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25話 深神玉という能力公開



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


当たり屋に騒ぎ屋の青年とは全く持って絡みたくは無いので無視して神殿のある一部深層部屋という所に行く。


この深層部屋というのは言葉通り自分の奥深くに眠る能力やスキルを出すという部屋で、

一つの部屋に深神玉という物が置いてあり、それに触ると能力が見える。まぁ。俗に言うステータスオープンとかやってるのと一緒だと思う。


普通はここに来て自分がどのくらい強くなったのか確認すると共に仲間に見せたい場合もここに入れば見せることは出来る。


反対に見せない事も出来るのでぽっと出の、よく分からんやつと、たまたまパーティーになったとしても隠すことは出来るのでプライバシーも完璧になっている。


そして私はドアの前で止まる。あまり勝手に他人の情報を読むのは宜しくない。仲が良ければ特に気おつけないと何かの拍子で関係が崩れることもある。


私が止まったことによってヒスイが疑問の声をあげる。


「一緒に来ないんですか?」


「ヒスイにはヒスイの能力が有るからな。勝手に見るのはマナー違反だ。」


私の言葉に直ぐに納得出来る当たり出来てる子だろう。そして何分経っても何故かその場から動かない。


「どうしたんだ?ヒスイ。見に行って確かめて見ないと分からないこともあるぞ?」


「ルースが動かないので。」


「·····??」


ちょっと何を言っているのか分からん。


「ルースが一緒に来てくれないと動きません。」


「いやな。能力が見られたら変えられないし不利になるぞ。」


「ルースは味方···何ですよね?」


「あぁ。ヒスイが見切りを付けない限りはな。」


「なら一緒に来てください。一緒に見て、私に足りない所を教えてください!」


私は悩む。確かにヒスイの能力を見れば何処が良いのか悪いのか言い合えるが女子に取ってみれば体重をこれから見に行く!くらいやばい事だとわかって欲しいんだが。


「良いのか?後悔してしまうかも知れないぞ?」


「いいえ。後悔はしません!自分の言った言葉に二言はありません!!」


「··········そうか。そこまで言うのなら。」


まだ少し怖いが、ヒスイがそこまで言うなら付き合わない方がダメだろう。


私も覚悟を決めて中に入る。


中に入って1番初めに思ったのは質素だな。と軽く考えていた。豪華爛漫が好きという訳では無いが神殿を見た後だとここまで違うのかと感じてしまう。


そして真ん中には深神玉·····


ヒスイを見るとヒスイもこちらを見ていたようで頷く。


「ルース。行きます。」


「あぁ。」


そう言ってヒスイは深神玉に触れた。次の瞬間目の前に情報が流れる。


■プレイヤーネーム ヒスイ

⚫職業 魔法士使い

⚫ランク10(現在MAX)

⚫称号 初めの人\水星の魔女

位階(スキルポイント) 30


■能力

体力(ロック) 2

⚫魔力

・・・魔力循環Lv3\高速回復Lv2\

・・・元素魔法Lv3 派生「 風魔法Lv1\水魔法Lv3\光魔法Lv1」

攻撃力(ロック)

防御力(ロック)

筋力(ロック)

智将性(ロック)

瞬発性(ロック)

⚫幸運力

・・・強運Lv2\


■特殊スキル

ストレージLv∞

永劫協強化Lv∞

永久凍土Lv∞


「これは·····」


ヒスイがついポロッと出てしまうような声が聞こえる…。


本当にザ・魔法使いだろう。それ以外はロックされていて解除からポイントが必要になる。


「ルース。ど···どうですか?」


「ん?どうとは?」


「弱いですよね·····」


確かに見た感じ一件弱そうに見えるが、別に弱くも何ともない。まず、そもそも三つの魔法の適性がある時点でそんじょそこらの魔法使いよりも強かったりするんだが。


それに·····


「ヒスイ。自分のスキルをよく見ろ。特殊スキルがあること自体強い事は確定だ。後は時間がものを言う。」


「時間ですか?」


「あぁ、まだスキルを持って一日二日程度しか経っていないんだから弱くて当たり前だ。貰った当初から強いやつは中々居ないだろう?」


私は肩を竦めてヒスイに平気だ、と話すと隣から小さく笑い声が聞こえる。


「ふふふ。そうですね。ありがとう、ルース。頑張りましょう!」


「そういうこった。ヒスイ。自分のスキルは自分がよく分かる。ポイント入れてこい。」


「はい。ルースはその間どうするのですか?」


「ここで考え事でもしてるから安心しろ。」


「はい!」


そう言って元気よく深神玉の方へ行く。やる時はやる子なので真剣にやってくれる分は嬉しいがあの子、自分を卑下にしてしまう所は少し直さないとな。


「そして今日が最後か·····」


小さく聞こえないように声を出す。


そう。今日がプレイヤーとして二人で遊べるのは最後だ。明日からは新規のプレイヤーが続々と入ってくるだろう。


元々そうするために設計されたとはいえ何だかんだ、感慨深い。思い出が有るからか。


しかしまだまだ道半、後ろを向くのはまだまだ早すぎるだろう。


プレイヤーが今後どのように世界を変えて行くのか楽しみではあるがこの世界が消えるのかと考えると悲しくもあったりする。


「さて。俺達はどうするか。」


この世界。実はまだまだ隠し要素は数え切れないぐらいある。見つけられるかは分からないが私も一プレイヤーとして楽しみたい所である。


「まずは、ボスを倒したその先に行ってみたいな。」


その前倒したイノシシのその奥。どこに向かっているかは分からないが旅として考えるのなら面白そうだ。


私はそんな感じで思考を巡らせていると·····


「ルース。」


という声に現実に戻る。そして目の前にはデカデカとあるヒスイの顔。


「ど···どうした?」


少し焦ってしまった。急には辞めて欲しい。


「出来ました。見てくれませんか?」


「分かった。見たらこれからの事を話そうか。」


「はい!」


少し···いや。結構緊張する。


他人の隠している事を見るのは何だか、やましい事をしている様で気まずい。ただ信頼には応えてやらないとな。それが大人ってもんだ。なんちって。


「何が変わったか教えてくれるか?」


「うん·····。」


そう言って能力を見せてくれながら話してくれる。


「新しく入れた能力は魔力回復と自動魔力回復。高速思考も入れたスキルにして、魔法は元々特性のあった氷魔法と精霊魔法を入れてみました。どうでしょうか?」


「魔力回復と自動魔力回復を入れたのはなぜだ?」


「えっと確か·····。魔力回復は相手を内側から治せたり、魔力を直接渡したり出来ます。それに対して自動魔力回復は自動で自分自身の魔力を自然から回復します。」


「なるほど。」


少しオドオドしながらも頑張って教えてくれるのはいい子だと思う。そうなるとスキルを強くしたりはしないんだろうか?


「ヒスイ。スキルをレベルアップしないのか?」


「それが·····その·····」


私が質問した内容に対して何か躊躇いが有るのか言いにくそうにしている。


「あの···その···どれを上げれば良いのか分からなくて·····おし··えてくれませんか?」


「·····あぁ。良いぞ。」


上目遣いからの純粋攻撃は疲れたおじさん達には癒しを与えてくれる力になるだろう!!まぁ。何が言いたいのかと言うと·····凄く可愛い!!以下略!!


話し合いはまだまだ続く……。


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