職場に来てみた
「面ちゃん、遅せーぞ!ハ!ハ!ハ!行こーぜ!」
「そうだな。行こーぜ。」
8時半、僕たちは屋敷を出た。
「小川君、1つ気になることがある。」
本当に珍しく氷川が声をかけてきた。
「どうした?」
「……使用可能魔法に、『攻撃属性のみ可』っていうのがある。で、攻撃属性の人がいるから、聞いてみた。」
その話が始まると、勝がこっちに来た。
「そうそう。氷川から聞いて、俺も見たんだけど、「火力系魔法のみ可」って書いてあったんだよ。で、ルカリオに電話したら、すぐに調べるって返事が来てそのまんまなんだよ。」
謎だな。ルカリオにも知らないことがあったなんて。
「もしかして、その属性にしか効かない魔法だったりして。」
「それがな。同じ魔法なんだよ。そんなことがあるか?」
まだ杖を買えていないから、僕たちは魔法出せないけど、勝はどうやら違ったらしい。
「俺はそのまま魔法出せるから出してみたんだけど、打てなくてさ。」
確かに謎だな。
「まあ、ルカリオから連絡あったら教えるよ。」
そう言っているうちに、職場に着いた。
「「「おはよーございます。」」」
昨日教えてもらった裏口から入る。
「おはよーさん。今日からよろしく。」
「「「「よろしくお願いします。」」」
店主に挨拶してから、どうすればいいのかわからない。
「あの、荷物置き場はありますか。」
僕が聞いてみた。
「そうね。そこのロッカーを使ってねー。」
「わかりました。」
ロッカーに荷物を入れてエプロンを着る。
「皆、名札だよ。これをエプロンにつけてねー。」
そう言われ、名札をエプロンにつける。名札には、『小川 面太郎』と書いてあった。
「今から仕事内容を教えるから、ついてきてね。」




