27話 神官からのクエスト
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神官からのクエスト。
それは魔物排除や新種の発見などをして一人でも多くの人を助けること。
現在この世界···大陸で言う所の中心部よりやや下の方に入る、ハーモニア大陸。
そして私達が初めに来た国は二ルミア王国の中心都市ラルフルム。
そこから離れれば基本、準都市として2〜3個ぐらい合ったりするが、歩いて一週間は余裕に掛かると思ってくれると、どのくらい遠いか分かるだろうか?
村々の距離は半日歩いて着くので、そこまでではないとは思うが、反対に考えるなら半日歩かないと人が集まっている所に付かないという解釈も出来る。
とはいえ、私達はそこまで遠くに行く必要は無い。近くに新種の魔物が居れば、対処するという事でいいだろう。
「ヒスイ。どうだ?なんか居るか?」
「さっきから見知っている魔物は居ますけど。新種は居ないですねー」
「まぁ、簡単に見つかるならクエストなんて出さんわな。」
「そうですね。」
かれこれ現実時間で一時間。探しても探しても近くにいるような影は全く持って見つからない。
「少し休憩するか。」
「うん。」
私達は近くにある木の木陰で休む。
「飲み物は水でいいか?」
「あっはい!ありがとうございます···ゴクッゴクッ····ふぅー····あのールース、ここ本当に居るのでしょうか?」
「さーな。現実の世界では一日10匹以上は新種が見つかると言うが、それは色んなところに人が居るからそうなんだと思うぞ。」
「·····なら見つかりませんね。」
「ゆっくり進めば良いさ。時間はまだある··········そう言えば、ヒスイは学校は行かないのか?」
確か·····14歳だとか言ってなかったか?そうなると·····中学二年。私·····犯罪になってね?
私は改めて事実を知ってショックを受けていると·····
「学校は行って居ないんです。」
「·····そうなのか?」
「はい、なので大丈夫です。」
··········ヒスイを···いや。翠華を学校に行かせたいな。彼女の見ている世界は狭すぎる。
「·····さて。行くか。やる事はやらないとな。」
「はい!」
私の思いを一旦蓋をして何も無い森林の中を二人は歩く。
「ルース。この森はなんて言うんですか?」
「ん?急にどうしたんだ?」
「いえ、そう言えばこの森の名前を聞いていないなーと思いまして。」
「あぁ。そういえば、言ってなかったか。確か···この森の名前は『 三山の森林 』だな。」
「『 三山の森林 』ですか?」
「あぁ。元々この森は三つの山が重なっていたからそういう名前なんだが。この通り魔族と人間の戦いでその二つが無くなり、ギリギリ一つだけ残った感じになっていることから、元々あった意味を込めてそうなってるって情報に書いてあった気がする。」
「なるほど。なぜ最後の一つは残ったのでしょう?」
「ん?確かに·····普通なら壊れていても可笑しく無いよな。調べるだけ調べてみるか。」
私達は今見える一つの山に向かって進路を変えた·····
歩くこと数分·····山の麓に付き、辺りを見渡すが特にこれといって変化は無い。
「特に変わった所は無さそうだな。」
「そうですね·····あれ?」
「どうしたんだ?」
急に困惑したような声を出したのでヒスイに聞くと·····
「何だか···辺りがポツポツと光っていてキレイでびっくりしました。」
「辺りが綺麗?」
私は辺りを見渡すが特にこれと言って変化は無い。森に風に魔物に·····うん。ちょっと分からなそうだ。
「ヒスイ。なんか分かりそうか?」
「えっ…と何だか着いてきてほしそうに見えます。」
「なら案内してくれ。もしかしたら何かを解決出来るかも知れない。」
「は…はい!お願いします。」
私にはよく分からないが前方に向かってお辞儀をするヒスイ···見えない分シュールだ。
誰か分からないが·····の案内によって歩くこと数分、目の前には洞窟···その中には石の重層な扉。
「これは·····なんだろうな。」
「石の扉···ですかね。」
「見た目通りならな。」
中々踏ん切りが付かないまま数秒居たが奥に進まなければ何も進まないので覚悟を決めて石の扉を押す·····が見た目通り動きそうに無い。
「う!はぁ!!····はァ、はァ。動きそうに無いな。」
「お疲れ様です。水をどうぞ。」
「ありがとう、ヒスイ。それにしてもなんだろうな。ホントに。まだ見えるのか?その·····」
「はい。今もプカプカと複数居ますけど·····」
「複数なのかよ·····」
幽霊みたいだな。と思っているヒスイの方に反応が現れる。初めはピクッとそして慌てたように話し始める。
「えっ!?精霊さんなんですか!?え?なんで私の名前·····魔力を直接と言われてもどうすれば良いのか分からないけど·····ドアの前で魔力を流すの?·····うん。わかった。」
··········なんか解決したらしい。欠片を汲み取って言うならば見えない幽霊は実は精霊で、何故か名前を知っていて、石の扉を開けるにはヒスイの魔力が必要と·····
私·····必要か?なんか全部ヒスイが解決しそうなんだが。。。
と、考えているとヒスイは精霊?の話を聞きつつ扉の前に立ち、手をやる。そうすると·····扉の周りがほんの少しずつ光り始める。
(なんかの模様のような線があちらこちらにあるな。)
目の前には昔の人が石で絵を書いて居たような感じで、その上に魔法の光?があるので二つが合わさって出来たように見える。
数秒見ていると、「ガコン!!」という音がなった瞬間、扉がゴゴゴゴゴォォと開き始めた·····辺りは地震のように小石や砂埃が経つので、ある程度経つまでが大変だったと言いたい。
「あの·····この先は·····なるほど。ルース。」
「どうした?」
「この先にはあるのは封印されている魔王と言う人らしいです。」
私はたまたま水を飲んでいたのが悪かったのか口から膨大に消防車の放水のような勢いで出してしまう。
「ゲホッゲホッ、ゲホッゲホッ。ま···まじか。」
「ルース!?大丈夫ですか!?」
大丈夫かどうかと言われたら違う意味で大丈夫じゃないと言いたい。なんだよ魔王って。危ないじゃん。そりゃー魔物も凶暴化するわ。って言うかこの程度で収まっているのが凄いわ。
「大丈夫だが、どうしてその精霊は教えてくれたんだ?」
「どうやら魔王は人々が思っている恐ろしい人では無いらしいです。か弱い少女らしいので。」
「そ···そうか。」
精霊の話を聞いているためかそちらに向いているのは分かるが私からは見えないので段々怖く見えてくる。割り切るしか無いのはわかっているが·····
「中に入りましょう?ルース」
「そうするか。」
オジサンにはヒスイが強くてかっこいい子に見えるよ………。。
中に入ると辺りは暗く階段が下に続いている。
螺旋状の階段で感覚では地下10階降りたぐらいだと思う。
一番下に行くと目の前には広い部屋、例えるなら中学の校庭が8個ぐらいに大きい。今見た例えなので正しいかは分からないが·····
真ん中には3段出来てる···しかも一段が縦に大型トラック一個分位の高さがあり、シャンプしても届かなそうだ。
一番上には、少し遠いので具体的なことは言えそうにないが、鎖が四方八方に合って手足が埋まる形で拘束されている。
(これは疲れそうだ·····)
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