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無双

「ん、朝か...」

朝のまぶしい光で目を覚ます。

目の前には少女が立っていて、彼は少し驚いた

「おはよう、お兄さん!」

笑顔で挨拶をする少女の頭をなで、ベッドから体を起こす

「なんか食うか、腹減っただろ」

「うん」

リビングまで二人で歩き、男はキッチンに入りカップ麺を二人分取り出す

指定量までお湯を入れ、リビングのテーブルに置くと、少女の横に座る

「昨日はどこではぐれたんだ?」

男は少女にさりげなく聞いた。

「スーパー...いきなり怖い人たちがいっぱい来て物を取っていったの...それで流されて...追いかけられて...」

途切れ途切れになりながらも一生懸命伝えてくれた少女を見て、男は悩む


__ずっとここにいさせてもだめだな...どうしたもんか...__

その後の会話はなく、無言で食事を続けた....

・・・・・・・・・・

食事を済ませ、男は再び少女に声をかけた

「お前のお母さんを探してくる。ここで待ってろ」

「あ、ありがとうっ...!」

嬉しそうな顔をしている少女の顔を写真で撮り、男は武器倉庫に向かう

倉庫から刀ともしもの時のための銃を取り出し、弾をバッグに仕舞うと部屋を閉める。

「行くか。」

二重ロックを外し、ドアを開けると外から鍵をかけて彼は荒れ果てた外を歩き始めた...

・・・・・・・・・・・・・

男は程よく開いた公園で足を止めた

携帯を開き、ベンチに座り込むとアプリで音楽アプリを開く。

音量を最大にして彼の一番好きな曲を流すと、刀を構え始めた。

「来いよ!腐れ野郎ども!!」

音につられてやってきた感染者の頭を切り落とし、頭を蹴飛ばす。

蹴飛ばした頭がほかの感染者の頭にぶつかり、少しよろけた。

よろけたすきに足を斬り、動けなくなった感染者をまた蹴飛ばす

銃を取り出して倒れた感染者の頭を撃ちぬくと、すぐ後ろに迫ってきていた感染者の下に潜り込み、後ろから頭に銃弾を撃ち込んだ。


___楽勝だ、案外___


ずっと待ちわびていたこの機会を彼は心から楽しんでいる

すでに返り血を浴び、男の顔は真っ赤だ。しかし彼はそれを気にする様子もなく、音楽に合わせて感染者を次々殺している

好きな曲もラストのサビに入り、ますます感染者が襲い掛かってくる

彼は気にする様子もなく、銃をリロードし、正確に感染者の頭を次々撃ちぬいていく。

そしてついに曲が終わり、音楽を止めると携帯をポケットにしまい、公園から走り去る。

感染者も走ってついてくるが、頭を撃って数を減らしていっている。

倒し続け路地に出るころには最後の一人がこちらに走って向かってきていた。

「じゃあな」

彼は銃の引き金を引くが...


カチッ


リロードを忘れていて、すでに銃の弾もなくなっていた

刀に持ち替えるにも、すでに間合いに入られている


__クソが...!__


仕方なく拳をを構えると、直前で感染者が頭を吹き飛ばして倒れた

「...見たことある顔だな」

以前にも見たことのある顔を見て、男はそういった

そこに立っていたのは腕を噛まれた警察官だった。

「なぜ...にげたんだ....くっ...」

警察官の顔は青白く、今にも死んでしまいそうな立ち方をしている。

「俺にはまだやることがあるからな。それを貸せ」

男は警察官から拳銃を受け取り、警察官に向けて拳銃を向ける

「な、なにを...!?」

「知ってんだろ、あんたはもう長くない。あいつらと同じになるか、ここで死ぬか。それだけだ。」

容赦なく警察官に告げると、彼は膝を崩す。

「早く決めろ、ゾンビになるか、死ぬか。どっちだ?」

男が急かすと、警官が口を開いた。


__「殺してくれ」__


「わかった。」

それだけ言うと男は容赦なく警官の頭に銃を撃ちぬいた

力なく倒れる警官を見届け、男はその場を後にした。

少女の母親を、見つけるため........

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