表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/49

16話 宝箱の罠と宝箱の中身



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「どうぞ。ルース」


「どうした?」


いきなりヒスイが一歩引いて私に預けてくる。さっきまで笑顔で宝箱を見ていたのにどうしたんだ?


「ルースが見つけた洞窟ですので。」


「別に気にしていないぞ?」


「私が気にしちゃうんです。ですので次は私に宝箱を譲ってくださいね。」


どうやらヒスイは意外と人を(おもんばか)る性格のようだな。それなら遠慮は失礼と言うものだろう。


「では、開けさせてもらうぞ?」


「はい!どうぞ!」


ヒスイの笑顔も見れたので宝箱に視線を戻し宝箱の蓋を開ける·····


ビシッッッッッ!!!


「あ。クッ。」


「まこ···ルース!!」


ヒスイがテンパって本当の名前の方を呼ぼうとしたがどうやら少しだけ耐えてゲームの方の名前を呼ぶ。


「大丈夫ですか!?」


「大丈夫だ。うっかりしていた。罠が有るんだったな。」


「罠?」


「あぁ。罠はその名前の通りだな。特定の条件に触れてしまった時発動するものだ。今回の場合は私が宝箱の蓋を開けたことによって起こる罠のようだ。」


「本当に大丈夫ですか?」


「大丈夫だ。所詮はゲームのアバターに過ぎないし、今回は最悪の方では無かった、麻痺だな。少しその場から正確には10分程度動けなくなるらしい。」


「モンスターが来ることを考えると怖いですね。当然死んだ時のデスペナルティーは有るでしょうし。」


「デスペナルティーは一定時間基礎能力が半分と経験値の取るスピードが二分の一に、一つだけ物が奪われると言うのがペナルティーに入るな。」


「全然ヤバいじゃ!?」


「死ななきゃ問題ないもんだ。」


「そういう問題ですか?」


「そういう問題だ。とはいえ、空いたぞ宝箱。」


「力技でしたね。」


「仕方ない。さてさて中身は何かな。ヒスイ。中身を見てくれないか?残念ながら私は動けないのでよろしく頼む。」


「ふふ。わかりました。少し待っていて下さい。」


ヒスイには宝箱に行ってもらい見てもらうと中から何かを出してくる。


「あの。ルース、これ。何でしょう?」


手には水晶玉·····どうやら当たりらしい。


「良かったな。ヒスイ。どうやら当たりらしい。」


「当たりですか?」


「それは水晶玉と言うんだが、特殊スキルをが習得できる。」


「特殊スキル??」


「特殊スキルは通常スキルとは違って頑張れば取れるものじゃない。ダンジョンや洞窟探険。始める時にランダムで出るか、イベントの商品ぐらいでしか出ない貴重品と思ってくれればいい。」


「あの。確率的にはどのくらいですか?」


「確か···8000万分1の確率だったような気がする。」


「本当ですか!?」


「あぁ。その中で初めに当てたのは物凄くでかい。」


「す···凄いですね。」


心の中でそうだな、と思う。殆ど絶対に取れない確率を引くのはヒスイのお陰だろう。


「ヒスイ。その水晶玉は君が使った方がいい。」


「え?でも。これはルースの物ですよ···??」


「確かに初めては私だったが水晶玉は基本的に魔法系に適性がある。もし私が使って習得できなければ損失はデカすぎる。」


まぁ。実際はヒスイのこれからの攻略の為に私以外に組む時は絶対に必要になる時もある。自分の身を守る切り札になるだろう。


「私が使うと絶対に習得するから···??」


そのヒスイの言葉に頷く。実際はほぼ100パーセントの確率で全員初めは習得出来るのだがそれは言わなくても良いだろう。


「わかりました。ルースを信じます。」


「そうしてくれ。」


地盤を固める。これに尽きる、何をするにしてもレベル上げと強いスキル有無は大きく変わる。


「ルース、これはどうすれば?」


「胸に当てて見れば分かる。」


私の言葉にヒスイは頷き胸の辺りに近ずけるとスっと吸い込まれて行った。


『プレイヤー名ヒスイ。水晶玉の使用を確認。特殊スキルを発動し特殊スキル。永久凍土を獲得。以下獲得者数一名。』


「永久凍土?」


「自分のスキルをタップすれば効果が出ないか?」


「えっと。あ!有りました!!読みますね·····」


ヒスイの話を聞いて纏めるとこんな感じらしい。


1つ目、水属性や氷属性系の魔法の扱いが物凄く良くなる。


2つ目、水や氷などの親和性も高く精霊や神も寄ってくる。


3つ目、水に関係する応用技の使用可能。


と言う水だけなら将来は物凄く見据えられるスキルを習得したらしい。


「ルース。どう思う?」


その強さと応用さに驚かされたがもっと驚くことが·····


「どうした?強い力が手に入って良かっだろう?」


「うん。でも。」


ヒスイの表情は冴えない。何かを気にしているような気がする。


「私だけ先に強くなって···嫌だよね。」


その言葉に少し笑ってしまう。


「確かに嫉妬しないのかと言われらば少しだけ嫉妬してしまうかもしれない。でも·····」


ヒスイが何かを言う前に遮る。


「私はシンプルに嬉しい。ヒスイは強くなれたそうすれば協力することもこれからは増えるだろう?」


「でも。」


「ヒスイ。ならこう言おうか。これからもよろしく頼むぞ。ヒスイ期待している。」


「ルース。うん。わかった。」


ヒスイの覚悟は伝わった。けど。別にゲームだから適度に力は抜いて欲しいんだが。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ