発見
ホームセンターの中には首を切られた人が多くいた。
さっきの発狂した男にやられたのだろう。
「無理もねぇけど...」
突然ゾンビ感染が始まって家族の安否がわからないともなれば発狂して変な行動に出るのもわかる。
俺はホームセンターの中を探索し始めた。
すると、奥から一人のゾンビが出てくる
「少し遊んでみるか」
俺は近くにあった角材を持ち、そいつの頭にたたきつけた。
その一撃でそいつはひるんだだけだったが、続けて足を引っかけゾンビを転がす
転んで隙ができた内にナイフで首を切りつける。
しかし、まだ死んでいないようだ....
ゾンビが立ち上がり、俺に襲い掛かる。
わかりやすい突進を避け、再び転ばせると、俺はそいつの頭に角材を何度も叩きつける。
「やっぱりこれが好きだな...」
だんだんと頭の形が崩れ、動かなくなったところで俺は角材を叩きつけるのをやめた
虫を殺すようにゾンビを殺した後、俺はホームセンターの奥に扉があることに気づいた。
銃を取り出し、警戒しながらドアノブを捻る...
__鍵がかかってる...__
このドアの形式だと、中から鍵がかかっているようだ。
「おい、開けてくれ」
俺はドア越しに言うが反応がなかった。
仕方ないので銃でドアノブを撃ち抜き、扉を開けた。
その先には、一人の女性がいた。
「何してんだ、そんなところで」
その女はおびえた様子で、そして誰かを探しているような目をしていた。
「こ、殺さないでください!」
女の第一声はそれだった。
無理もない、おれは殺すときは容赦なく人でもゾンビでも殺す。
しかし、この女はどこか重要そうな感じがした。
「...だれか探してるか」
俺は銃を向けることもなくその女に問いかけた
「む、娘を探しています...まだ小さい娘を...」
その言葉を聞いた瞬間、俺の体から電流が流れた
いや、流れていないかもしれないが流れた気がした。
__こいつだ、ガキの母親は...__
「俺の家でガキを保護してる。ついてくるか?」
ついてくるであろうことを想定して俺は女に言った
すると彼女は頷き、立ち上がって俺に頭を下げる
「もし娘だったら...どうお礼すればいいか..」
「まだ早いぞ、とりあえずここを出るか。」
俺は銃をいつでも撃てるように持ったまま、ホームセンターを後にした。
__ゾンビどもがこのあたりに大量に出る前に家に帰れますように__
ダメもとでそう、願いながら....




