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別れと新たな約束

「師匠。今度こそ大丈夫ですよね?」

「ああ、大丈夫だ。私を信じろ。」


こんなことを言っているのも、俺が師匠に2回も気絶させられているからだ。

何をしているかというと、1ヶ月の鍛錬を終え、やっと修行に移ったのだ。その矢先、師匠が加減出来ず、気絶する羽目になってしまった。

だから、今回はただの木の棒でやることにした。


「んじゃ行きますよ!」


最初は魔法は使わず、剣の「型」を作るらしい。

だから生身で突貫したが、簡単にかわされてしまった。


「あのなー、ただ真っ直ぐ突っ込んで振り下ろすだけで敵が倒せるわけないだろ。もっと、相手の動きを見て、予測し、そこに打ち込むんだよ。」

「なるほど、やってみます。」


今度は先程とは違い、相手の動きを見て攻撃してみた。

今度はよけられることはされなかったが、簡単に弾き返されてしまった。


「さっきよりはいいが、今度は見すぎだ。今のは敢えて受けたが見てるうちに攻撃されるぞ。」

「難しいっす…。」

「型を作っていけばいつかは様になっていくはずだ。」

「はい!」


こんな感じの修行を1週間続けた頃。

フィリアがこんなことを言い出した。


「私、そろそろ旅に出なくちゃ行けないの…。」

「え、何かあるの?」


思わず聞き返してしまった。突然の出来事だったので頭が混乱している。


「私が追われているのしってるよね?そいつらがね、この麓の街に来たらしいんだ。いつかはここに来るかもしれないの。」

「師匠に言えば助けてくれるんじゃないか?」

「そういう訳には行かないの、これ以上迷惑かけれないし、私にはやらなきゃ行けないこともあるの。」

と、深刻そうな顔でフィリアが言った。


「…、わかった、師匠に言って1度修行を中断してもらうよ。」

「違うの、ハルヤにはここで修行してもらう。元々パーティーを組んだのはハルヤをせめて1人でも冒険者としてやって行けるようにするためだったから。わざわざ危険を犯す必要はないわ。」

「でも、一応パーティーなんだし、ついて行かない訳には…。」

「…、ならパーティーはここで解散。ありがとう、楽しかったよ。」

「わかった。確かに俺は今では役に立たない。だから、俺がフィリアが認めるほど強くなったらまたパーティー組んでくれるか?」

「喜んで!」

と、最後に笑いながら言ってくれた。

最後にフィリアの笑顔が見れてよかった。

別れは悲しいけど、俺は強くなりたい、フィリアを守れるほど強く。


「じゃあ、私はもういくけどシャリアさんにありがとう、って伝えてね。」

「わかった。フィリアも気をつけて。」

「うん、また…ね。」


そういうと、フィリアは師匠の元で学んだのだろう、ポーションを取り出し、自分に振りかけた。

これは、魔力探知が出来ないようにする効果があるらしい。そして、フィリアは旅立って行った。


「…、師匠に言っとかなきゃ。」

「いや、大丈夫だ。全部聞いてたから。」


後ろを見ると、木にもたれかかっている師匠がいた。


「ずっといたんですか?それならフィリアに助け船をだすこともできたんじゃ。」

「あいつが選んだことだ。私たちが口を挟むことじゃない。」

「そうですよね…。」

「お前がやるべき事はフィリアの心配をすることか?一刻も早く強くなってフィリアを守ってやることなんじゃないのか?」

「…!!。そうですよね、俺が強くなればいいんですよね。分かってます、だから修行をお願いします!」

「任せときな!」


俺は強くなるという意思をいっそう強くした。


フィリアが居なくなって1ヶ月、俺は師匠に次の段階へ進むと告げられた。


「お前の剣術の「型」が完全ではないが出来上がってきた。そこで、魔法の修行に入る。」

「おおー!なんか嬉しいですね、次の段階に行けるなんて。」

「おせぇくらいだがな。次はな、森の深くに言って、ここの森の魔獣の王倒してこい。」

「はい!?なんか段階めちゃくちゃ飛ばしてません?」

「そんなことはないぞ、型がついたなら次は魔法の練習だといっただろう。だから、剣は使用禁止だ。」

「ちょっと何言ってるか分からないんですけど。」


剣禁止!?それで倒せるわけないだろ!!フィリアと再開する前に死んでしまう!


「安心しろあいつはキメラより弱いぞ。お前でも倒せるはずだ…多分。」

「多分は付けないでください…。」

「魔法のエネルギー元である魔力の使い方教えてやるから大丈夫だ。」

「魔力に使い方なんてあるんですか!?」


ただ魔法に変換するだけのものだとばかり思っていたが、他にもあるのか。


「ああ、魔力を、手に集中させて、拳を作れ。

攻撃力が生身に比べて格段に上がるはずだ。魔力消費量も少ないしな。」


師匠に言われた通りにやってみると、拳が魔法でコーティングされているようになった。


「成功だな、これは集中したい場所に集めれば、その部分を強化できるぞ。例えば目に集中すれば遠くのものや、素早いものを捉えることができる。」

「そんなこともできるんですか!すげえ!」

「さらに、この集中した魔力を放出するイメージを足すと、遠距離攻撃ができる。威力は込めた分だけ強くなる。これらを使って倒してこい!」

「なんだか行けそうな気がして来ました!行ってきます!」


森の魔獣の王と戦うことになった。












前回いつ書いたのか忘れてしまいました。

1ヶ月前くらいかな?

なかなか時間が作れないのがほんとに悲しいです。

今回はフィリアがいなくなる、という急展開でしたが、どうだったでしょうか?

主人公にはもっと強くなってもらう予定です。

そろそろ新しい固有魔法を覚える予定です!


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