36話 子供とは儚く美しい。え?変な目で見るなって?ミミみ···見てるわけ無いだろ!!
前回のあらすじ!!
家族に行って暗いお話。そこからのどんでん返しがしたい!!以上!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「商人だと?」
「あぁ。」
「何故夫が商人に?」
「理由は三つ。一つ目が『 王国審判者という仕事をやっていた 』から。二つ目。『 嘘を見抜く技術を持っている 』から。三つ目 『 仕事に熱心にやっていた 』んだろう? 」
「あぁ。そうだが。」
「なら、覚えるスピードも早くなる。」
「二つ目と三つ目は理解出来ましたが一番初めの王国審判者だからという所はどういうことでしょうか?」
妻···サユさんの言葉に頷く。確かに言葉だけでは少し足りないかもしれないとは思っていた。
「理由としては王国に対してと言うよりも住民に対してだな。」
「住民か?」
「あぁ。ハイトさんは貴族のみにその仕事をしていたか?」
「いや。ちゃんと理由を聞いて話し合ってからであれば受けていたが·····」
「そこだ、そこに商人になるためのスキルがある。普通、貴族はまず住民になんて聞かない人が多い。でもハイトさんはちゃんと聞いて対処している。それなら信頼出来る人だから物も買ってくれるだろう?」
「確かに·····だが。買ってくれるだろうか。」
「あなた·····」
「多分大丈夫だろう。ハイトさんが消えたのを誰も悲しんでいないわけが無い。貴方に助けられた人も居たはずだ。」
「事情は理解したがどうやって商人をやる気だ?失礼だがルースさんには商人としては見えないが·····」
「あぁ。私ではないな。ある伝手があってな。もしかしたらと思った訳だ。少しの間だが待ってくれるか?生活出来る分は渡す。」
「え!?いえいえさすがに貰えません。」
ハイトがそう喋る。サユも喋ってはいないが似たような感じ方で喋らないのはそういう事だろう。
「なら言い方を変えるか。子供達のために今渡す金を使え。そして美味い飯を食わせてやればどうだ?」
「·····ですが。」
「子供にはせめて親としての愛情をあげないと子供がグレるぞ?」
「··········分かりました。このご恩は返します。」
「返せたらでいいぞ。それで·····だ。次にしゃっ···き··」
「あ!お客さん来てる!!」
「ん。ほんと。」
「は?」
私が喋ろうとしたのと重なってドアから小さな女の子が二人。
二人の姿を一言で言うなら·····ロリだ。
元気な子はお父さんから貰ったのかペリドットのような爽やかな髪になんと左右が違う瞳。右は髪と同じ色。左はお母さんの瞳と同じパープル
そして静かな子はお母さんから貰ったのか薄茶色がかったベージュ色。瞳はペリドット色。
どちらも幼く顔が整っているため現代日本で彼女達がいればまずナンパされるだろう。愛嬌もありそうだ。アイドルにもなれるだろう。良いお子さんを持ったものだ。私に言えたことではないが·····
そんな2人が興味津々にこちらを見ているがどうしたものか·····
「コラっ止めなさい。ユミ!、ハユ!今話しているでしょう!」
急に来たことで私は困惑しているとお母さんこと···サユが元気な少女達を叱る。
お母さんに怒られたことと私の表情を見て二人とも何かを感じたのか素直に謝る。
「「ごめんなさい。」」
「すいません。ルースさん。」
「大丈夫だ。少し驚いたが良いお子さんをお持ちで。」
「あぁ。2人とも自慢の子達だ。」
父。ハイトさんが自慢げな表情をするのを見てなるほどという顔をしながら··········
( まさかこのタイミングで来るとは、ある意味家族水入らずに入れるか?それなら私は邪魔になるだろうし離れるに限る。それに私の勘が何故か警告を鳴らしている·····離れた方が良いのか?)
「なら、私はお邪魔になりそうなのでそろそろ出ますね。」
「えっ!?行っちゃうの!?」
「行く…の?」
私が外に出ようとすると悲しい顔で瞳でウルウルと。こ···子供は良いよな!!悲しい顔は良くないが·····えぇー。
「うぅ。」
「まぁ。アナタ、ルースさんにも一緒に昼飯を誘ってはいかが?」
「そうだな。懐かれているようだし、どうだ?一緒に食べないか?」
「そう、ですね。いただきます。」
こうして誘いもあり食べることになったのだが·····
(どうしよ。今頃会議しているんだよな。しょぱなから理由もなく欠席したし·····印象最悪だよなー。まぁ。佐島さんが何とかしてくれるかな。)
そんな楽観的なことを考えつつ子供達と遊び·····どうやらこの時代の女の子の遊びは鬼ごっこやらお花摘み·····あっちの方じゃ無いぞ?変態。
儚くも綺麗な心を持っている子供は何をしても面白いらしく私もかる〜く。遊んでいると·····
「ルースさん!ミユ!ハユ!ご飯ができたぞ!!」
「ありがとうございます」
「「は〜い!!」」
そんな感じでレッツゴー。
家に着き目の前にはスープにアボカド?見たいな野菜。そしてスクランブルエッグの上に何かの動物の肉が置いてあるバランスの取れた料理にびっくりした。
(この世界でもバランスよく取られているんだな。偏っているならアドバイスはしようと思ったが。必要では無さそうだな。)
席に着き料理を食べる。そしてやはり時代や文化が違うことが感じられる。
私は普通に「いただきます。」と答えるのに対して家族の人達は「神の御加護に感謝を。」と言って食べる。どちらも言葉は違えど思いは一緒。考えさせられる。
(あれ?そう言えばここ。ゲームの世界だよな?余りにもリアルに作られ過ぎて分からなくなりそうだが。生きて·····居ないんだよな?)
周りを見る。そしてやはり分からない。余りにも人間の行動。癖なども各々ある様に見える。
それに今にして思えばミルミもこの世界の人。それに街の喧騒がゲームのキャラクターで行くのと合体して行くのとでは五月蝿さが違った·····ような気がする。
子供達も元気にご飯を食べている。目の前の光景に少し·····ほんの少し悲しく残念に思えてしまった。架空の優しさだと知ってしまったが後に。
(今は楽しもう。楽しむためにゲームをするんだ。私もイレギュラーだけどな。)
「どうしたの?ルースお兄ちゃん?」
「ん?」
声の主はお姉ちゃん子のミユ。名前は合った時に話していたので別になんでも良かったのだが。お兄ちゃんか。いいな。座布団三つあげちゃうぞ。でも私はもう、お兄ちゃんではあるんだよな〜外国に行っちゃてるんだよ。家族達。
「いや。なんでも無いぞ。それよりミユの近くに友達はいるのか?」
「えーーとね。一個奥の··········」
私は少し家族に会いたいと初めて思ったかもしれない。
元気にやってるかな?
☆★☆★☆★☆★
???
ここは神殿の中。そこの執務室にある一人の男が椅子に座っていた。その男は何かを書いていたが、急に手が止まりドアの方に視線を向ける。
その数秒後……。
コンコン…と二回ノックがかかり奥から別の男性の声が響き、辺りを震わせる。
「司祭様。」
「入って来い。……どうした?」
椅子に座っていた男が声を上げ呼び出す。呼ばれた男はドアを開け目の前で胸元に手を当て一礼した後、ドアを閉めた。
貴族の所では当たり前であり目上に対して忠義を見せることは当たり前であるがここは聖堂。しかもこの男からは歪な雰囲気を持っている。
だがしかし。椅子に座っている男は元々知っていたのか特に何かをすることも無く男に対して質問をした。
「奴隷の件で二つほど。一つ目は元いた奴隷達は適正な場所に適正な金額で預けました。」
「そうか。上手くいったようで良かった。今回は中々の玩具だったからな。言い値で売れた。」
「はい。こちらとしても嬉しい商売だったかと。」
椅子に座っている男は静かに笑い。良い商売が出来たと頷きつつもまだ次がある事を思い出し立っている男に続きを試す。
「それで二つ目は?」
「はい。新たな奴隷ですが、次は子供を売るのはどうでしょう?」
その言葉に男は何かを考えているのかは分からないが、椅子に座っている男は机に人差し指をコツコツと当てて音が鳴る。しかしそれも直ぐに終わり目線を上げる。
「商機は?」
「上手く行けば9割。邪魔が入れば4割。失敗すれば1割でしょう。」
「ほう。意外と多いな。」
「はい。所詮は子供、大人とは違い、力ではどうしても負けてしまう。それに、この国は一件ちゃんと出来ているように見えて虫食いのようにがら空きなところはありますからね。」
立っている男は言葉は小さいが作戦には自信があるのか態度とは裏腹に存在感を出している。
椅子に座っている男は根拠や理由は分からないがやってくれるのだろう。と追求をやめ次の話題に変える。
「もう一つの例の件はまだ掛かりそうか?」
「はい。結構な用心深い人らしく正確に当てているようでこちらとしては情報がなく、動きずらいという印象かと。」
「まぁ。その件はまだまだ先の話だ。それにもしこちらが失敗したとしても別の場所もある。とにかく権力の強い人物を捕まえさせ出来れば何とでもなる。」
「はい。こちらとしても少しずつではありますが進めさせてもらいます。」
「あぁ。頼むぞ。ここを安住の地にする為にな。」
「はい。それでは失礼致します。」
「くれぐれも気づかれ無いようにな。国王暗殺。」
「はい。見つかれば自決させていただきます。」
そう言って薄気味悪く不気味な男は静かにドアを閉めて出て行く。
椅子に座っている男はさっきの話はもう関係ないと言わんばかりに次のことを考えていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先ずにこの世界はゲームの世界です。
こんな陰謀みたいなことは普通は起きないのですがある日から例外(魔王やら主人公やら魔法少女やら)が入ってしまったため動かない時間が動いてしまったと考えて下さい。
誤字・脱字や編集させて頂きました。




