33話 目標!中立国家!行くのはちょっと先だけどな!急げば回れだ!!!
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「うっ、あー。」
ベットはやっぱり気持ちがいい。いつでも寝れるがそろそろ起きないと身体が鈍るな。
それにしてもなんか重いな。と思ったら二人してこちらに来るか。ベットが空いてるだろうに。床で寝ると痛いぞー、現在進行形で。
「料理作るか。まだまだ朝は寒いしな。」
今の季節は冬。長袖一個じゃ足らないぐらい寒い。クーラーも付けておくか。
今日の料理はシンプルで良いだろう。あんまりゴツイのは私が受け付けないからな。
「味噌汁と目玉焼き、ウインナーときゅうりの漬物。·····そして白米。出来た。起こしに行くか。」
冷える前に起こしに行く。ドアをコンコンすると中からパジャマのヒスイ改め、すいかがドアを開けてくれた。どうやらミルミはまだ寝ているらしい。
「ご飯出来たぞ。ミルミ起こせるか?」
「すいません。もう10分ぐらい経ってるんですけど。起きてくれなくて。」
「貧血か?それともただの眠たいだけか。」
「分からなくてどうしようとも·····」
そうか。さすがにそれは困るな。眠いだけなら楽なんだが、まぁ。平気だろう。魔王なんだし。
「良し。連れていくか。」
「え?良いんですか?」
「魔王だからきっと身体的にも強いだろう。」
「良いんですかね?」
その答えには答えず、ミルミの布団を取り担ぐ。幸い物語あるあるの頭に角みたいな物は着いていないのでこうやって持ち運べてる訳だが、あるんだろうか?角。
「よっこらしょ。さて。こっからどうするか。」
「目を起こすために水をかけるのは?」
「いや。芸能人じゃあるまいし。」
すいかが少々過激な起こし方思い付いたが流石にそれは直ぐに止めたが…。
私達が悶々と考えているとミルミの腕が動き始め「パクっ」とウインナーを一口。
「·····」
「·····。」
そしてもう一口。さらにもう一口。
「うん。要らないな。」
「はい。余計なお節介でしたね。」
ちょっとよく分からない魔王という種族の生態。ただひとつ分かることは見ていてすごく可愛かった。モルモット見たいで。
お昼も食べ終え、ミルミがちゃんと起きたのはそれから20分後。
「よく寝たのじゃ!!」
「おぉ。元気なこって。」
「元気いっぱいで良いですね。」
残念ながらこちら側は、結構時間が経っているので平常運転。ミルミのテンションに着いていけなそうだ。
「良し。行くぞ!元の世界にの!」
「はいよ。分かったから少し待ってくれ。水を持ってくる。まずは水分補給からだ。」
「そうですね。ミルミ一緒に飲みましょう?」
「うむ!分かったのじゃ。」
よーし。水も飲んでペットボトルも用意した。あっちに行ってもいいがキャラのステータスのまま行けるのか?
「ヒスイ。ひとつ聞いていいか?」
「なんですか?」
「キャラのまま向こうに行くことは出来るか?」
「キャラのままですか?それは·····出来ないかも知れません。多分向こうに行っても無力になるかも、です。」
「·····そうか。」
「すいません。」
「いや。出来ないことを出来ないとシンプルに言ってもらって良かった。」
どうするか。誰かに頼む訳にも行かない。魔法少女は絶賛政府が監禁中。はぁ。ゲームで入るしかないか。と考えていると·····
「ん?のぅ。何を話しておるのじゃ?」
「ん?あぁ。私達はこっちと向こうでは違う肉体を持っていてそれを一つに出来ないか?と考えていたんだが。流石にそれは出来ないからな。」
「ん?融合魔法かの?それなら膿が出来るぞ?合体させるだけなら簡単じゃ。それも分身なら余計に簡単になると思うぞ。」
「本当か!?」
「ミルミ!?本当に出来るの?」
「うむ。膿はヒスイみたいな空間と空間。それも世界を超えての魔法は使えぬからそちらの方が羨ましいがの。」
「適材適所だな。ヒスイ。」
「はい。」
「ミルミのおかげである程度算段は着いたからそろそろ行くか。」
まさか。出来る可能性があるとは·····元魔王の力は偉大なり。
「うむ!待っておるぞ!」
「ヒスイ。頼む。」
「はい!」
辺りが一瞬光り輝き·····直ぐに頬に風が当たる。
「成功か。腕を上げてるな。ヒスイ。」
「助けになりたいので。」
私が褒めると赤めるヒスイ。
「おおお!!戻ってきたの!!」
「ミルミ。ここには無いが融合出来るか?」
「ん?物が無いのかの?成功も下がるが良いのか?」
「良くは無いが、世界の情報を調べればわかると思う。」
「世界の情報じゃと?うーーむ。やってみるのじゃ。」
そういうと目を閉じ何かをやっている。
私から、世界の情報を集めようと言ったが、直ぐに納得してやろうとするのは普通…どうかと思うぞ?
「綺麗です。魔力の本流が渦巻き上に流れていてそこを通るように魔法陣があるので幻想的です。」
「そうなのか。」
私には分からないのでどういう感じに幻想的なのか見えないがヒスイが言うには凄いらしい。まぁ。見本が見えたのはこれからの経験のラインになるだろう。
ただ·····ヒスイよ。近くによるんじゃない。邪魔になっちゃうでしょうが。
「神話の天秤···夕焼けの奉納···仮初の肉体を真実の肉体へ固定させる。『 コンツェル 』」
ミルミの言葉····急に魔法が発動した瞬間目の前にアバターとしての私が現れる。彼は私に微笑むとゆっくり消えていく·····
「って、なんで男に微笑まれても嬉しくねぇー!!」
「ど···どうしました!?」
「ルースよ。静かにせんか。驚いて兎を投げてしまったのじゃ。」
「すまん。ん?ヒスイ。ちゃんと変わってるな。」
「え?ホントですか?···良かったです。ルースもちゃんと成功していますよ。」
「ホントか?それなら良かった。」
私とヒスイの二人で褒め合っていると横からスっと黒い影が·····
「お主ら。二人の世界に入られると膿···居ずらいのじゃ。」
「別にそう言うつもりはないが。」
「そうですよ!それよりもミルミ!良かったです。上手く行けたのはミルミのおかげです!」
「おお!!急に抱き着くでない!!」
「ありがとう。ミルミ。」
「なんじゃ!!褒められても何もでんぞ!!」
ミルミとヒスイがいちゃついているのを見つつ、自分の体を確認。·····うん。何となく身体は軽く感じる。身長とかはそれほど弄っていないので別に平気·····と。
「ヒスイ。身体に違和感はあるか?」
「あ。いいえ。特には·····馴染んで居るように思います。」
「あぁ。私もだ。さて。軽く素振りでもしてみるか。」
「お主。剣術なんて使えたのかの?」
「いや。だがさすがに使えるだろう。何も無いのは辛いからな。」
「いや。そういう訳ではなくての。魔法を使うヒスイが居るのなら、ガッチリ固める盾スキルか長距離に射る弓スキルのどちらかだと思っただけじゃ。」
「あぁ···そういう事か。初めは私も似たような感じに思ったが初心に帰ると言う意味だとやっぱりシンプルが応用が出来ると考えてこれにした。」
「うむ。お主の合う武器にした方が良い。」
「ルース、ミルミ。これからどうしますか?」
「その件だが。中立国家に行きたいと思う。」
「おお!あそこの国かの。」
「あそこの国?」
「農業や鍛治、漁業に魔物。適度にいて多くもなく少なくもない平均が取れている場所。
そして今年の王は平等派らしくての魔族意外なら基本的に受け入れてくれるぞ。」
「魔族·····ですか·····」
「心配するな。ヒスイ。確かに差別はあるが、そこまで深いものでは無い。と言うか見つかったら捕まえる位の簡単な警備だな。」
「そうなんですか?」
「うむ。昔はよくあそこで遊んでいたのじゃ。今はどうなっておるか、わからぬが楽しみじゃ。」
「なら、決まりだな。ヒスイもそれで良いか?」
「はい!」
「じゃ、行こうか中立国家 ミィーチルへ」
風の向くまま、気の向くまま·····なんて。
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