30話 魔王 目を覚ます。
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目の前には狼、ウルフが三体。流石に向こうに行ったとは思うが依然防御体勢。
「さて。この三体どうするか。」
剣術はLv5なので戦えるがやはり早く群れるため狙いにくい。さっき投げた短剣も尽きたし、もしあったしても警戒するだろう。
「グァァァァァ!!」
「グァァァァァ!!」
「グァァァァァ!!」
三体が意思疎通でもするかのように鳴き喚く。そして一体が物凄い加速力で爪で攻撃する。
当たりそうなギリギリの所で身体強化を使い上昇·····半身引いて首を斬る。ようなエフェクトが出た。
そして一秒も経たないうちに後ろから噛みつき攻撃を体術スキルの足でお腹を蹴って離れようとするが3匹目もその後ろから攻めてくる。
流石に追い付けなくなり牙を剣で挟み耐えるがウルフの攻撃により地面に倒れてしまう。
「流石にキツイな。」
ウルフのレベルは十一。ほぼ互角の状態からの三匹はキツイ。
横に吹き飛ばし立とうとすると上にウルフが来るので剣を杖代わりに使い無理やり起こしつつウルフの顔面を足で蹴る!!
その反動で体勢を立て直し倒れたウルフに攻めると見せかけて目の前まで来たウルフの首を斬る。
そして流石に叶わないと思ったのかウルフは退散して行く。
「ふぅー帰るか。本当はここで辞めるとキャラクターが残るんだよな。··········ん?」
今、特に揺れる必要のない場所の草が揺れたような········ただの風か?
今現在、少し疑問は合ったが、ヒスイのキャラクターがその場に残っているのは行けない。。
「見つからない場所。洞窟にするか。もしもの為にヘルムさんから簡易結界を貰っといて良かったな。本当に使う事になるとは·····」
簡易結界。元々神殿の神官が作られた物なのだが本当は高く手を出せるものでは無いがヘルムさんのご厚意で無料で貰った。
ヘルムさん曰く·····
『あそこの近辺は結構強い魔物も徘徊していますので持っていてそんは有りません。それに私から依頼をしたのに死なれては困りますから。』
という·····事らしい。嬉しいね。
そしてそれを使うことになった訳だが·····木の上に登り、この辺の近くに洞窟は·····鷹の目でギリギリ見える所に有るな。アソコにするか。
歩いて2キロはありそうな距離をヒスイのアバターをお姫様抱っこして木の上を走る。これも軽業スキル様様だな。
時間にして10分程度で目的の場所に付き中に入る。中は狭かったが魔物は入れなさそうなので丁度いい広さでもある。
「ここでいいか。流石に地べたのままわな。引くか。」
ストレージから布を引きそこに寝かせる。私は別に良いので入口に簡易結界を張り近くの壁に寄りかかって休憩をする。
簡易結界は24時間丸一日だけ守ってくれるので今回みたいな急な時には役に立つ。
「私も行きますか·····」
ゲームの世界から抜け出す。失敗してないといいが。
次に目を覚ますのはよく知っている自分の天井。どうやら戻って来たらしい。
私は急いで起き上がると目の前にはすいかがそして奥には·····魔王が起きていた·····
「お主がルースか?」
「そうだが?」
急な質問に驚きつつも、ヒスイを見ると大丈夫と頷くので頷く。こちらではまことだが、まだ魔王に取っては記憶が混濁しているだろう。とのヒスイなりの配慮だろう。
「事情はある程度聞いたのじゃ。色々の嬉しく思う。」
「いや。頑張ったのはヒスイだ。私はサポートしたに過ぎない。」
「それでも礼を言わせてくれぬか?」
「·····わかった。」
この少女·····見た目によらず冷静だ。見た目の年齢とは違うと考えた方が良いか。
「まずはこの世界のことを教えてくれぬか?」
「いいが、どこまで話したのか、分からないのでそこまで良いか?」
「うむ。ヒスイとやらどうじゃ?」
「はい。この世界のこと以外魔王と出会った経緯を話しました。基本的にそれだけですね。ルースが来る5分前ぐらいに起きましたから。」
なるほど。なら余り喋れていなさそうだな。
「わかった。混乱するとは思うが魔王が居たような世界とは違い、この世界···地球は魔法が使えない。」
「どういう事じゃ?」
「そのままの意味だ。魔法が根本的に使えない。そう言う技術が発達して無い。と言えば分かるか?」
「なら。この世界はどうやって回しておるのだ?」
「科学という機械を動かして回している。それが基本的なんだが·····」
「なんかあるのかの?」
「そこに居る少女···ヒスイのような例外がここの世界にいる。」
「ふむ。やはりそうか。」
「なんかあるのか?」
「いや。そこまで難しいことでは無い。さっきの話とこの少女の動きがおかしいと思っておっただけじゃ。」
「魔王から見てもそう思うか。」
「うむ。」
状況に流されず、辺りを見つつもちゃんと人の話を聞いて判断しようとしている。冷静な人は良いが手強い相手になりそうだ。
「まあ。その推論で合ってる。魔法と言うより超能力に近いがこの世界では魔法少女と呼ばれている。」
「魔法少女?」
「あぁ。魔法は女性···それも少女しか使えないため魔法少女···と。」
「なるほどの。」
「政府···魔王のところで言えば国が研究対象として監禁して居ると言われている。実際にやられた本人も居るしな。」
チラッと魔王はヒスイの方を見るヒスイは弱々しく笑顔を見ると辛くなる。
それは魔王も思ったのか眉を寄せて考え込んでいる。
「魔王も危ないから本当はこちらの世界に居続けるのは行けないが、向こうは向こうで魔物やらが多いからな。命に危険がある状態で言うならまだこちらの方がいいだろうと言う結論になった。」
「お主らの苦悩はよく分かった。」
「苦悩次いでに話すと、今現在各地に旅をしている。」
「旅·····とな?」
「あぁ。誰にも邪魔されず、危険も無い。快適な場所をな。」
「そんな所·····有るとは思えん。」
「魔王はあっちの世界の全てを見てきたのか?」
「それは·····前の話じゃから確証がないが·····それでも魔物とい存在は何処にでもおる。いないなど不可能じゃ。」
「普通に考えれば無いが、私達はある結論で動いているんだが聞いてくれるか?」
「結論·····?」
「無人島なんてどうだ?」
「む。それなら·····しかしそれでも海には魔物もおる。行くだけでも辛いしの。過酷では無かろうか?」
魔王は眉間に皺を寄せつつも最もなことを質問する。
確かに魔王の疑問は合っているが、ここにいてもちゃんとした休みを取れるのか?と聞かれたら答えはNoになってしまうしな。
それにあまり、家族に迷惑をかける訳には行かない。
「まぁ。そんな所だ。そこを行けるようにすれば道筋は見えてくると思ってる。」
「うむ。わかった。膿も手伝えることが合ったら手伝うぞ。」
「ありがとう。だが?良いのか?」
「うむ。お主達が見ている世界を少しだけ見たくなったのじゃ。それに今更魔王城に行った所で追かいされるのがオチじゃ。」
魔王も魔王で苦労はするよな。
「わかった。よろしく頼む。」
「よろしくお願いしますね。魔王さん。」
「よろしく頼むぞ。ヒスイ。ルース。」
さて。これでパーティーとして組んだ訳だが、一つとても大事な事があるんだが。
「そして次……なんだが魔王の本当の名前はなんて言うんだ?そのまま魔王で言うと敵に公表しているようなもんだからな。」
「·····そうじゃな。膿の名前はミルミ・ヴァイミリン。地下に封印された元魔王じゃ。」
「そうか。ならミルミで良いか?少し馴れ馴れしいかもしれないが……。」
「いいや。うむ。ミルミで良いぞ。ミルミと呼ばれるのは久方ぶりじゃな。」
「ミルミ。か。いい名前だと思う。よろしく」
「う···うむ。むず痒うの。」
私とミルミは握手をしつつ新たな仲間が増える。
こうして新たに魔王ことミルミを仲間にして旅はするが、これからゲームをどうしようか迷う、まこと。私はが一人迷っていると·····。
「ふむ。」
「どうかしましたか?」
私が少し遅れてミルミを見ると何かを悩んでいるのか。少し何かを確認するようにこちらを見る。
「うむ。一つだけ確認して良いか?」
視線はヒスイに向いているがこっちに質問しているように聞こえる。
「お主。これからどうしたいと思う?」
私はその質問に少し笑いながら答えた。
後で気味が悪いとヒスイに怒られたが。
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変更
魔王 サリア・ムルレール→ミルミ・ヴァイミリン
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