジの長細い物は随分と高い所に硝子があるの!?それも綺麗じゃ。自分の顔が見える。それに全ての建物が、膿が生きていた間に見たことがある建物が一つも見たことは無いのじゃ。
「あれは自動車ね。」
「ジドウシャ?とはなんじゃ?」
「もっと簡単な呼び名も合って·····クルマと言うんだけどどうやら乗り物らしい。馬車の上位互換みたいなものだと思う。」
なんとも不確かな情報じゃな。じゃがさっき乗っておる人間もおったから一概に間違いということもあるまい。それにしても見ているだけでも飽きぬの。歩いている地面は硬く黒い。それになんと言っても城壁が見えん。なんと広いことかの。
と、膿は一人見ていると急に人の多い方へ向かっていく。
「のぅ。ヒスイ。今から何処に行くんじゃ?」
「電車に乗ってそこまで行くけど…」
「ジドウシャの次はデンシャとはなんとも多いの。」
「この世界は魔法がないからそう言うのが発展しているとルースが言ってた。」
「ぬ?ヒスイもこっちの世界じゃ無いのか?」
「こっちの世界にいたけど余り世界を見てないから。分からない。」
少し悲しそうにこちらを見る。ふむ。なら。ヒスイも初めてということか。なら言葉があやふやなのも納得じゃな。
「なら楽しむしかないの!!行くぞ!ヒスイ!」
「え?う…うん。って!引っ張らいでぇぇえええ!!!!!」
うむ。楽しむことは大事じゃ!!それにしても何かを当てて入っておるの?なんじゃろうか?
「あ。待って先に券売機に行かないと。」
「ふむ。わかった。」
それにしても上にある長細いもの……あれは地図か?膿の世界ではあれをやれば他国に情報を教えるもの。それでもあるということは余程の自信家かそれともそれだけ強い国ということか?凄いの。
「ふぅぅ、何とか買えた…。」
「ご苦労じゃったな。」
「ルースにやり方の紙を書いてくれなければ分からなかった。」
「ルースがか?」
なんじゃ?ルースのやつ膿らがここに来ることを予知していたのか?
「主要な場所のあれこれを書いてくれてて、それを見てたら合った。」
「ほぅ。用意周到じゃの。」
「なんでも『 世間知らずとズボラな子の為に準備だけしといた 』から。だって。」
「なんじゃ?それ。」
「私も思う。酷いよね。」
ルースの奴、後で文句を言ってやるわい。なんじゃ。世間知らずとはこれでも百歳は超えておるんじゃぞ!!
「行こう?ミルミ。」
「うむ。楽しみじゃな!」
★☆★☆★(おお!!デンシャとは馬車よりも早いのぉ!!)
「おお!!!ここがアキハバラという所か!建物が高いの!!」
なんじゃ!なんじゃ!!ここは楽しそうなものが有りそうな雰囲気では無いか!?現地へ行くのと言伝で聞くのとではやはり違うというもの。
「うん。あ!あのキャラ。ルースのパソコンの中にいたキャラに似てない?」
「ん?おお!!本当にそう見えるぞ!!それにしてもごちゃごちゃしているように見えるがこのモノ達は迷わんのか?」
「長くいる人達なんじゃないのかな?」
「ふむ。それならわかるのも当然か?そしてヒスイよ。場所は分かるのか?」
「うん。任せて。」
さて。行ってみようかの。それにしてもデンシャという物に初めて乗ったが、中々の人が乗っていてびっくりしたのじゃが、それよりも景色が次から次へと変わっていく方に驚いたのじゃ。
ヒスイの後を追いながら周囲を見るが若者が多い。屋台とかは見当たらんがそれでもこの量。変わり者ばっかりじゃ。
「あ。ここだ。」
ヒスイが急にそう独り言ぽいことを喋る。
「見つかったのかのぉ?」
「うん。ここで合ってると思う。見た感じもゲームセンターだとは思うけど………。」
「うむ。行ってみようぞ。」
ヒスイが少し自信なさげにそう言われたがそういう物は入ってみないと分からないものじゃ。
ドア?が勝手に開き中からは色とりどりの光とともに大きな騒音が爆音に聞こえ少々顔が歪むが中に入り辺りを見渡す。
「ヒスイ!!ここであっておるのか!?」
「でも地図だとここのはずなんですけど!!」
「じゃが!!その掴むやつもないぞ!!鉄の球体しか見当たらんが!!」
「もう少し中を見てみれば!!ありませんか!?」
膿とヒスイで大きい声を出しつつ奥へ入って行くがそんな物は見当たらず鉄の塊ばかりなんじゃここは!!
膿はよく分からん機械に困惑しておると奥から青年がこちらに駆け足で掛けてくる。
「あの!!ここ未成年者は立ち入り禁止なんですが!!」
「ミセイネンとはなんじゃ?」
膿は青年の言葉に疑問を感じて質問するがヒスイは膿の話を無視?か聞こえぬのか分からぬが青年に話し掛ける。
「ここってゲームセンターであってますか!!」
「間違ってますよ!!ここパチンコ店ですよ!!」
「「パチンコ?ですか?」とな?」
「えぇ!!ゲームセンターらあそこの出口から出て左に真っ直ぐですよ!!こっちは南側なんで北側です!!」
な!?なんじゃと!?真反対では無いか!?
「ヒスイ!?」
「すいません!!」
なるほどの。こっちはパチンコというものか。パチンコという物がどういう遊びかは知らぬが鉄で遊ぶとは物好きじゃの。
さて。ヒスイがまさかの方向音痴ということがわかった訳じゃが膿が案内するしか無いの。膿。ここ知らぬのじゃがな。まぁ。なんとかなるじゃろ。
パチンコ店から出て北側へ直進。なんとも時間は掛かったが本来の目的にであるゲームセンターに来られたのは良かったのじゃ。
次の目的地はルースから貰ったという紙を膿が見るしか無さそうじゃな。これもまた旅の楽しみという奴じゃな。
「楽しむかの!!」
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