面ちゃんの失態
「面ちゃん、勝君、組み立ててもらったとこ悪いんだけど、下の網外してくれない?」
「わかったぜ!えいっ!」
魔法でやろうとしたけど、動かない。
「これは……手動だな。」
「えー、マジか……。」
2人で1つずつ外す。魔法に比べたら大変だよな。
ガチャガチャガチャ……
「面ちゃん、これ出来ないぞ……。」
勝は、網を外したまではいいもののかごの中でグルグルさせていた。
「縦にして、下敷き外して、そっからスライド。」
「こういうことか、な。ん?ああ、こういうことか。」
僕が2つ終わらせたときに、勝は1つ終わらせた。
どんどん終わらせないといけない。黙々と進める。
「「終わったー!」」
「面ちゃん、勝君、ありがとう。じゃあ、次、空音と白を入れてね。」
それぞれ、赤のかごに白、青のかごに空音を入れる。
「この子たちはすんなり入るな。性格が違うのか。」
「……小川君、結音をお願い。」
氷川から結音を受け取り、黄色のかごに入れようとする。
「この子は、すぐ逃げるな。」
すぐに服の上に行ってしまう。
「結音、申し訳ないっ!」
本当はいけないのはわかっているが、鷲掴みにする。
無理やり入れてしまったから、そっぽを向いてしまった。ごめんよ……。
「ちょっと面ちゃん、結音になにしたの!」
「なかなか入らないから、つかんだ。」
本当に申し訳ない。
「手を怖がっちゃうから気を付けてね。最後に翔ちゃんとフォーちゃんいれて。」
翔太郎とフォレストは、すんなり入ってくれた。
「これで、全部かな。僕たちもご飯を買いに行こう。」
「無事に入れ終わりましたかね。また様子を見に来ますね。」
ポールが帰り、僕たちは朝食を買いに行く。
これだけ天井が高いと、飛んだ時大変だろうな。