21話 スキルポイントの使い道
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「なるほど。理解出来ました。」
「ヒスイは覚えるのが早いな。」
「いえいえ!!ルースの教え方が上手いので直ぐに覚えられただけです。」
「それでも。凄い」
「うぅ〜。」
本当に覚えるのが早くて私が必要なのか分からないくらいだ。ヒスイの学習能力には感心する。
「ヒスイはその位階をどう使う予定だ?」
「えっ…と、魔法関連やレベル上げに使いたいと思ってますけど。」
「なるほど。」
「ルースはどんなものを取るの?」
「私か?私は色んなものを取るな。まぁ。職業の通りに色んなものが取れるからな。」
「レベル上げに使わないんですか?」
まぁ。そう来るよな。普通はレベル上げに使うし私も何もデメリットが無ければそうしたんだが。
「職業の方にデメリットが合ってな。」
「デメリットですか?」
「あぁ。私の職業はオールラウンダーと言うんだが、その名の通り色んなことが出来る。」
「はい。」
「しかし、色んなスキルを覚えられる変わりにレベルが5まで。それ以上は普通の人の倍必要となる。」
「そんな。」
ヒスイの悲しい雰囲気が見なくても感じ取れる。確かにデメリットはでかい。でも上げられない訳じゃない。それに·····
「私は別に強くなろうと思ってはいない。皆を助けられれば良いと思ってる。だから強くするのはヒスイに任せる。」
「なぜですか?」
「性分的にサポートに入った方がやりやすそうと思ったからだがダメだったか?」
「い、いいえ。そう···ですね。わかりました。任せて下さい!!」
頼むぞー。ヒスイ。私がもしも出来なくなっても続けられるように頑張ろうな。まぁ。まだまだ先の話なのだが。
そして私は私で何を取るのかと言うと、これらっぽいな。まずは生命感知Lv1。これは命ある物を感知することができる。5ポイント。 残り25ポイント。
次は筋力を解禁しまず、2ポイントそこから身体強化Lv1を取る。3ポイント。 残り20ポイント。
残りは面倒なので連続で行かせてもおうと思う。まず魔力察知Lv1、4ポイント。体術Lv1、2ポイント。槍術Lv1、2ポイント。軽業Lv1、1ポイント。隠密Lv1、3ポイント。鷹の目Lv1、4ポイント。合計16ポイント。そして体力と魔力の方にもそれぞれ2ポイントずつ振ると·····残りは、0ポイント。
自分が振った能力値に満足し出来るだけ早く終わらせる。ヒスイは神殿に行かなければ出来ないため出来ればログアウトする前にやって起きたいな。
「さて。休憩次いでに雑談何だがイノシシから素材とかは貰ったか?」
「どうでしょう?ちょっと見てみますね·····あっ。有ります!えー。『魔獣オンスロートの毛皮』と『魔獣オンスロートの牙』そして『魔獣オンスロートの魔石』最後に『ラウンノの斧』を貰いました。」
私は頬が引きずって居ないか顔を手で確認する。良し平気だな。まじの運が強い奴。初めて見た。
「·····凄いな。私は『毛皮とお肉』しか無かったからな。そう考えるとやっぱりヒスイは運がいい。」
「そうみたいですね。はい。上げます。」
「え?」
そう言って空間に出したのは一般的な斧が彼女の両手に。それをそのまま私の方へ渡してくる。
「私は受け取れないぞ。ヒスイが持っていた方がいい。」
「いえいえ。私はこの斧は使えないと思いますし友達も多いいほどでもありません。ならこの子のためにも使ってくれる場所に渡した方が良いと思ったんです。」
「そうか。」
「それと·····私の方が四つ。ルースは二つ。これを渡せば私もルースも三つずつで同じです!」
えへへーと笑いながら優しい声で心配してくれる。ヒスイの為にも素直に取るべきだな。
「あぁ。預かってちゃんと使ってくれそうな人に渡してくる。」
「はい!よろしくお願いします。」
どうやらヒスイに頼まれてしまった。明日。やれるだけの事はやりますか。フゥーやっぱりゲームの中では休めんなーと少し笑いながら空を見た。
それから休憩は数分だけして森から街に向かう。行きよりも疲れはしたが、レベルアップも出来るしヒスイとも絆を深められたりするので無駄には成らないし、なんなら楽しいとさえ思うのはこういう場所だからだろうか?
「ヒスイ。そろそろ街に着くぞ。」
「えっ!?何処ですか?」
「もう少しだ。踏ん張れ。」
「いつの間に強くなって·····」
ヒスイは驚いたようだが、まぁ。鷹の目を使って居るので強くはなっているが言わんでも良いかな?聞かれたら答えよ。
「それにしても静かですね。」
「何がだ?」
「ここ。鳥さんや動物さんも居ませんし·····」
私はそれを聞いた瞬間スキル直感が危険信号を放つ。背中が冷や汗を流して足が止まる。
「ルース?どうしたんです?」
「··········」
「ルース?」
「ヒスイ。逃げるぞ。」
「え?」
「今の俺達じゃ勝てないボスの魔獣が近くで迷ってる。」
「やばくないですか!?」
そう。やばい。やばいから逃げようと言って居るのだが、どうやら遅かったらしい。
ドンッドンッ!ドンッッ!ドンッ!!ドンッッ!!
どんどん近ずいて来てとうとう私達の真後ろに現れる。その姿は銀色の毛並みに餌に見えているかのような赤い瞳。全てを切り刻むような長い爪。全体的に大きく威圧のある··········狼。
二戦目が出来るほどの体力は残念ながら残されていない。ならどうするかって?選択は一つ。
「ヒスイ!全力で逃げるぞ!!」
「はい!!」
私達は狼に追いかけ回されながらギリギリ街に着いたのだった。死ぬかと思ったー。いや。本当。あれはやばいよ。
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