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パワーアップ・シティーへ!
光り輝いたのが落ち着いた頃、僕たちは目を疑った。
(僕の目が悪くなったのか……?)
「よく来たな、4人の冒険者よ。」
どういうことだ?
「冒険者か!ワクワクするな!」
「待て、僕はそんなの必要ない。危険なことをしては死んでしまう。」
というか、このお兄さん、誰だ?
「待て待て。まずは俺の話聞いてくれ。」
天音と氷川は、新しい世界にキャピキャピしている。
「あれ、もしかしてデパート?大きいね!私たちの田舎にはこんなのないのに。」
「買い物に行きたい。」
ダメだこりゃ。
「天音、氷川、このお兄さんが説明をするそうだ。」
「はーい!」
全員集合してから話を聞く。まるで遠足の時みたいだ。
「まず、俺の名前はルカリオ。ここ、パワーアップ・シティーのギルドマスターだ。」
「ギルドってなに、面ちゃん?」
ちなみにギルドっていうのは、さまざまな特性を持った(例えば魔法使いとか)人たちが集まる場所……だと思う。
「……という感じだ。」
「なるほどね。」