歩いては行けない
「ここのグルーブのリーダーは誰だ?」
「うーん、そうだな----「「「面ちゃん(小川君)だろ(かも)!」」」----え、僕?」
僕がリーダーか。これから大変だぞ。
「なら、面太郎、今のうちに、物件の希望条件まとめておけ。携帯のメモを活用するんだ。これから、バスに乗っていくからな。時間はゆっくりあるんだ。」
「了解です。じゃあ、希望を聞くよ。」
バス停に着き、待っている間に希望を聞く。ルカリオによると、ここから2つ目のバス停まで行くそうだ。
「俺、バス、トイレ別、トイレ2個かな。あとは、ペットも住めるとこで。」
ペット飼うの!?
「私は、部屋が4つだと嬉しいかも。キッチンが広いとなお良しかな。」
天音の物件もあるな。普通の家よりちょっと大きくなるかも。
「……。」
「氷川はいいのか?」
相変わらず無口の氷川。希望条件はないのかね。
「……いい。」
そして、ここでバスが来た。日本と違って少し丸い。
「ここに身分証明をかざすんだ。」
よくよく聞くと、この身分証明、クレジットカードになり、公共交通機関ではこれで支払いをするらしい。便利だけど、落としたりしたら危ないなぁ。
中は日本とほぼ同じ。違うとすれば、ちょっと狭い。
「もうすぐ着くから。面太郎、準備しとけ。」
「了解です。」
乗ったばかりなのに、すぐ言われた。なんでだろう。
乗って60秒。1個目のバス停に来た。早いね。
「ほら、お前ら行くぞ。準備しとけよ。」
あと一個あるのに。なんでだろう。と、思ったけど、45秒でついてしまった。
「ここだ。降りたら、目の前にあるから、入って。」
ここは都会だからか、なんでもありそう。
目の前の不動産屋に皆で入った。