35話 会議場所へ·····え?借金家族!?火の車!?
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仲良く屋台やお店に入り楽しんだ後·····
二人には先にログアウト?ヒスイの転移?みたいな物で二人を帰らせて私は一人会議場になっているであろう場所へと頭に残っている地図を合わせて進んで行く。
その場所とは·····神殿。門の左右には神殿騎士が左右に威圧を放っており、これを見て悪さする人は根性あるだろう。
ただ、私はマジで普通に用事があるので中へ。基本的に騎士は何かが怒らない限りは動かない。そのため私は騎士が動いている所は見たことは無いが街中では結構見るらしい。
中に入ると·····これまた神聖に見える模様図くり。真ん中には女神が杖を持って上に掲げている様子があり、その左右にもなんかの人がいて見ているだけでも凄いと目を見張るが、まぁ。それだけだな。
信仰心の無い人から言わせると意外と来そうで来ないものだ。そして近くにいた神官に話を·····
「なぜ、お金を払わない!!」
「す···すいません!!生活もままならなく。娘も居るんです!!どうか!どうか!ご慈悲を。」
「チィ。分かった一週間待ってやる。それまでに金貨3枚な。」
「な!?司祭様!?ご勘弁を!!破産してしまいます!!」
「知らん。貴様が信仰心が悪いからそういう結末になるのだ。」
「で···では!娘を。娘を神殿孤児院に。そうすれば将来はあん·····」
「無理だ。諦めろ。枠はもう無い。」
「そ·····そんな。。」
「ふっ。おい!こいつを出せ!邪教徒だ。」
そう言って近くにいた神官が両肩を持って建物から出して行く。
その時、男の人と目が合う。そして嫌な予感がよぎる。
「あの!そこの人助けて下さい!!家族が!!家族が!!」
神官の猛攻に抗いながらもこちらに来ようとするがそれでも神官の方が力が強いのかドアから追い出された。
そして怒っていた司祭は何かの用事でもあるのか奥に引っ込み消える。残された俺は·····一つため息を吐きあの男の後を追った。
(胸糞悪いな。目の前で助けを呼ばれると·····な。)
別に見ていない所でやっているのなら私も関与はしない。しかし目の前に悲しんでいる人が居る、そして助けを求められていたなら手を差し伸べることもまた1つ。それにここだけのシーンしか知らないが、ここだけなら司祭が悪く見える。
なら少し関与しても別に平気だろう。そう思い私もついでに外を出た。30分しかないんだが、仕方ないか。間に合うのやら。
外に出てさっき怒られていた人の後ろから少し離れて着いていく。男は一人である方向に進む。さて。どんなホコリが出るのやら。
ついて行くこと15分。あるボロボロの風がスースーしそうな平屋の一軒家。
そこの一角を覗きながら様子を伺う。
『どうだった?あなた·····』
『·····ダメだった。』
『そう。ならせめてミーナとサユナの二人を暮らせる場所に預けないと·····それに·····』
『あぁ。お腹に居るしな。』
どうやら本当らしい。娘を思ういい家族なんだろう。何とかしてやりたいが。お金はあったか?えーとうん。いっぱいあったわ。魔王の時隠し通路でワンサカ合ったな。使う機会がなくて放置していたが·····
って言うか。こんなに貧乏なのに子供を作るか·····無謀というか勇敢というか、でもそれで二人の娘を孤児に預けようとしたのは許せないな。
まぁ。いいか。突撃ー!!
「失礼するぞ。」
「ど···どなた!?」
「なんだ!?」
私がドアを急に開けたことにより二人は驚き警戒をする。
そしてそんな中少し大きな声で·····
「お前ら!!娘を孤児に送るとは!!親としてどうなんだ!?」
「な!?何故それを。」
誰かの父?であろう人は驚き、母は何かを諦めたように納得したように椅子にもたれ掛かる。
「そう·····なんですね。」
「ん?どうした?」
「貴方が神官から送られてきた暗殺者ですか?」
「な!?」
急な妻の言葉に父は驚き妻を守るように間に立って何も無い素手で構える。
私から見ても素人に見えるが男の意地みたいなものだろう。
「違うぞ。貧乏男の後ろを着いてきただけだ。」
「え?」
「では、何故こちらに?」
「あんまりな言い草の神官が居てな、同情して乗り込んで来た。」
「な!?見せ物じゃないぞ!!」
·····なんというかこの男。驚いてばかりというかなんというか。あんたの妻の方が少しは冷静だな。
「それに。もし暗殺者なら正攻法から正直に入口から入る必要な無いだろ。」
「·····」
男は完全に警戒してる。まぁ。着いてきたって言ったからな。だが女性の方は警戒はしているが·····冷静だな。物事を広く見ている気がする。
「では何故こちらに?」
「さっき言ったろ。同情だって。」
「ふふ。同情しただけでは普通は行動しませんよ?」
「興味がそっちに行っただけだ。」
「ふぅーー。何個か質問していいか?」
私と妻の問答を聞いていた中で落ち着いてきたらしくこっちを見る。お前の救援で来たのに敵意を向けられるとはなんぞや。
まぁ。しかし少しは冷静になれたらしく、私達が話している間に息を整えこちらに質問をしてくる。
「まぁ。答えられる範囲ならな。」
「では貴方の名前は?」
「それはこちらも聞きたかったところだが?」
「そちらから名乗って頂きたい。」
「良いけどな。ルースだ。見ての通りただの冒険者だ。」
「なるほど·····俺はハイトだ。俺の妻のサユ。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく頼む。」
「次なのだが。何故きた?」
「来ちゃいけないのか?見た感じヤバそうだが?」
「こっちの問題に突っ込む必要は無い。」
「神殿で娘を孤児にしようとした父が·····か?」
「グッ·····」
顔を歪めて右手に力が入っている。二人は悩んで、悩んでその決断になったのだとしても子供の意見は聞いたのだろうか?·····いや、聞けないか。
それにそっちの問題とは言うが、なら救援呼ばなくて良くない?
「あんまり夫をいじめないで下さいませんか?」
「事実を言っただけだ。」
「クッ·····!!なら!!貴様に何が分かる!!俺達がどんなに苦しんでやったと思っている!!ここに居てもいいことは無い。なら自らの力で独り立ち出来た方が余程あの子達のためだ!!·····それに·····もう。終わってしまったんだ。」
「何がだ。」
「貴族としての誇りも親としての誇りも終わった。私は全てが中途半端だったんだ。私は心のどこかで貴族だからと努力を怠った。そのツケが回ってきたんだ。だから力不足になった。」
「貴方はよく頑張りました。あれは貴方のせいでは有りませんよ。」
「何があったか教えてくれるか?」
あんまり深くは関わらない方が身のためだが、無罪を有罪にしているのなら事情を聞きたい。突っ込んで居るので聞いた方が良いだろうし、もしかしたら私達も二の舞があるかもしれないからな。
「彼は元々王国審判者と言って王国の不利益になる貴族。特に酷い貴族の裏の証拠を掴み王国に提出しする王国からも認められる仕事でした。」
「それがどうしてこうなってるんだ?」
「初めは些細なことでした。いつも通り貴族の裏を知るために探していたのですが、ある貴族が神殿の皇位の人と繋がっているのを見つけたんです。」
「だが。あいつらは·····」
「あいつら?」
「王国の重臣達です。その中には信仰心が高い者もいて·····それは私達も分かっていたので出さなかったのですが。何故か持っていることがバレてしまい。」
「王国も神殿との印象を悪くするのは経済的にも軍事的にも悪く回復魔法という特殊な魔法も使っていたこともあり王国としても捌けなく。反対に私達がなし崩し的にやられてしまいました。」
「そして今になった、か。」
「あぁ。そこからは借金地獄だ。神殿はそこを目敏く見て娘を奴隷に売れば帳消ししてやろうと抜かしやがった。俺達は当然拒否したんだが·····」
「より悪化していると。」
「はい。ルースさんの言う通りです。」
本当にギリギリだな。子供を取るか、お金を取るか。親は子供を取っているがそれがいつまで持つか·····それに子供だって状況は刻一刻と理解し続ける。
もし子供達が自分なら家族が助けられると分かれば自分を親に言わずに売る可能性もある。余り子供に聞かせる話では無いな。
「事情は分かった。ならハイトさんは商人になるべきだ。」
それにしても悪人を裁く側が悪人に裁かれてどうするねん。
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2月10日 誤字脱字・加筆致しました。




