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「チーター娘の賃貸さんだ。」


チーター娘の賃貸探しは

それはそれは困難極めてて

ペット不可がここらじゃ常識

それにチーターが住むのを許す訳がない


落ち込むチーター 気分も落っこちた

ただ励ますしか術のない時代

かけっこじゃ誰にも負けなかったのにと

口の中に広がるうす塩の風味しか残らない

あの娘はそう チーター村のチーター


嗚呼 そのセーターは大事なんだよ

気晴らしに噛みつくのはやめてくれ

おばさんが編んでくれたセーターなんだ

粗末にしないでおくれよ チーターさん


チーター娘の賃貸探しは

それはそれは困難極めてた

けど、ペット不可がここらじゃ常識、の筈が

運良くチーター住むのを許可した物件発見


落ち込んでたチーター 気分も落っこちた

そこから何とか這い上がった次第

かけっこじゃ誰にも負けなかったのにと

暗い部屋で視界の滲む日々はもう終わり

あの娘はそう チーター村のチーター


嗚呼 このセーターは君にあげるよ

何かあったら噛みつくといいさ

おばさんが編んでくれたセーターだけど

大事にしておくれよ チーターさん


嗚呼 このチーターは最初から

悲しむ必要はあったのかな

おばさんの編んでくれたセーターなのに

渡してしまった僕は チーターさん


僕は チーターさん

ただ、それだけだ


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