おっと、もうこんな時間だ。
スケッチをしだしてどのくらいたっただろうか。少なくとも2時間たっただろうか。
リリリリリリ
あと少しで書き終わるというのに、携帯の着信が来た。誰だろう。
(はい、小川です。)
(面ちゃん!どこにスケッチしに行っているんだよ!もう7時半だぞ!早く帰って来いよ!じゃあなっ!)
やっぱり勝だったか。足りない部分描いて降りるとするか。
と思ったんだけど、やっぱり待たせるわけにいかない。すぐに降りるとする。片付けて、下に15分かけて降りていく。
「こんな急な階段よくのぼったな。」
そう思いながらひたすらくだっていく。この世界も平日なのか、のぼっている人を見かけなかった。
「そろそろかな。」
街が見えてきてそう思った。完全に降りた時、出勤の人たちが時々歩いていた。
そこから少し行った先は、僕らの屋敷だ。
「ただいまー。」
「おかえり、面ちゃん。」
天音が出迎えてくれる。
「面ちゃん、遅いぞ!」
中に入ると、勝と氷川が笑いながら待っていた。
「電話かけてくれてありがとう、勝。」
「約束は守んなきゃダメだぞ、面ちゃん?」
笑いながら勝は言ってきた。
「すまない。さあ、朝食会に行こう。」
僕たちはまたコンビニへと向かった。