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vs魔獣の王と冠魔法

師匠に言われて魔獣の王と戦うことになった俺は森の奥へと入っている。道中かなりの魔獣が出現してくるが、師匠に魔力の使い方を習ったので簡単に対処することができている。今回は剣を使ってはいけないと言われたので拳で戦っているが、魔力を拳に込めるだけでかなりの威力がでる。

足に魔力を纏えば速度が早くなるのでかなり便利だ。


「ふぅ…。普通の魔獣なら相手にならないけど問題は魔獣の王がどれくらい強いかだな。こいつらより少し強いくらいがいいなー。」


なんてことを考えながら道を進んでいく。

師匠が言うには森の最深部にいるらしい。そして、回復のポーションを3本と魔力回復のポーションを1つ貰った。俺は魔力の基本量が多いらしいので1本で足りるだろうとのことだ。


「にしても剣の禁止は辛いな…。打撃が効かなかったらどうすればいいんだろうか…。いや、師匠は魔獣の王についで知ってるからそんな無謀なことはさせないだろ。いやあの人ならするな…。」


師匠の性格についてげんなりしていると、森の最深部まできた。周りを見渡しても姿が見えない。


「どこにいるんだ?まさか既に死んでたりしてなてないよな?」

「そんなわけがあるわけなかろう。」


どこからともなく低い声が聞こえてきた。


「誰だ?どこにいる?」

「後ろだ、小僧。」


驚いて後ろを見てみると、体長8メートル位の魔物が!いた。てか魔物が喋ってることに驚きを隠せない。


「喋れるのか…?」

「現にこうして喋ってるであろう?」

「あんたが魔獣の王か?」

「その呼び名は知らんがわしがここを治めているのは確かだ。」

「そうか、悪いがこれも修行なんだ。倒させて貰うぞ。」

「わしは争いを好まぬが、貴様が森を荒らすと言うならば相手になろうぞ。」


戦いは突如始まった。まず、俺は魔力を拳と足に集中させ、殴りかかった。 が、何かに拒まれた。


「なんだ?攻撃が届かない?」

「固有スキル、「物理無効」がついてるわしに殴りかかるのは意味が無いぞい?」


「物理無効」?


「聞いてねえぞ師匠!あの野郎…。」


いや、武器なくて物理向こうなんてどう倒せばいいんだよ!無理ゲーじゃねえか!


こちらが止まっいると、魔獣の王は咆哮をあげた。かなりの大きさだったので足が止まる。

そのすきを逃さず間合いを詰められてしまった。


巨大な前足で横なぎされて俺はぶっ飛ばされた。


「ふむ、死んだか、呆気なかったな。」

「いや、死んではねえよ。」

「なに?生身の人間が耐えられる一撃ではなかったはずだが?」

「魔力を込めてガードした。」


俺はとっさに攻撃を食らうだろう箇所に魔力を込めた。その結果一撃を耐えられたのだ。

でもダメージは残るし魔力も今のでかなり減った。正直戦況は悪すぎる。


「一撃耐えたぐらいで調子に乗るなよ?これから何度も食らうことになるのだからな。」

「そう何度も喰らわないさ。今度は俺が攻めるからな。」


俺はそこら辺にあった木の枝を拾った。

そして、俺の固有魔法である「促進」を発動した。木の枝の鋭さを「促進」させた。さらに、

魔力を込めて威力を上昇。これで剣となんら変わりはない。だが、耐久値がほぼないので使い捨てだ。


魔獣の王が今度は爪で串刺しにするように攻撃してきた。それを足に魔力を集中させ、上手く避けることができた。そこですかさず強化済みの枝で

斬りつけた。


「ぬっ…!!」


致命傷にはならないが、皮膚を切り裂くことに成功した。だが、今ので枝は壊れてしまったがそこら辺にたくさん落ちているので大丈夫だ。

さっきと同じことを、繰り返して、繰り返して、

繰り返した。その結果魔獣の王はかなりの量の血を流していた。


「なかなかやるではないか、小僧。貴様になら見せても良いかもしれんな。」

「…何をだ?その瀕死の体で何かできるとは思えんが。」

「まあ見とくがよい。」


そういうと、魔獣の王の体が光り始めた。光が収まると、1人の人間がそこにいた。年は20代くらいだろうか。 てか、かなりの美形で羨ましい。

傷は無くなっていた。回復したのだろうか。


「わしは元人間じゃ。とある事情で国を追われてな、今は魔獣に変身しとった。」

「ええええぇぇぇぇ?!」


今日1番の驚きだわ!確かに魔獣が喋る時点で色々おかしいとは思ったが…。てか、師匠このこと知ってんじゃ…。


「1つ質問なんだが、シャリア=エルベルグって人知ってるか?」

「ん?貴様シャリアの知り合いか?早く言えよ。あいつには世話になってるし、あいつの知人を無下には扱わんぞ?」

「知人ってか弟子だ…。」

「ほお?あいつにも弟子が出来たか、あの性格だからな、なかなか出来なかったのだが遂にできたか。よかったわい。」


性格の部分はめっちゃ分かる!でも良かったかで言えばわかんねえ!あの人めちゃくちゃだから!

強いのは分かるがあの人の教え、結構雑なんだよなー…。


「おい、小僧。シャリアに会いたくなった。貴様について行くぞ。」

「いや、俺師匠からあんた倒してこいって言われてんだが…。」

「やめとけ、人間の状態のわしは魔獣化した状態より遥かに強い。貴様に勝てるとは思わんぞ?」

「それでもやるぞ俺は。」

「わかった。」



「悪いが一瞬で終わる。」

冠魔法(クラウンマジック)暴風の王」


そう唱えると、巨大な竜巻が俺を飲み込んだ。てか、動けねえ!なんだこれ、冠魔法?固有魔法とは違うのか!?

こんな規格外の化け物がいるのだと知った。そして、意識が無くなった。


「まあこんなもんかのう。ではシャリアの所へ行くとするか、こやつも運ばねばのう。」


こうして戦いは呆気なく終わった。








なんか主人公意識ばかり無くなってますねw

修行時代は悲惨な目に合わしたくなってしまいます。

今回はvs魔獣の王だったんですが、まあ師匠に仕組まれていたといった感じになっています。

冠魔法と言うものが今回出てきたんですが、それは次回説明したいと思います。

次回はいつになるか分かりませんけどねw

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