2話 プロローグ②
2話 プロローグ
そんなこんなで、色々なことがあったけど、3ヶ月かけて日本で住んでいた頃と同じくらいの生活水準を手に入れる事が出来ました。
そして今のステータスがこんな感じ。
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name : 三上 冬真
job : 繧ッ繝ェ繧ィ繧、繧ソ繝シ (道具職人)
Lv : 7e+63 (13)
HP : 493e+2450 / 493e+2450
(304 / 304)
MP : 1092e+2460 / 1092e+2460
(960 / 960)
STR : 13e+197 (74)
INT : 48e+197 (186)
VIT : 20e+197 (88)
AGI : 16e+197 (104)
DEX : 35e+197 (219)
LUCK : 32 / 99
SKILL
荳?黄蜑オ騾? 鑑定 錬金術Lv10 鍛冶Lv10(2)
魔導の極みLv10 武神Lv10 大賢者Lv10
武器創造Lv10 道具創造Lv10 確率操作
魔法無効 物理無効 状態異常無効
時空間操作 神格 眷族化 神殺し 魔物使役
etc...
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はーい、人辞めちゃいました。
こうなった原因は、スキルを量産した後に成長速度を強化して、ゴブリンを1匹倒したらこうなりました。
神殺しとか神格はレベルアップ直後(全く力加減ができない時)にやってきたオッサンの話に、イラッとして殴ったら手に入れた...
無事(微塵も思ってないが)なことを祈る。
それでさ、色々あって思ったんだけど、この3ヶ月、あのオッサン以外人と会ってねぇんだよ。
てなわけで、夜中に近くの街にこっそり侵入しちゃおうと思いまーす。
つーか、そろそろ人が作った料理を食べたいです(泣)。
お金は無いので、武器創造で作った『ただの鉄の剣』を金に変えようと思いまーす。
ちなみに、武器想像ってのは、魔力を使って無から武器を作り出すスキルです。作り出せるものは魔力を込めた量で決まって、『ただの鉄の剣』くらいなら、魔力を7000くらい(一般人の魔力の量はだいたい700~1000くらい、冒険者をやっている人で高くても6000程、上位の冒険者や宮廷魔道士クラスだと10000~30000程らしい)で作れます。
武器を作ったので、早速レッツゴー!!
って、街に入ったのはいいけど、飲み屋しか空いてない。
しゃーないから、路地裏とかでやってる怪しげな商売人にでも売ろうと思っていたのに、誰もいない。
どうしようもないので、酔っ払ったおっさん達に聞いてみると、最近新しい領主さんがやって来て、裏で商売してるヤツらを根こそぎ追い出して、酒場と宿屋以外は基本夜中の商売を禁止しているらしい。
何やってくれとんねん糞領主。
しゃーないから、家に一旦帰って明日の朝一に来ることにした。
次の日の朝一番に武器屋に向かって、昨日作った武器を売ろうとすると、店主が目ん玉飛び出すくらい(マジで飛び出してた)驚いていた。
疑問に思って剣を鑑定してみると、
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name : 鉄の剣
Rank : 計測不可能
耐久力: 破壊不能
SKILL : 斬レヌモノ無シ
製作者: 三上 冬真
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やべぇ。寝ぼけて持ってくんの間違えた。
そりゃ、これ見たら店主も驚くわ。
ランクと耐久力は勇者の召喚した聖剣並み。
スキル『斬レヌモノ無シ』は僕が作った、物質や魔法、概念すら斬る事が出来るスキルだ。
元々は家の周りの木を切るのに作った剣だったんだが、最近倉庫に置いたままで埃をかぶっていたから完全に忘れてた。
しかも、見た目がそっくりだから間違えちった٩(๑><๑)
.....どうしよ。
消すしかないナ。ゴメンヨ。
はーい、武器屋のおっちゃんの記憶を一部消しました!!
魔法ってほんとに便利だよね~。簡単に記憶いじれるし!!
おっちゃんゴメンね~。お詫びに鍛冶スキルのレベルちょっとだけ上げといたから、これで許してね(笑)
そして、僕はおっちゃんの記憶を消した後このまま無計画に行動すると、とんでもない事を仕出かしそうなので、森の家に帰って今後の計画を考えることにした。
家に着いた僕は考えた。人生で1番考えたと言っていいくらい考えた。
そして分かった。
理解したんだ。
いくら考えてもわからん。
『アカシアの記録書』を見ても過去のことは分かっても、これからどうすればいいとか、なんも書いてないし。
仕方が無いので、今まで会った事のある人の仕事を真似てみようと思った。
今まで会った人...
①騎士団
②メイド
③何でも屋
④盗賊
⑤門兵
⑥酔っ払い
⑦武器屋
(ちなみに、③の何でも屋は王都でバイトしてた時の仕事先の人のことだ。)
僕は気づいた。
僕、この世界に来てから殆ど人と関わってない。
騎士団とは事情聴取をされただけ。
メイドは話しかけても無視するし、つーか、途中から夜中に遊び歩いて、顔すら見てないし。
何でも屋の先輩達には仕事の説明をされたぐらい。依頼主との会話は全部先輩達がやってたし。
盗賊に関しては、「金目のもん置いていくか死ぬか選べ」って言われただけだし。
門兵さんには「金が無いなら街に入れることは出来ない。」って、言われただけだし。
酔っ払いにはこの街の状況をきいただけだし。
武器屋に関しては話す前に気絶させたし。
比較的まともな会話をしたのって、イラッとして殴ったオッサンだけ?
僕の人生悲し過ぎない?
そしてこの日僕は決めた。
何でも売っていて、ぼったくりのような金額で客を選ぶ悪質な道具屋を始めよう!!
そして、道具のデメリットを知った客の絶望し切った顔を見て鼻で笑ってやるんだ!!
僕は家から少し離れたところに店を作り、悪質な道具を作り、家の周囲500mに大量の罠をしかけ、2週間で店を開くことが出来た。
それから1ヶ月経った。
誰もお客さんが来ません。
立地悪すぎたね!!
仕方が無いので、店の位置を時空間操作で街近くと空間を入れ替えたら、店のあった場所に金髪の美少女が倒れていた。
関わるのが面倒だったので放置していくことにした。
店の方に向かって歩くと、倒れている少女が少し動いた。
そして、振り向くと止まった。
また動くと少女が動き、振り向くと止まるを繰り返していた。
僕は少し本気(普通の人の数十倍の速度)で走ってみた。
すると、少女は倒れたまま手の指先と足首を使って器用に追いかけてきた。
それどころか、じわじわと距離を詰めてきた。
僕は少女の動きの気持ち悪さに本気で走ってしまった。
そして、僕が本気で走った影響で後ろに爆風が発生し、その爆風が少女を吹っ飛ばしてしまった。
僕は少女が吹き飛んだのを見、慌てて少女の容態を見ると、本当に気絶してるようだった。
今回はさすがに責任を感じたので、仕方なく店まで少女を運ぶことにした。
少女は店に着いてすぐ目が覚めた。
「あなたが倒れた私を助けてくれたのですか?」
少女はとても純粋な瞳で尋ねてきた。
そして僕は
「いえ、違います。別の人です。」
全力で否定した。
「あなたが倒れている私を助けて下さったのですね!!
心から感謝しますわ。」
「いえ、人違いです。」
全力で否定したはずなんだが、この子は聞くつもりが無いのか?
「それにしても、謎の爆風のせいで体が重たい気がしますわ。
どこの誰だったのでしょう。
もし見かければ、詰所であることないこと言ってしまいそうですわ。フフッ」
少女の微笑みが黒い笑みへと変わっていた。
それを感じとった僕は
「そんなことがあったのですか!!
それは大変でしたね!
偶然ですが助けることが出来て良かったです!!」
とてもいい笑顔で言った。
「はい。とても助かりましたわ。
ところで、私から一つお願い事がありますの。
宜しければ聞いてもらってもよろしいですか?」
目が「拒否権したら分かってるよな?」と言っている気がしたので
「こんな美しいお嬢様からのお願いなら、謹んで承りましょう。」
以外の答えが思いつかなかった。
誰か、この腹黒金髪から僕を助けてくれ。




