静の魔法練習
「……。」
「君も杖を使って、今度は火力系の魔法を出す。ほら、杖を持て。」
氷川が、杖を手に持った途端魔法を放った。
「……『不死鳥!』」
氷川が放った魔法が、木に当たり倒れた。
「なにをやっている!未熟者にはとても危険な魔法なんだぞ!そもそも、なぜこの魔法が使えた!?」
「……未来のことが見えた。……私は、これをやっても問題ないらしい。」
なにその能力。未来予知能力ということか?
「ちょっと、全員、レベルが見られるアプリ入れてくれ。『レベアプ』で調べれば出てくると思う。」
いきなりどうしたんだ?とりあえず、レベアプっていうのを入れる。この世界の電波はすごく良く、すぐに入る。
「入ったら、立ち上げて身分証をかざすんだぞ。」
立ち上げて身分証をかざすと、レベル、できる魔法の種類、例えば、さっきやったフレッシュブロアーとか、ドライ(?)っていう魔法の情報が現れる。あとは個人情報とか。
「本当は、ギルドの機械で住所変更してから入れようと思ったんだが、まさかのことが起こってしまったからなぁ。どれどれ、面太郎、勝太、天音は問題ないな。で、静は、どうして未来予知能力があるんだ。上位魔法もある程度使えるし。」
「……わからない。」
氷川だけ特別なのか。
「まぁ良い。静は、毎回こっちの世界に来たときにギルドへよりなさい。特別訓練を施行する。これでギルドからは以上だ。ローンのことがあるから、バイト探しを始め、買い物は各自するように。」