表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/25

少女

男に見つかる前の少女は、母親と買い物をしていた。

「ねー、あのお菓子かってよ~」

「だめよ、昨日は買ったでしょう?」

少女が母親に自分が好きなアニメのお菓子を買ってもらうようにせがむが、結局買ってもらえずに拗ねていた。

すると、先ほどまでそんなに出入りが多くなかった入り口から、数多くの人が入ってきた。

みんな口をそろえて、

「感染者が来る!」

「俺たちは死ぬ!!」

と叫びながら、我先に商品をかごに詰めていた。

レジの店員は急いでいるがどんどん前が詰まっていき、ついに外にあふれかえっていく。

「お母さんの手を!」

そう言われ少女は母親の手をつかもうとしたが、人ごみに流されついにスーパーの外に出てしまった。

「お母さん!」

少女が必死に叫ぶと、血にまみれた明らかに状態のおかしい男が彼女に向かって走ってきた

___逃げなきゃ___

心の底から逃げようと思った少女は、急いでスーパーを後にした。

・・・・・・・・・・・・・・・

母親とはぐれ、行く当てもなくなった少女は、ひたすらに路地裏で泣いていた。

これから先どこに行けばいいのか、そして誰かが助けてくれるのか...


____誰か助けて...._____


心から願ったとき、男と出会った。


「おい、泣いてると気づかれるぞ」

血まみれのバットを持った、その男に......


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男は少女の頭をなでると、銃弾を補給するための準備を始めた。

「なぁ。これからちょっと出かけるけど一緒に行くか?」

準備をしながら少女に問いかける。

少女はお菓子を食べながら男に問いかけた。

「いいの?お外は危ないんじゃないの?」

心配げに見つめる彼女を見て、男は自慢げにこういった。

「大丈夫だ、俺が守ってやるよ。ついでにお母さんも見つかるといいな。」

そういうと少女は、うれしそうな顔をした

「うん!」

準備を終わらせ、男の背中にはいつもの刀と矢が10発しかないクロスボウがあり、いかにも線上に向かうような準備を済ませている。

「さぁ、行こうか。」

少女の手をはぐれないように強く握り、二人は家から出た......

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ