インコの託児所
そう決まると僕は慌てだした。皆はそれを知らないから、頭の上で『?』が浮かんでいた。
「あ、ごめん。ギルドに預けられるって。ポールが1時間後に迎えに来るから、朝食食べて準備を頼む。」
「わかった!俺たちはご飯食べようぜ!」
買ってきたお弁当を各自取り出して、テーブルに並べる。
「「「「いただきます。」」」」
みんな一斉に食べだす。まだコンビニ弁当でいいけど、このままじゃまずいよな。
「あ、そうそう。明日20000円、集金します。おろしておいてね。」
天音たちが、健康的な食事つくってくれるんだっけ。
「了解でーす。」
「わかった!」
ふと、翔ちゃん、啓ちゃんを見ると隅で寝ていた。落ち着くのかな。起こすのも悪いから、しばらくそっとしておこう。
「ごちそうさまでした。」
朝食を食べ終わったので、ごみを捨て、自分の用意をし、翔ちゃん、啓ちゃんのところに来た。
「啓ちゃん、翔ちゃん、かごに戻るよ。」
相変わらず寝ている。
でも、時間はないのでそのままかごに戻すことにした。
「啓ちゃん、ごめんよ。」
ピヨッ
びっくりして起きてしまった。それにつられて翔ちゃんも起きてしまった。
2羽を戻すと、いい時間になった。
ピンポーン
「お迎えに上がりましたー!」
ポールが来てくれた。
「1日に2回もすみません。翔ちゃんたちをよろしくお願いします。」
「またご帰宅なさる時間にギルドの電話に直電ください。お送りいたしますので。」
申し訳ないな。
「インコの託児所としてお使いください。では、お預かりしますね。」
車に6羽積み出した。最後、フォレストを乗せると、ゆっくりドアを閉めた。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「わかりました。また連絡お待ちしてます。」
ポールが乗り込み、出発すると勝が、
「白、またなー!」
と叫んだ。