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能力の応用とあるひとつの問題

「そう言えば君の魔法を直接見るのは初めてだったよね?」


赤髪の少女、フィリアは言った。

俺は装備を整えた次の日の朝、フィリアに魔法を見せていた。パーティを組むに当たって能力を把握しておくことは大事だと思う。


「そう言えばそうだな。スキルについては話したけど固有魔法についてはまだだったな。んじゃ、よく見ててくれよ。」


そう言って俺は詠唱を始め…る必要はないのだ。固有魔法はただの魔法と違って使用者に合うものが発現する。だから簡単に魔力をコントロールできるのだ。だからといって普通の魔法が必ず詠唱が必要という訳ではない。魔力のコントロールが十分に出来るならば詠唱は要らない。まあ、そのコントロールが難しいらしいのだが…。

フィリアはコントロールが出来るのでかなりの実力者だと言えるだろう。

固有魔法と魔法のメリット、デメリットをまとめるとこうなる。


固有魔法


メリット

・コントロールしやすく、詠唱がいらない。

・だいたいが強力なもの。

・突然発現するので学ぶ必要がない


デメリット

・魔力消費が大きいものが多い(「促進」は少ない)

・通常魔法を覚えることができない。


通常魔法


メリット

・弱い魔法から強い魔法まで使え、幅広い用途で使える。(例えば蝋燭に火をつけるなど)

・少ない魔力で高威力を出せる。


デメリット

・コントロール出来るまで詠唱がいる。

・魔法を意図的に学ぶ必要がある。

・一度魔法を覚えてしまうと固有魔法が発現しなくなる。


と、こんな感じだ。固有魔法がどうしても欲しい人は魔法を覚えないでいる必要があるのでこの世界で固有魔法が希少なのは当たり前なのだなと思った。まあ、これ全部フィリアから聞いたことなんだけどね。


「「促進」」


俺がそう唱えると(唱える必要はない)俺の身体の動きが早くなった。これは促進で動く「速度」を早くしたのだ。


「この魔法は移動速度がかなり上がるし、攻撃する時においても速度が上乗せされて、かなりの威力がでる。」

「すごい便利な魔法だね。私はもう覚えられないから羨ましいなー。」

「あんな火力出せるのに羨ましいとか言わないでくれよ…。この能力が無理なんだぞ?」

「あはは、まああれは生まれつきのスキルだからね。魔法とは違うからさ。」

「まあそうだけど、自分も火力がでる魔法発現しないかなー。」

「それこそ、ハルヤのスキルの方がチートじゃない?「固有魔法の自動発現」なんてさ。」

「ぐ…それを言われると何も言えないです…。」

「まあお互い様ってことで。」

「そうだな。二人とも恵まれたってことで片付けよう。」

「あ、そう言えばさ、昨日買った刀と相性がいいってどういうことなの?」

「それは今から実演して見せるよ。まずこのでかい岩をこのままで斬ってみるよ。」


俺は普通の剣よりも少し長い太刀呼ばれる部類の刀で石を斬った…と言うより砕いた。


「やっぱ、店主の言った通り、威力はあるけど斬れ味悪いな…。」

「まあ売れ残るくらいだしね。」

「そこで「促進」を使うんだよ。」


俺は今度は刀の「斬れ味」に対して魔法を使った。すると、刀身が光輝いた。


「この状態で岩を斬ってみるよ。」


俺は刀を振りかぶって岩を切り裂いた。

かなりの斬れ味だ。岩が真っ二つに綺麗に割れた。


「おおー!すごい!確かに相性最高だね!」


とフィリアが賞賛した。なんか褒められると嬉しいな。普段は全然褒められることなんてなかったからかな?なんか自分で言って悲しくなるわ…。

なんてことを考えたがすぐに我に戻り、


「これで戦える…といいんだけど。1つ問題が…。」

「問題?」


フィリアが訝しげに訊ねた。

そう、俺は元々ただの高校生。さらに平和な国で戦いもなく、ただ平穏な日々を過ごしていただけ、そんな俺が戦えるはずもなく、


「剣が使えないんだ…。」

「ええぇ…。」









前回の更新からは早いほうだと思います。自分からしてみたらですが…。

説明とかしてると物語が全然進みません。

次はクエストなんかに挑戦する所を書きたいです。

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